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アラクネと黒髪ボッチ(改作)  作者: 雷誅 萬刃
11月 終わりゆく生活
22/28

誅九族

お待たせしました。


 真理なのだが、拘束した女の喉をかっぴらいてる時に言うことではない。


「やっぱり、ストレス発散って爽快じゃなきゃいけないと思うの」

「……そうだね」

「そうでしょ?見ててね」


 白露が女子の頭を床に叩きつけ、顎を掴み顔の肉を剥がしながら歩いている。


 あのカスもその顔面で媚びるからあんなのが増長したんだ。


 最後に芸術になれたことに感謝した方がいいと思う。


 剥がした肉が白露の大口に飲み込まれていく。声を挙げようとした男の口が裂ける。


 この期に及んでまだ見て見ぬ振りが出来ると思ってたのか?馬鹿な奴等だ。


 お前達に安息は訪れない。永遠の苦しみ、刑期のない地獄。のたうち回れ。永遠に。


「ゆっくり動かのも疲れるんだねぇ。どう?かっこよかったでしょ!?」

「凄いかっこよかった」

「えへへ……そうだ!次はこんな感じがいいと思うんだ」


 固まっていた連中の1人に黒板のレールが吸い込まれていく。


 臓物で辛うじて繋がっている死体をぐるぐると回転させ、投げる。ハンマー投げだ!


「雑魚は片付けたし、そろそろ場所変えよっか。さ、行こ?」

「うん……!」

「ふふふ♡舌噛まないでね。よい……しょっと」


 抱き上げられた瞬間、体にやってき来るとてつもない衝撃。目を開けられない。


 目を開けると同時に鬱蒼と茂る木々が飛び込んできた。


 ここは……学校の近くににある雑木林だろうか。!あの性根の腐ったカスはどこだ?!


「ん〜!ん〜!んーーーーっ!!」


 居た。吊り下げられている。これまで散々こいつのいいようにされてきた。


 不思議だ。こうして見下していると奇妙な感情が沸いてくる。


 このカスが居なければ俺はこんな事をしてはいなかった。そう、してなかった。


 白露があらゆる理不尽を消し飛ばす暴の化身だなんて知ることもなかった。


 理不尽に耐えながら普通に生きて普通に死んでいっただろう。


 俺はこいつに普通の人生を奪われたのだ。こいつに俺は特別な人間にされてしまった。


 もう二度と太陽の下で生きていくことはできない。生きるつもりもない。


「んーーーーっ!!んーーーーー!!貴様ぁぁぁぁ!!こんな事をしてただで済──」

「黙れ」

「ごばぁッ!!」

「お前が今こうして生きているのは何かの間違いだ」

「だから、今からその間違いを正す!お前には何も遺させない……!!」


 いつもの全てを舐め腐ったような表情が消えている。なんで被害者面してるんだ?


 この状況は全てお前という歪みが生み出した。全部全部お前が悪いのだ。


「お前を消す前にやっておく事がある。そう、修正パンチだぁぁぁぁあ!」

「うごぉッ!」


 言葉を話そうとしたら殴った。動こうとしたら殴った。瞬きしようとしたら殴った。


  呼吸しようとしたら殴った。生きているから殴った。何も無くても殴った。


 みっともない呻き声と俺の手から血が吹き出す音しか聞こえない。


 こんなのじゃ足りない。こんなもんで済まされていいわけがない!!


「俺の手がッ!どうなろうとッ!お前みたいなカスにはッ!報いがなきゃいけないッ!!」

「うぐッ!」

「そしてこれがッ!白露を殺すなんて馬鹿げた事を言った罰だ!!」

「おぐゥッ……ごぼッ!!」


 これ以上やると修正に差し障る……クソぉぉぉぉ!!


 顔面を多少凹ませたくらいじゃ間違いを正すには足りないのにッ!!


 ん……?一つ足りない。足りないっ!!どこだっ!どこに逃げたっ!地の果てまで──


 居たァァ!何を這いずって逃げようとしてるんだ!


「逃げるなよ。しっかり地獄で罪を償っていいやつに生まれ変わらきゃ?な?」

「なんでっ!なんでぇっ!!嫌だっ!死にたくないっ!死にたくないぃぃぃ!」

「何でもするので助けてくださいっ、お願いします!!」

「そうか……なら仕方ない」

「あり、がァッ!」


 俺に媚び、土下座し擦り寄る。こんなのが居るからあんな間違いが起こるんだ。


 そんな事も分からずにまた同じ間違いを繰り返そうとしている。ふざけるなよ!


 どれだけ人を馬鹿にすれば気が済むんだ!!


「俺からお前に言う事があるとすれば一つだけだ。今すぐ地獄に行って、生まれ変われ」

「え……ぁ」

「どうした?何でもするんだろ?早く死んでくれ。白露、刃物ある?」

「あるよ。はいこれ」


 白露に貰ったナイフ……随分軽いけど切れ味はどうなってるんだ?


 ま、試してみればいいか。どれだけ切れなかろうが殺すことには変わりないし。


「なんだ、何でもするわけじゃないみたいだな。はぁ……もういい」

「……ありがとうございますっ!ありがとうございますっ!」

「もういいっていうのは……お前の命の話だ。死ね」

「あがぁぁあっ、あっ、あ、ぎぃぃぃぃ!!」


 これは凄い。正中線には背骨とかあるのに一切ギコギコしない。


 そういえばとにかく長く苦しめる事しか考えてなかったけど……


 フラフラフラフラしてた人間の死に様が綺麗に真っ二つ。


 なんともまぁ皮肉めいた贅沢な最後だ。こんなやつの最後には勿体ない。


「あっ……ぁぁっ……」

「さて……次は誰を殺そうか」

「アレで決めたら?ほら、催淫発情マットの時に使ったアレ」

「確かに……流石白露」


 もしかして催淫発情マットってツイスターの事か?まぁ今はどうでもいい。


 さて……次は誰かな〜。お、決まった。


「男に媚び売って生きてる金と権力に取り憑かれたお前みたいな淫売」

「そう、お前みたいな奴が居るからあんな間違いがまかり通るんだッ!」

「ぎゃぁぁぁぁああ!!ァァァァァァア!!」


 片乳を切り落とされた程度で女は芋虫みたいにうねうねうねうねとのたうち回る。


 結構血が出てるな。うーむ、失血死なんて楽な死に方はさせたくないのだが……。


「止血なら任せて♡得意なんだ」

「うん。お願い」

「はい、出来たよ〜」

「おぉ……!」


 あれだけ出血してたのに止まった。これが白露が言ってた魔法か。


 さて……どう料理したものか。なるべくショッキングなのがいいだろう。


 ──決まった。



次は1週間後です。

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