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緋色の眼を持つ少年  作者: カモメ
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緋色の眼を持つ少年第四十一話

近藤但馬の家の殆どの奉公人が宿下がりをして、近藤但馬の生活はままならなくなった。


新しく雇い入れた奉公人も


妖しい光を見ただの、首だけの稚児がはい回るだのと、およそ信じられぬ事で辞めていく。


遂には近藤但馬本人が怪異の目撃者となる。


目の端に飛び込んで来るんじゃよ…

例えその様な者を見る才能がなくとも…

四六時中まとわりついておるのじゃからオレの怨念がのう…


後は、近藤但馬が自滅していくだけじゃ


休暇届けを出し…

家に閉じ籠り、訳の解らぬ事を呟き続ける。


そして…遂には刀を振り回して暴れた。


幸い怪我人は居なかったが流石にこれは不味かった。

謹慎を申し付けられ…

役職の剥奪…

野村銀之丞は、胸を撫で下ろしたであろうな…


じゃが…オレの怨念は収まらぬ。


近藤但馬の将来は絶たれた。戦の無い時代に犯すミスは取り返しがつかぬ。


そして…近藤但馬は腹を切り家も途絶えた。』


『初さんは!!初さんはどうなったの?』


『どうもこうもない

オレの怨念は成就したのじゃから、和美…お前の前にこうして居るじゃろう。


オレの亡骸は裏の山に埋められた。


ほら…勝手口の裏の階段…あそこを登れば、オレの墓がある。』


そうか…それで初さんは勝手口から入って来るんだ。

それにしても何ともおぞましい呪法何だろう

我が娘を獣に変え

その首を切り落とす。


身の毛もよだつ行為だ。


『初さん…この家は…この永井の家は、四百年もそんな非道な事を続けたの?』

『人で呪いをかけたのはオレが最初で最後だ』


『じゃあ…どうやって?』

『犬じゃよ…

我が永井の家業は





狗神使いじゃ』

と、初さんは言った。



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