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恋人に浮気されて意気消沈した俺はお隣に住むデカすぎる美人三姉妹に死ぬほど溺愛される  作者: かくろう
第2部

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第45話 修学旅行の準備

学園の昼休みは、いつもより少しざわついていた。


修学旅行の後半自由行動の班決めが、今日の午後から本格的に始まるという話が広まっていたからだ。


周囲の視線が、ちらちらと俺に集まっているのが分かる。


すると、クラスメイトの男子数人が、遠慮がちに近づいてきた。


背の高いリーダー格の男子が、照れくさそうに切り出した。


「おい高見沢、お前、後半のグループ行動はやっぱり三姉妹と行くのか?」


「ん? ああ、そのつもりだ」


その言葉を聞いた瞬間、周囲の男子たちが一斉にざわめいた。


別の男子が、机に両手をついて身を乗り出してきた。


「マジかよ! 頼む! 俺達も混ぜてくれよっ! 一生のお願いだ!

三姉妹と一緒に北海道回れるなんて、人生で一度あるかないかのチャンスだぞ!」


隣の男子が目を輝かせて続けた。


「そうだよ! 五稜郭で三人と写真撮ったり、函館の夜景見たり……

高見沢、お前だけずるいって! 俺らも一緒に回りたいんだよ!」


さらに後ろから別の男子が、半分やけくそ気味に声を上げた。


「俺なんか、三姉妹に一回でも話しかけられたら死んでもいいと思ってるレベルだぞ!

頼むから、グループに入れてくれ! 荷物持ちでもいいからさ!」


俺は苦笑いしながら、ゆっくりと首を振った。


「すまん、向こうが許可しないと俺からはなんとも。

それに、4人で一緒に回ろうって約束しちまったからさ。悪いな」


まかり間違っても他の男子を混ぜるなんて頼むのは悪手だ。


葵はニコニコとキレるだろうし、澪はだんまり能面になるだろうし、雛は露骨に嫌がるだろう。


男子たちは一斉に肩を落とし、大きなため息をついた。


「チッ……やっぱりダメかよ」


「高見沢の奴、完全に独占じゃん……羨ましすぎる……」


一人が悔しそうに頭をかきながら言った。

舌打ちしやがったな。邪な目的が見え見えじゃないか。


俺もこいつらとはあまり一緒には行きたくないな。


ただでさえクラスの中で俺はアウェーなのに。


「なあ、せめて後で写真だけでも送ってくれよ……

三姉妹と高見沢がどんな風に歩いてるか、想像するだけで胸が熱くなるわ」


別の男子が、からかうような笑いを浮かべて言った。


「写真だけじゃ足りねえよ! 動画もくれ!

特に白峰姉妹が悠真にくっついてるやつ! 俺、寝る前に毎日見たい!」


周囲から「それそれ!」という声が上がる。


こいつら絶対後で俺のところだけ編集でカットするつもりだ。


それか生成AIでエロいやつ作るつもりではあるまいな。


「写真は……まあ、いい機会があればな。

でも、期待しすぎるなよ」


男子たちは「チッ」「ずるいぞ」「一生の恨みだ」と文句を言いながらも、

結局は自分の班決めに戻っていった。


やっぱり俺を出し抜いて三姉妹と仲良くなろうって寸法か。


そうはさせるかってんだ。


教室の空気は、まだ少しざわついたままだった。


俺は窓の外を見ながら、ぼんやりと思った。


修学旅行の後半、4人で自由に行動できる時間。

三姉妹と一緒に北海道を回るなんて、想像しただけで胸がワクワクする。


でも、同時に、

この穏やかな日常が、少しずつ変わり始めている気もした。


◇◇◇


週末の午後、白峰家のリビングは修学旅行の準備で賑やかになっていた。


大きなテーブルにはスーツケースが開けられ、北海道のガイドブックやメモ帳が散らばっている。


俺はソファに座りながら、リストを確認していた。


「えっと……防寒具は大丈夫かな。函館は夜冷えるらしいし……」


葵が俺の隣に優しく寄り添いながら、柔らかい声で言った。


「悠真くん、心配しなくても大丈夫よ。

私がちゃんとリストを作っておいたから。

このニットとマフラーなら、夜の函館山でも寒くないはずだわ」


彼女は俺の肩に頭を軽く預け、温かい息を吹きかけるように微笑んだ。


右側では雛が床に座り込み、俺の膝に上半身を乗せて元気いっぱいに言った。


「悠真ー! 雛のスーツケース、どれくらいの服持ってけばいいと思う?

お土産用のスペースも残しておかないと!

あと、悠真とペアルックしたいな〜!」


「それは流石にハズいから勘弁してくれ」


雛は俺の膝の上で体をくねらせながら、大きな胸を軽く押しつけてくる。

その無邪気な仕草が、なんだか甘ったるい。


少し後ろでは、澪が無言で俺のカバンを整理してくれていた。

時折、俺の背中に自分の体を寄せて、静かに耳元で囁く。


「……ゆーま、充電器、忘れないで……

夜、寒くなったら……私のマフラー、貸す」


三姉妹の温もりと甘い香りが、部屋中に満ちていた。


俺はリストを見ながら、少し苦笑いした。


「みんな、ありがとう。

でも、俺の荷物は自分でやるから……」


葵がくすくすと笑いながら、俺の手に自分の手を重ねてきた。


「ふふ、そんなこと言わないで。

悠真くんが風邪を引いたら、私達が悲しいもの。

だから、今日は全部私達に任せて……ね?」


雛が俺の膝の上で体を起こし、元気よく提案した。


ズッシリとした重量感が太ももに乗っかってくる。


「ま、前が見えん」


「そうだよ! 悠真は座ってて!

雛がスーツケースに可愛いステッカー貼ってあげる!

あと、北海道限定の可愛い靴下も買おうね!」


「なんで靴下?」


澪は無言で俺の後ろから腕を回し、静かに抱きついてきた。


ぼみゅん……♡


「おっふっ」


「……ゆーま、動かないで……

荷物、全部綺麗に詰める……」


三人の手が俺の周りで忙しく動きながらも、

常にどこかで俺の体に触れている。


「本当に、みんな甘やかしすぎだろ……あと苦しい」


葵が優しく俺の頰に指を滑らせながら、甘く囁いた。


「だって、悠真くんが可愛いんだもの……

修学旅行の間も、ずっと悠真くんを独り占めしたいくらい……」


雛が俺の膝の上で笑いながら、


「雛も! 4人でずっとくっついていたいよー!」


澪が俺の背中に顔を埋め、低く熱い声で言った。


「……離したくない……」


準備を進めながらも、三姉妹の溺愛は止まらない。


俺はリストを握ったまま、ぼんやりと思った。


この修学旅行、

本当に無事に終わるのだろうか……。


「あ、そうか。寒くなったらこうやって皆でくっ付けばいいんだ」


「雛ちゃんナイスアイデア♪」

「素晴らしい……今から、練習……」


「ぐえええっ……」


ギュウギュウと密着してくる三姉妹の感触にドキドキしながら、そんなことを考えていた。


※後書き※

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