第3話 ドキッ! 巨乳だらけのお風呂タイム
「それじゃー、みんなで一緒にお風呂入ろーよー♪」
雛が明るく提案した瞬間、俺の心臓が激しく跳ね上がった。
葵は目を細めて柔らかく微笑み、
「いいアイデアね。悠真くんも体が冷えてるみたいだし、一緒に入りましょうか」
とあっさり乗っかった。
「……賛成」
澪も短く頷き、すでに立ち上がっている。
俺は血の気が引くのを感じながら、慌ててベッドから後ずさった。
「え、待って! 三人とも本気で言ってるのか!?
絶対に無理だろ、そんなの! マジでやめてくれよ……!」
しかし言葉が終わる前に、左右から巨大な影が迫ってきた。
「わっ、ちょっ——!」
「はーい、お風呂場に連行しまーす♪」
「抵抗は、無駄」
葵と雛が俺の両脇に腕を差し込み、軽々と抱え上げた。
194cmの長身と俺の158cmという身長差は圧倒的で、足が床から完全に浮いた。
まるでロズウェルの宇宙人みたいに運ばれていく恐怖と羞恥で、頭の中が真っ白になった。
「やめろって! 俺は歩けるから! 自分で入れるって! 頼むから降ろしてくれ……!」
抵抗しても無駄だった。
三姉妹は楽しげに笑い合いながら、俺を風呂場まで連行していく。
俺の心臓は爆発しそうなくらい鳴り響き、顔が熱くてたまらなかった。
「はーい、脱ぎ脱ぎしましょーねー」
脱衣所に着くなり、雛が俺の制服に手をかけ始めた。
慌ててパンツにまで手が伸びそうになった瞬間、俺は必死に腰を引いて叫んだ。
「そこだけはダメだ! 絶対に脱がすな! マジでシャレにならないから!」
「ふふ、仕方ないなぁ。
こんな事もあろうかと準備しておいてよかった♪」
葵がくすくすと笑いながら、脱衣所の収納棚を開けた。
中から出てきたのは、どこかで見たような男子用のスクール水着だった。
「ん、想定の範囲内」
澪が無表情で頷いた。
「予想が当たってよかったねー!」
雛が元気いっぱいに笑う。
俺は思わず声を上げた。
「いや、どんな事態を想定してたんだよ!」
ってこれ、よく見たら俺の中学時代の奴じゃないか!
無くしたと思ったら、なんでこいつらが持ってるんだ……!
問い詰めたかったが、戻ってくる答えが怖すぎて聞けなかった。
とにかく水着を奪い取り、
「1人で入れるから! 三人とも出てってくれ!」
と三人を脱衣所から必死に追い出した。
ドアを閉め、鍵をかける。
ようやく一息ついたが、心臓はまだバクバク鳴り続けていた。
服を脱ぎ、スクール水着に着替えた瞬間、昔のサイズのままピッタリ入ってしまったことに軽い絶望を覚えた。
(くっ……サイズ変わってなくてピッタリ入っちまう……俺、まだ成長してねえのかよ……悲しすぎる……)
悲しみを振り払うように熱いシャワーで体を洗い、湯船に浸かると、少しだけ息がつけた。
……しかし、そんな束の間の平穏は長く続かなかった。
ガチャッ。
「え?」
ドアの向こうから賑やかな声と足音が聞こえてきた。
「悠真くん~、入ってる?」
「ん、準備できた」
「えへへ、入っちゃうよー!」
慌てて湯船の中で体を沈め、両手で必死に視界を覆った。
心臓が喉まで跳ね上がる。
「ちょ、ちょっと待って! すぐ出るから——!」
葵の優しい声が響いた。
「心配しなくても大丈夫だよ」
恐る恐る指の隙間から目を開ける。
そこに立っていたのは——
スクール水着を着た白峰三姉妹だった。
葵の蜂蜜色のゆるふわロングヘアが湿気で少し湿り、
澪の漆黒ストレートが背中に張り付き、
雛の明るい栗色セミロングが跳ねながら揺れている。
三人とも、194cmの長身にぴったりと張り付くようなスクール水着姿。
かなり大きい胸が布地を大きく押し上げ、くびれた腰とムチッとした太ももが強調されている。
(こ、これはこれで目に毒だ……っていうか、何カップあるんだこれ?)
思春期の悲しい性である。視線はそっちに吸い寄せられてしまった。
俺は湯船の中で固まったまま、言葉を失った。
あまりにも巨大すぎる脂肪の塊が、楽しげに弾むように揺れ動いている。
制服に包まれた布越しとは違い、ダイレクトで生々しい揺れが眼前で繰り広げられ、視線をどこにやっていいかわからなかった。
「ほらほら、皆で体洗ってあげるから、こっちに来て」
「い、いや、もう洗ったから!」
「遠慮、駄目……」
「皆で一緒に洗いっこしよーよー。昔は一緒にやったもんねー」
「それ幼稚園の頃だろうが!」
俺の声は完全に裏返っていた。
心臓が喉の奥まで跳ね上がり、顔が熱くて溶けそうだった。
湯船の中で体を縮こまらせているのに、三姉妹は楽しげに近づいてくる。
背の高い三人が湯気の中で迫ってくるだけで、逃げ場がなくなっていく恐怖と羞恥で頭が真っ白になった。
雛が楽しげにスポンジを手に取り、ボディソープを勢いよく泡立てながら言った。
「お客さーん、初めてですかー♪」
そのとんでもないセリフに、俺の脳が一瞬停止した。
「……どこで覚えてくるんだそんなセリフ」
声が震えて出てきた。
雛は「えへへ~!」と無邪気に笑うだけで、まったく悪びれていない。
葵が俺の後ろに回り込み、大きな手のひらで背中に触れてきた。
泡だらけのスポンジがゆっくりと滑る。
「ふふふ、悠真くんの背中、結構逞しくて硬いね」
その言葉に、俺の背筋がびくんと震えた。
優しい声で褒められているはずなのに、恥ずかしさが胸の奥から爆発する。
澪は俺の左側に立ち、無表情のまま俺の肩や腕に手を這わせてきた。
「ん……結構ちゃんとした筋肉がしっかり付いてる。やっぱり男の子」
その瞬間、俺の胸に熱いものが込み上げてきた。
澪の低い声が耳元で響いた瞬間、俺の胸の奥で複雑な感情が爆発した。
……思春期に入ってからずっと、背が伸びないことに悩んでいた。
毎日牛乳をガブ飲みして、苦手だった小魚も食って、ベッドで足を壁に押しつけてストレッチを繰り返し、
懸垂バーにぶら下がっては「あと1センチでもいいから伸びろ」と祈るように努力した。
ジャンプトレーニング、背伸びのポーズ、成長ホルモンを出すための睡眠時間まで管理した。
でも結局、背丈はそこで止まったまま。
筋肉だけは少しずつついてきて、服の上からでもわかるくらいに引き締まった。
それでも、背の高い三人の前では、俺の体なんてまだまだ小さくて、頼りなくて。
今こうして三人分の大きな手に囲まれ、泡で優しく撫でられていると、
あの頃の必死の努力が全部無駄だったような気がして、胸が締め付けられる。
筋肉を褒められても、嬉しさより先に「それでも俺は小さいままなんだ」という悔しさが、
熱い湯よりずっと強く体の中を駆け巡った。
「ちょ、ちょっと……本気でやめてくれ……!
俺、一人で洗えるってば……!」
声が弱々しくなる。
雛は右側から俺の胸のあたりを泡で優しく撫で始め、葵は背中を、澪は腕から肩へと丁寧に洗っていく。
三方向から囲まれ、背の高い三人の巨体に圧倒されながら、俺はただされるがままになっていた。
泡の感触と三人の体温が、湯気の中で混ざり合って頭をぼんやりさせる。
さっきまでの凪沙の記憶が遠くに押しやられていくのを感じながらも、
今のこの状況に対する羞恥と、昔からのコンプレックスが胸の中で激しく渦巻いていた。
「それじゃあ最後は~」
三人の手が、泡だらけのまま俺の下半身にゆっくりと伸びてきた。
「い、いや! そこは自分で洗うから! おいこらっ、水着を脱がそうとするんじゃない! ヘルプ! おまわりさんこいつらです!」
俺は洗い場の中で必死に腰を引いた。
心臓が破裂しそうな勢いで鳴り響き、顔が熱くて視界までぼやける。
三人の大きな手が近づいてくるだけで、羞恥と恐怖が一気に爆発した。
こんな状況で下半身を触られるなんて、耐えられるわけがない。
声が裏返り、手足が震えてうまく動かない。
「えー、しょーがないなー。じゃあそろそろ流そっか」
雛が残念そうに言いながら、シャワーでお湯をかけ始めた。
温かいお湯が体にかかるたび、泡が流れ落ちていくのに、心の中の動揺は一向に収まらなかった。
「はい、それじゃあ私が先に入るから、悠真くんはここね」
葵が優しい笑顔のまま、湯船にゆっくりと体を沈めた。
そして自分の太ももの間に俺が入るように、大きな手でそっと促してくる。
「え、いや、それは流石にっ……!」
俺の声が裏返った。
背の高い葵の太ももに挟まれるなんて、想像しただけで頭が真っ白になる。
拒否しようとした瞬間、澪と雛の声が重なった。
「葵、ズルい。それ、私……」
「あー、葵ちゃんズルいよー。雛も悠真のこと抱っこしたい!」
二人が頰を膨らませて抗議する。
俺はパニックになりながら叫んだ。
「いやいや! 誰が相手でも無理だから! 俺先に上がる!」
俺は慌てて湯船から飛び出し、浴室のドアに向かって駆け出した。
心臓が痛いくらいに鳴り、足がもつれそうになりながら脱衣所へ逃げ込んだ。
水着を脱ぎ、慌てて服を着替えようとしたその時——
バスルームの開き戸が少し開き、三人が縦に並んで「じーっ」とこちらを覗いていた。
「覗くんじゃありません!」
俺は思わず大声を上げた。
「「「(´・ω・`)しょぼーん」」」
三姉妹が同時にしょんぼりした顔を作った。
大きな瞳をうるうるさせ、肩を落として可愛く抗議してくる姿に、俺の胸が一瞬ぎゅっと締め付けられた。
「そんな顔しても駄目です!」
俺は声を震わせながら言ったが、内心ではもう完全にペースを握られていた。
風呂から上がる頃には、凪沙にフラれた落ち込んだ気持ちはすっかり霧散していた。
代わりに、三姉妹に翻弄された羞恥と動揺で、頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。
※夕方にあと2本投稿いたします




