0日目
なぜこうなったのかその理由は
空が、割れた。
それは音もなく、しかし確実に。
青空に、黒い亀裂が走る。
最初に気づいたのは、ほんの一部の人間だけだった。
「……なに、あれ」
次第に、それは広がっていく。
ざわめき。
指差す人々。
スマホを向ける者。
そして――
空が、完全に裂けた。
そこから、“何か”が降りてくる。
黒い影。
人の形をしているが、人ではない。
角。
翼。
そして、圧倒的な存在感。
地面に降り立つ。
その瞬間、空気が重く沈む。
誰も、声を出せない。
魔王は、ゆっくりと周囲を見渡す。
無数の人間。
恐怖に凍りついた顔。
震える体。
その反応を、静かに観察する。
「……これが」
低く、響く声。
「人間か」
誰も動かない。
逃げることすらできない。
ただ、見ている。
魔王は一歩、前に出る。
「聞け」
その声は、街全体に響いた。
「この星は――」
一瞬の静寂。
「30日後、我が破壊する」
その言葉は、あまりにもあっさりと告げられた。
「……は?」
誰かが、間の抜けた声を出す。
「な、なに言って――」
次の瞬間。
空がさらにひび割れ、遠くの建物が一瞬で崩れ落ちる。
音が遅れて響く。
「なんだ~そんなことかよ」
「地球壊れるくらい大したことないな!」
「なんかつよそー」
魔王は、それを見ていた。
「?」
「なぜだ、なぜ恐れおののかない?」
「残り30日しかないんだぞ!」
その時。
一人の人間が、立ち止まる。
少し笑いながら告げる
「なぜって言われても」
「この地球明日なくなるんだよ、三日前にもお前みたいなやつが来てそいつは言ったんだ
「この星を四日後破壊してやる」ってな」
「その時はさすがに驚いたよ、でもなんだかんだみんな死ねるならいいんじゃないって思ってみんな気楽に生きてんだ。」
魔王は、その人間を見る。
少しの沈黙。
「うそ、、だろ」
「先客がいたというのか、」
「ほら見てみろ」
その人間はスマホを魔王に見せた
ニュースは流れた。
ニュースキャスターは言う
「今日のトピックはこちら」
「地球崩壊まであと一日」
「タピオカもう一度流行る」
「タピオカ流行り12時間で終わる」
「まじかよ、、、、いやまだ終わっていない、この惑星を破壊するのは私だけでいいのだ」
魔王はきずいた。
あの魔王を私が倒せばいいのだと
「お前たち人間よ、聞け!!」
「この世界は私が壊してやろう」
その日はやってきた
「お前も魔王なのか、お前も一緒にこの惑星を壊そうじゃないか」
「黙れ、この世界は私が破壊するのだ!」
「何言ってんだこいつ、まあいいや、戦うってことでしょ
じゃあこの惑星と一緒に破壊してやるよ」
手のひらに真っ黒の光が集まる
「これで終わりだな!!
地球とともに死ね!」
「この惑星は私が破壊するのだぁ!!」
手のひらに真っ赤の光を集め放つ
それは圧倒的だった
地球破壊まで残り29日




