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緋色の眼を持つ少年  作者: カモメ
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緋色の眼を持つ少年第四十二話

その時…

消防車と救急車パトカーのサイレンがけたたましく鳴った。


直ぐ様町内放送で全分団の出動が放送された。


透さんが、廊下をバタバタと走る。


刺し子半纏にヘルメット長靴で、玄関を飛び出した。透さんは消防団に入っていたのか?


あちらこちらから消防車のサイレンが鳴り響く

浩子さんが


『住宅火災ね』と独り言を呟いた。


『どうして解るの?』


『土手なんかが焚き火で燃えても地域の全ての分団が動かないわ』


住宅火災…

全てを焼き払い…持っていく…


透さんは暫く帰って来なかった。

鎮火の放送が流れたのは、三時間後だったが…

透さんは更に一時間後に帰ってきた。


僕らは先に夕食を済まし

僕はプライベートルームへ浩子さんは居間にいた。


日付も変わろうかと言うときに透さんは帰ってきた。

透さんの話では、東町のアパートが全焼したらしい。

消火は消防署員が行いポンプの設置…交通整理等野次馬の整理等を消防団が行う。


透さんは、野次馬の整理を行っていたらしい。

隣の分団では、住人の保護や怪我の有無を消防署や警察との連絡を取り合い


住人は皆…無事が確認されていたらしい。


しかし…保護された中の一人が何か訳の解らない事をわめきながら火の中に飛び込んだらしい。


消防署員ですら手が出せない程の猛火の中…

助け出す方法は無く

鎮火したあと、性別すら解らない焼死体が見つかった。


現場は騒然となったらしい。

それが…

透さんが遅くなった理由らしい。


僕はその話を聞き

取り敢えず透さんは無事だったことに安心し

プライベートルームへ戻り眠った。





朝日が僕の眼を覚ます。

少し早いが居間に行き…

テレビをつけた。


地方のニュースで昨晩の火事の事をやっていた。


内容は、昨日、透さんが話して居た事と大差は無かったが


性別すら解らない焼死体は連絡がつかない





福島陽子さんだと放送していた。

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