# 第一話 ## 「異世界への扉」
# 第一話
## 「異世界への扉」
「なあ、もし何でも願いが叶うなら何を願う?」
放課後。
帰り道。
悠真が突然そんなことを言った。
「また始まった」
翔が呆れた顔をする。
「宝くじ一等」
「夢がないな!」
「現実的だ」
陸が笑った。
三人は幼なじみだった。
小学校からずっと一緒。
ケンカもした。
バカなこともした。
それでも気付けば隣にいる。
そんな関係だった。
「陸は?」
悠真が聞く。
陸は少し考えて答えた。
「みんなが幸せになればいいかな」
「良い奴すぎるだろ」
「だからモテないんだぞ」
「余計なお世話だ」
三人は笑った。
その時だった。
足元に巨大な魔法陣が現れる。
「え?」
「なんだこれ!?」
光が溢れた。
世界が真っ白になる。
そして――
次に目を開けた時。
三人は見知らぬ草原に立っていた。
「……どこだここ」
空は二つの月。
遠くには巨大な城。
見たこともない鳥が飛んでいる。
「夢?」
陸が呟く。
その瞬間。
ゴブリンの群れが現れた。
「ギギギ!!」
「うわああああ!?」
悠真たちは全力で逃げ出した。
だが――
「そこまでです!」
美しい少女が空から舞い降りる。
銀髪。
蒼い瞳。
白いローブ。
少女は杖を振った。
「フリーズアロー!」
無数の氷が飛ぶ。
ゴブリンたちは一瞬で凍り付いた。
三人は呆然とする。
少女は微笑んだ。
「大丈夫ですか?」
「助かった……」
悠真が言う。
少女は深く頭を下げた。
「ようこそ、異世界アルティアへ」
「……は?」
三人の声が重なった。
こうして。
高校生三人組の異世界冒険が始まった。
まだ誰も知らない。
この世界で、
三人が運命の恋をすることも。
願いを叶える秘宝が、
涙なしでは語れない結末へ繋がることも――。
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## 次回予告
### 第二話
**「最初の仲間」**
冒険者ギルドを訪れた悠真たち。
そこで出会う三人の少女。
剣士、魔法使い、治癒師。
それぞれが運命の出会いになるとは、
まだ誰も知らなかった――。




