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# 第三話 ## 「初めての依頼」

# 第三話


## 「初めての依頼」


翌朝。


冒険者ギルド。


悠真たちは初めての依頼を受けていた。


依頼内容は――


**「森に現れた魔物の調査」**


初心者向けの簡単な仕事らしい。


「よーし!頑張るぞ!」


悠真が拳を握る。


「空回りするなよ」


翔が呆れる。


「二人ともケンカしないで」


陸が苦笑した。


すると――


「私たちも行くわよ」


アイリスたちが現れた。


赤髪の剣士アイリス。


黒髪の魔法使いセシル。


金髪の治癒師フィーナ。


「え?」


悠真たちは驚く。


「初心者だけじゃ危ないからな」


アイリスが笑った。


こうして六人のパーティが誕生した。


---


森の中。


鳥の声が響く。


木漏れ日が揺れていた。


「平和だな」


悠真が言う。


その瞬間。


ガサッ!


茂みから狼型の魔物が飛び出した。


「グルルル!」


「来たぞ!」


アイリスが剣を抜く。


悠真も剣を構えた。


だが――


狼は想像以上に速かった。


「うわっ!」


悠真は転ぶ。


狼の牙が迫る。


その時。


アイリスが飛び込んだ。


ガキィン!


剣が牙を弾く。


「何やってんのよ!」


「ご、ごめん!」


「新人なんだから無茶するな!」


そう言いながらも、


アイリスは少し笑っていた。


---


戦闘後。


パーティは休憩していた。


悠真は落ち込んでいた。


「全然役に立てなかったな……」


アイリスは隣に座る。


「最初から強い人なんていないわ」


「でも……」


「私も昔は弱かった」


悠真は驚いた。


いつも自信満々のアイリス。


そんな彼女にも弱い頃があったのか。


「私ね」


アイリスは空を見る。


「本当は貴族の娘だったの」


「え?」


「でも家が滅んだ」


悠真は言葉を失う。


「だから私は強くなるしかなかった」


笑っている。


でもその瞳は少し寂しかった。


悠真は初めて思った。


もっと彼女のことを知りたい。


守りたい。


そんな気持ちを。


---


一方その頃。


翔とセシル。


二人は森の奥を調べていた。


「この足跡……おかしい」


セシルが言う。


「普通の魔物じゃないな」


翔も気付いていた。


足跡が巨大すぎる。


まるで――


怪物だ。


---


その時。


遠くから悲鳴が聞こえた。


「きゃああああ!」


フィーナの声だった。


全員が走る。


そして見た。


そこにいたのは――


高さ五メートルを超える巨人。


真っ黒な体。


赤い目。


森の木々をなぎ倒していた。


「な、なんだあれ……」


陸が青ざめる。


セシルも震えていた。


「そんな……」


「ありえない……」


「どうした?」


翔が聞く。


セシルは顔を強張らせる。


「魔王軍の魔物よ」


その言葉に全員が凍りつく。


初心者向け依頼のはずだった。


だが。


誰かが意図的に。


彼らを死地へ送り込んだのだった――。


---


## 次回予告


### 第四話


**「逃げるか、戦うか」**


圧倒的な強さを持つ魔王軍の怪物!


絶望する仲間たち。


その時、悠真が下した決断とは――。


そしてフィーナを守るため、陸が命懸けの行動に出る!


友情と勇気が試される戦いが始まる!

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