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緋色の眼を持つ少年  作者: カモメ
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緋色の眼を持つ少年第四十三話

遂に清水靖子さんの怨念が福島陽子さんをとり殺した。

福島陽子さんは清水靖子さんの情念の炎に焼き尽くされたのかは解らないが…


呆然とテレビを見詰める僕の後ろに透さんが立った


僕は振り向き様に


『透さん…

昨日…初さんが、僕の部屋に来て、靖子さんの怨念がピークになったって…』


『そうか…』


『そして…どうして初さんが狗神の始まりの顛末を聞いた。』


『和美、それを聞いてお前はどう思った?』


『それは…

もう…忠太郎は、人には戻れないと思う。


それを例え犬に対しても僕は出来ない。』


透さんは『それで良い』と僕の頭をポンと叩き

朝食の用意を始めた。



朝食を食べ終え…

学校へ出掛けた。

勿論、田中美由紀さんの居る白い洋館は避けて、遠回りで通学する。


教室に入りランドセルの中身を机に収めると…


瑞代ちゃんが駆け寄ってきた。


『何かあった?』


『ううん…チョコを預かったは良いけど…

餌は何をあげれば良いのか解らないの…』


そうか…

瑞代ちゃん達は僕の家の電話番号を知らない。


『うちの電話番号を渡しとくね』

瑞代ちゃんは電話番号を受け取り自分の机に戻って行った。


隣の机の美穂ちゃんが

訝しげにこちらをにらんでる。


昨日の事は瑞代ちゃんとの秘密…

教える訳には行かない。



退屈な学校も終わり

遠回りで帰るお陰で、美由紀さんは現れず。

無事に家に帰りついた。


何時もの如くマルの頭を撫でて僕の部屋に入り宿題を済ませた。


さあ…

マルを散歩に連れていく。

田んぼの外れに見覚えのある車が停まっている。

中には四角い頭も見える。

江崎さんだ!!

面倒だから引き返そうと踵を返すと…


車から走り出して来て


『小僧!!捕まえたぞ!!

サッサと犬を渡せ!!』

と肩を掴まれた。




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