二十六話
雨季。
「ローナ!!私と一緒にどっか泊まりに行こう!!」
「え?なんで?…あ、エリオット様とうまくいってないの?」
「エリオットが悪いの!!エリオットったら最近余所余所しいのよ!!絶対浮気してるのよ!!私が大事なら探しに来るはずでしょ?だから、休みは取らずに脱走するのよ!!」
「マリシナ…私を巻き込まないでよ…終わった後ニルバーニャさんに怒られること必須じゃん…」
「ね!!お願い!!一生のお願い!!」
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「…ハァきっと私は流されやすいんだ…」
見つからないように見つからないように脱走しているうちに夜なってしまい、パク…借りた馬に乗って泊まれる場所を探した。
「まぁまぁ、私も謝るよ」
「当たり前でしょ。」
「アハハハ、あ、雨降ってきた。急ごう。」
丁度良く宿屋を見つけた二人は、迷わず入って行った。
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「王子様―!!大変です!!」
丁度ムスクが王子と話しをしている最中だった。
「どうしたんだモブB。」
「夜の確認に行ったら…馬が二頭いません!!」
次はメイドがやってきた。
「ランドマン様!!」
「どうしましたか?」
「はい。マリシナが仕事にこなくて、部屋に行ったのですが居なくて…何か知っていますか?」
ガタッ
エリオットとが立ち上がって走り去ってしまった。
「っちょ…エリオットお前…ムスク!!追え!!」
「は?なんで俺が…」
「早くいけぇ!!」
渋々後を追うムスク。
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「あ~あびっしょり…私、この辺の近くにあった洗濯人に頼んでくるよ!!ローナは宿についてた酒場に居て!!」
「わかったー」
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「っちょ!!エリオットとまれ!!」
馬を走らせている二人。
「無理です。マリシナを探すまで止まりません。」
「おぃおぃ…」
「では、この状況がローナだったら?」
「探す。」
「では、私はお先に!!」
「おい!!」
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「…これでよしっと…」
マリシナが丁度洗濯人の元から立ち去ろうとしたときにガラの悪い男に絡まれてしまった。
「ねー彼女可愛いじゃん?こんな夜に一人じゃ危ないよぉ~」
「てか、誘われんの狙ってんの?だったらラッキーだよ彼女~」
「そうそう。俺らと一緒に遊ぼうぜ?」
「消えろ。お前らじゃ私の相手は務まらない。」
「んだとこの女!!」
ドドドッドドドッドドドッ…
暗闇で見えないが近くまで迫ってくる馬の襲歩。
「私のマリシナに何をしている!!」
「!!エリオット!?」
そのままガラの悪い連中に突撃。するが避けられる。
「な、なんだコイツ!!」
「頭イカれてんじゃねぇか!?」
手段が手段だが撃退させたエリオット。
「…エリオット」
ガラの悪い連中の行方を見ていたエリオットがマリシナの方に般若のような表情で向き直って
「何をしているんですかマリシナ!!もう少しで手籠めにされていましたよ!!どうしてこんな時間に出歩いたりしたんですか!!」
「……だって…エリオットが…余所余所しくて…それで…」
「!!…そ、それは…マリシナには関係ないことです!!」
「!?なんで恋人同士でしょ!?関係ないことないもん!!」
言い争いをしていると雨がポツポツからザーザーに変わり頭を冷やせと言っているようだった。
「…すぐそこに、泊まる場所があるよ…行こう…」
「そうですね…」
エリオットとマリシナは馬を引きながら歩いている途中。
「…マリシナ…絶対引きますよ?」
「え?何が?」
「…実は今まで余所余所しかったのは…マリシナの私物を…物色…して…」
「はぁ!?ちょっとコイツ信じらんない!!どうりで物がなくなるはずよ!!…ハックチュ!!」
「ああ、もぅ!!何をしてるんですか!!」
着ていた上着で髪をワシワシと拭くエリオット。
「風邪…引かないでくださいね?」
「……引いちゃうかもよ…」
「え?」
「一緒に寝ないと引いちゃうんだから…てか、私の物なんて無くたって…わ、私自身が居るじゃないの…」
「…ップ!!」
「っちょ!!なんで笑うのよ!!」
「フフフ…あまりにも素直で可愛いと思いまして…いいですよ。一緒に寝ましょう?まぁ、安眠できるかは別ですけど…」
「あ、でも、ローナが一人になっちゃう…」
「大丈夫です。ムスク様が来ていますから。」
「!!じゃあ…」
「…えぇ…今夜は、一緒に…」
その後もイチャイチャしながら宿屋に戻ったマリシナ&エリオットであった。
エリオットが救いようのない変態になってしまった。




