# 第二話 ## 「最初の仲間」
# 第二話
## 「最初の仲間」
「異世界……?」
悠真たちは思わず顔を見合わせた。
銀髪の少女は小さくうなずく。
「はい。この世界はアルティアです」
「マジかよ……」
翔が頭を抱える。
「ゲームじゃあるまいし」
「でも現実みたいだぞ」
陸が草を触る。
感触も匂いも本物だった。
少女は自己紹介した。
「私はリリアです。王都の魔法学院で学んでいます」
「俺は高橋悠真!」
「佐々木翔」
「中村陸」
三人も名乗った。
リリアは優しく微笑む。
「まずは王都へ行きましょう」
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数時間後。
巨大な城壁都市が見えてきた。
「すげぇ……」
悠真は思わず声を上げた。
活気ある市場。
馬車。
冒険者たち。
まるで本当に異世界だった。
リリアに案内され、
三人は冒険者ギルドへ向かう。
中へ入ると――
「おお!」
悠真が目を輝かせた。
そこには剣士や魔法使いが集まっていた。
完全にファンタジーの世界だ。
受付を済ませた時だった。
ギルドの扉が勢いよく開く。
「邪魔だ邪魔だー!」
赤髪の少女が飛び込んできた。
背中には大剣。
元気いっぱいの笑顔。
「また遅刻だぞ、アイリス」
受付嬢がため息をつく。
「細かいことは気にしない!」
彼女は豪快に笑った。
そして悠真を見て首を傾げる。
「見ない顔だな」
「最近来たんだ」
「へぇ!」
アイリスは手を差し出した。
「私はアイリス!」
悠真も握手する。
なぜか胸が少し高鳴った。
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その頃。
翔は本棚の前にいた。
「へぇ、この世界の歴史か」
隣から声がした。
「興味あるの?」
振り返ると、
黒髪の少女が立っていた。
眼鏡をかけている。
どこか知的な雰囲気。
「私はセシル」
「翔だ」
二人は自然と話し始めた。
本好き同士。
すぐに意気投合した。
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一方。
陸はギルド裏庭で休んでいた。
その時。
小さな悲鳴が聞こえる。
「きゃっ!」
金髪の少女が転んでいた。
薬草を抱えている。
陸は慌てて駆け寄る。
「大丈夫!?」
「は、はい……」
少女は恥ずかしそうに笑った。
「ありがとうございます」
「怪我してない?」
「少しだけ」
陸は手を差し伸べる。
少女は顔を赤くした。
「私、フィーナといいます」
「俺は陸」
二人は静かに笑い合った。
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その夜。
宿屋。
三人は食事をしながら話していた。
「俺、アイリスって子と仲良くなった」
悠真が言う。
「へぇ」
「翔は?」
「セシルと話してた」
「陸は?」
「フィーナって子に会った」
沈黙。
そして――
「お前らもか!」
三人は同時に叫んだ。
大爆笑になる。
まさか三人とも女の子と出会うとは思わなかった。
だが。
その出会いが、
後に人生を変えることになる。
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その頃。
世界の北にある黒い城。
玉座に座る男がいた。
魔王軍四天王。
その名は――
ゼルガード。
「秘宝を探す異世界人が現れたか」
男は不気味に笑う。
「面白い」
赤い瞳が輝いた。
「ならば先に殺してしまえ」
闇が広がる。
三人の知らない場所で、
運命は動き始めていた――。
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## 次回予告
### 第三話
**「初めての依頼」**
冒険者として初仕事に挑む悠真たち!
しかし森で遭遇したのは、
普通の魔物ではなかった――。
そしてアイリスが抱える秘密が明かされる!




