魔王様の夜のお相手
「勇者は親善策は・・・油断させるためにしても、なんかやらなかったのか?」
魔王は、ヒール・トオビにも確認してみた。
「あいつらは・・・大したことはしませんでしたよ。あんな程度でかんしんを買おうとなんて・・・。」
とぶつぶついったので、
「やっぱりしたのか、勇者は。あいつは、油断させようとしたのか、それとも本当に平和を欲していたのか?平和なぞ無理だろに・・・1度失敗しておるのにな・・・。それでも何とかできるかも、と思ったのかな?哀れなものだな・・・あるいは奴らしいというべきか?」
と夢想しながら、トオビの方を見ると、既に上を脱いで、下を脱ごうとしているところだった。
「お前、何をしている?」
何をしている、どうするつもりだということはよく分かっていたが、一応というか、ついというか、尋ねてしまった。
「わ、私ではお気に召しませんか?」
と拗ねたような顔を向けた。戦士の荒々しい顔が、可愛く見える一瞬だった。
「そんなことはない。お前が我には一番なじんでいるのだからな。」
と言って、止まっていた彼女の手の代わりに、彼女の下を一気に引き下ろした。
「きゃあ。」
と小さく叫んで恥ずかしがった。
「何を今さら。」
とも思ったが、それも悪くないと思った。彼女を抱くのは初めてではない。前回も何度か抱いた。少年の外見で復活したせいもあったのか、女を抱きたいという欲望はなかなかでてこなかった。かなり経ったころ、一家もろとも惨殺した領主の館の一部、焼け残った棟の一室で夜を共にしたのが最初だった、彼女というより女、魔族の女以外の雌と。あの時も、彼女の方から求めて来た。今回は、亜人達の連合軍の拠点を訪れた時、彼にあてがわれた寝室に彼女が夜這い?をかけてきたのである。その後、彼女とも何度か、他の亜人の雌達とも何人か抱いている、このパーティーのメンバーの雌も何人か、複数回抱いている。魔王のせいえきに力を期待しているようだが、彼にも多少はあるはずだという認識はあるが、それが目に見えてあったかどうかわからずじまいである。それは、復活以前の魔王として妻妾を抱いていた頃も同様だった。
ほぼ全裸にした、蹴音のところを隠す彼女を強引に抱き上げて、ベッドまで運び、どんとその上にころがすように仰向けに転がした。
「なかなかいい体だ。」
ということを確認すると、自分も服を脱ぎ、彼女の上になり、巨乳の乳を揉み、下半身の手を伸ばし、既に濡れている密壺に手を伸ばし、指で周辺を撫でまわし、指を何度か出し入れして、彼女が喘ぎ出したところで一体となった。小さな歓喜の叫びをあげた彼女に対して、腰を動かすとね彼女のコシの動きも加わる。彼女の体が痙攣して動かなくなり、彼も動きを止める。そして、彼女の上に覆いかぶさり、求めて来る彼女の唇を吸う。
横に並んで、自分の腕を枕にしている彼女に、
「勇者はあのエルフ女を満足させておるのかな?どう抱いておるのやら?」
2人の姿は、2人とも見知っているから思い浮かべることはできるが、自分を裏切り殺した、そして何度も殺した女とむつみ合う、睦み合える勇者の姿も、それに愛される彼女の姿も想像がどうしてもできなかった。
「人間に・・・いくら勇者でも淫乱エルフを満足させられるなんて出来るはずが・・・。」
「それなら、初心な勇者をあいつが誘惑したというところか?満足できないのなら愛人がおるのではないか?勇者も哀れよのう。エルフ女が勇者をたぶらかしたのか?エルフのために?」
「あのエルフ女が淫乱だから、勇者にたぶらかされたので・・・。」
矛盾しているが、魔王はそれ以上は聞かず彼女をそのまま寝させることにした。二人の関係については、上から下まで色々な亜人達に質問したが、勇者がエルフ女を満足させているとは言わないし、エルフ女が勇者をたぶらかしているとも言わない。どちらも満足していることを認めたくないらしい。しかし、どうも二人の仲は悪くはないようだ。前回は、ダークエルフの女と大聖女を妻にしていたが、最後にあの二人を見たが勇者を愛しきっているように見えたし、今あの時聞いた悪意の情報の矛盾する端々をつなぎ合わせて、消去すれば、夫婦仲は良く、勇者は2人を満足させていたのだろう。3回の人生を送った勇者なら、その長い経験からあのエルフ女をメロメロにすることは容易であったのかもしれないな、と魔王は思って眠りについた。
しばらくして、部屋に誰かが入ってきた、性格にははいってこようとしていた時点の、気配で魔王は目を覚ました。
「どうした?何か用か?」
と小さな声で言った。
有翼族の女だった。
ビクリ、としたかせ直ぐに、
「わ、私もたまらなくなって・・・。」
と囁くような声で言った。そして、たわわな巨乳を自分の手で持ち上げるように強調した。
「わかった。ちょっと待て。」
静かに、トオビの頭を自分の腕枕から降ろし、起き上がった。
有翼族の女のもとに近づくと、緊張で膝ががくがくと言っている彼女を抱き上げ、
「何処に行く?」
と耳元で尋ねた。




