本当のことを言おう(嘘が入っているがな)
「あなたは、これが四回目の生じゃないの?本当のことを言いなさい。」
スウ・インがそう言いだしたのは、ベッドに入ってからだった。センシュウ・イチジツも彼女も全裸だった。下から、彼女は睨むようにしていた。
「こいつが、俺にかつて向けた目つきを思い出すな。」
と心で悪態をついたが、動揺してない風を装い、
「わかった。本当のことを言おう。だがねその前に、誰がそんなことをを言ったか教えてくれ。」
と逆に問い詰めた。
「本当に本当のことを言う?」
「俺は、君には嘘をついたことはないよ。」
と彼は平気で嘘を言った。
「分かったわ。昨日訪ねて来た、私の同族のハイエルフがね、吸血鬼種族の大長老が人間の王様が勇者の言ったことだと話したと伝えて来たというのよ。私は、あなたに騙されているってね。私はあなたと一緒に殺されてはいなかった、あなたは4回目の生だって。それで今からでも遅くはないから、人間との同盟は止めようと言ったのよ。ここまで言ったんだから、あなたも言いなさい。」
「人間とは想像力豊かだな。俺が言ってもいないことを創作してペラペラいうものだな。ただ、一部は本当のことを言っている。4度目、というより5度目の生だな。一度は私は君と一緒に殺されて、30年後二度目布の生を受けたのだからな。」
「ええと・・・、とにかく、あと2回の生をどうして黙っていたの?」
「それは思い出したくなかったからだよ。君だけを死なせてしまった失敗を。」
「え?」
「二回目は、上手く暗殺を偶然を装って回避した。それで君も俺も殺されなかったと安心した。が、その後しばらくして、君を迎えに行こうとしたら、君が急死したと言う話を聞いた。」
「それって?もしかして・・・。」
「取り合えず君を殺したということだろう。君の婚約者は、やはりその直後に別の女と結婚している。」
「三度目は?」
「そのまま君を連れて出ようと思った。君に事前には言ってなかった、この時も。戸惑った君は、俺の手を振り切ってしまった。その直後、君は殺された。あいつらは、君を殺すことで、私を動揺させることができる、そして暗殺できると判断したんだろうね。だが、私は彼らへの怒りと自分の怒りで逆上した。全員瞬殺した。」
「そ、それでエルフは?」
「君がいないエルフになんの意味があるんだ?」
彼の顔、表情は狂喜すら感じられた。一瞬、背筋が冷たくなった。
「二度も失敗した自分を忘れたかった。だから、言えなかった。」
と彼は寂しそうに言った。
「私を愛しているの?」
「愛している。もし、君が私を暗殺していたら、君を愛せるかな?そこまで善人ではないよ。そして、誓約なんかしないよ。」
「エルフの若さを得るためだけではなく?」
「そのためだけなら、もっと別な形でうまくやるよ。」
「本当に、本当に、私を愛している?」
「あの時、勇者パーティ―の結成で、初めて会った時からずっとだよ。」
ある意味、それは真実さ、と彼は心の中で思った。
「私もあなたのことを愛しているわ。」
信じて、というように彼女の声は震えていた。
「あいしあっているということでいいんだね?」
「ええ、もちろんよ。」
と彼女が言うと彼は自分の唇を彼女に重ねた。彼女はさらに強く自分の唇を重ねた。
この日、センシュウは、執拗に彼女を焦らすようにして愛した。彼女が空腰を使って何度も催促しても、
「愛しているよ」
「愛してくれているね」
と何度も繰り返して、愛撫を続けた。
そして一体になるとね彼女は何度も何度も体を痙攣させ、最後は完全にぐったりとして彼に優しく抱きしめられていた。
「あいつにはね、今さら遅いわよ、と言ってやったわ。そしてね、エルフの下にドワーフも、オーガ―も、そして神人族でさえ下になびくのよ。その方がずっといいんじゃない、といってやったの。」
とスウは、勝ち誇ったような笑顔で言った。
彼女の頭の中には、センシュウに愛されている自分、もう今さら戻れないのだから、人間達と共にエルフ亜人の上に立つことを見、そして、そのエルフの頂点に自分が立つということで占められていた。
だからこそ、彼を愛し、彼の愛する妻であろうとしている、エルフを脅し、宥め、説得して、彼の富国強兵に協力し、自分の領地にもそれを進めるためと自分をエルフの跳ねっかえり、愚か者たちから守るためにも、ダークエルフやハーフエルフ、ハイエルフの解放奴隷そして、人間も周囲に置くようになったし、領地に黄色ドアーフもいれたのだ。
そういう変化、かつてはそうではなかった、をセンシュウは分かっていた。自分を愛する彼女可愛いと心の底から思っている。エルフ、特にハイエルフ、そこにはダークエルフとハーフエルフは入らない、ただしハイエルフが主体のハーフエルフは入る、だけの視点と自分だけのエゴの強さすら、そけでこそ逆に共犯者としての絆、頼もしさすら感じていた。
「女は、愛されると変わるな。」
自分の愛を受け入れて、騙されての結果だが、彼女は変わった。
「こうしていれば・・・。」
とほんの少しだけ後悔に近いものを感じた。
そして、彼女に愛されて、自分が彼女をひどく愛するようになったことを改めて感じた。
「男も愛されると変わると言うことだな。」
そう思うと、またね彼女の体、臭いに欲望が高まった。彼女の乳房にかぶりついた。
「え~、また~。」
と言いながら、抵抗もすることなく、嬉しそうに喘ぎ声を上げる彼女だった。そして、2人は、また、激しい営みをはじめるのだった。




