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アレンと徳島とWNIの国のアリス  作者: 海豹ノファン
4匹の兎勇者と徳島アーク伝説
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ジャングルの妖精とサンタさんー1ー

アリスは落とし穴のようなものにハマるがそれがただの落とし穴でない事に気づく。


「ヌメヌメしているし出られない!な、何これ?ひょっとして…骨!?


よくわからないけどこれは落とし穴とかじゃなくて…ヒトクイウツボカズラ!??」


アリスは巨大ウツボカズラにハマってしまった。


特に巨大なそのウツボカズラは人喰い植物でハマってしまうとじわりじわりと衣服から溶かされてしまい、やがて自身の体を溶かしてしまう恐ろしい植物だった。


「だ、誰か助けてえ!!」


アリスは一か八か助けを呼ぶが人一人いそうにないこのジャングル。


いくら助けを呼んでもアリス自身の体力が消耗するだけだった。


やがてアリスの足元に生温かい液体のようなものが溜まってくる。


(これは…消化液!?私こんな所で終わるの…?嫌…!)


アリスは終わりの近い恐怖を感じ取る。


早く出ないとこの植物に食べられてしまう!


しかし自力では出られない!


KEIさん!助けて…!


一方そのジャングルの何処かでは一人の少女が沢山の植物と戯れていた。


「ラフレシーさん今日もご機嫌ですねえ♪スイレンさんも可愛いですう♪」


植物と戯れているその少女は小谷メル。


WNI2の主要メンバーの一人で草木の異能使いである。


「人間界では毎年のクリスマスにサンタさんがプレゼントを贈ってくれるみたいなんですがメルは今年もプレゼント貰えなかったですぅ、一体何がいけないんでしょうかぁ…」


ハァーっとメルはため息をつく。


その時、「誰か助けて!」と少女の悲鳴がしてきた。


「ここに人が来るなんて珍しいですねぇ、しかもそのお声は女の子ですう、女の子がこんなジャングルに一人で来ては危険ですう」


おっとりメルもこのジャングルに迷いこんだ少女に対して焦りを感じてしまうのはやはり人情。


メルは声のした方向に足を運んだ、そこで巨大ウツボカズラに嵌り抜けられなくなった少女を発見する。

挿絵(By みてみん)

「大丈夫でしょうかあ?」


メルはこんな状況でも間延びした話し方をする。


「大丈夫なわけないでしょう?早く助けてください!!」


アリスは見ればわかるのになんて女の子なんだと思いつい口調を荒げてしまう。


「その元気があるなら大丈夫そうですねぇ♪KEIさんに助けて貰ってくださぁい♪」


メルはそう言って元いた場所に戻っていく。


「す、すみません!言い過ぎました!ですから助けて!衣服も溶かされて…お願いですから!!」


アリスは溜まった液をバシャバシャさせながら助けを乞う。


メルは考えた。


(こんなだとサンタさん来てくれないですう、メルいい事ばかりしたのに来てくれなかったのはこんなだからなんですねぇ…メル良い子さんにならなければいけないですう!)


メルは意を決した。


メルは植物のつるをアリスの目前に垂らす。


「このつるさん伝って登るですう、急がないと本当に出られなくなりますう♪」


アリスは藁をも掴む思いでそのつるを伝って登っていった。


「はぁ、はぁ、ありがとうございます…」


アリスはメルに礼を述べる。


「良いって事ですぅ、困った時はお互い様ですぅ♪」


メルは自然と笑顔になる。


(人を助けるってとても気持ちが良いですねぇ♪それとこの女の子、とても可愛いですぅ、ひょっとしてこれは…)


メルはアリスを見て衝撃が走った。


「私はアリス・レイチルです…あれ?どうかしましたか?」


アリスが恭しくメルに聞き質す。


(この少女はひょっとしてサンタさんからのプレゼントじゃないでしょうかあ?でもまだクリスマス来てませんよねえ?でもでも季節外れのなんとやら…もあるわけですう!ひょっとしたらひょっとするですう!)


メルはアリスがきょとんと見つめる中一人激しい妄想に駆られていた。


「あ、ごめんなさいですう、メルは小谷メルですう♪それよりお身体ベタベタしませんかあ?お風呂沸かすから入るですう♪」


メルは風呂を沸かしアリスを入れさせてあげた。


「すみません、色々良くしてもらって…」


「大丈夫ですう♪それとお着替えもあるからそれ着替えるですう♪」


メルは着替えも置いてくれた。


(着替えというか…これは葉っぱ…巻いていれば良いのかしら…でもこの格好だとジャングルからは出られないなあ…)


アリスはその植物を巻いて紐でくくっておく。


そう言えばメルも同様の格好をしている。


そんなメルはマジマジとアリスを見つめていた。


「あの…そんなに見ないでくれます?」


アリスは赤面して視線を反らす。


「いやいやアリスちゃんはずっと見ていたく成る程可愛いですぅ♪」


「あ…ありがとうございます…」


(この子はきっとサンタさんからの贈り物に違いないですう♪メルはこの子だけは誰にも渡してやらんですう♪)


メルの心の中で、アリスに対する独占欲の炎がメラメラと舞い上がった。


「さあさごはん食べるですう♪」


メルは食事をアリスに振る舞う。


「ありがと…え…これって…」


アリスは顔をひくひくとさせる。


「アリさんですう♪とっても美味しいんですよお♪」


メルはそう言ってアリを矢継ぎ早に口に入れる。


「んー美味しいですうぅたまらんですうぅ♪」


メルはアリを咀嚼そしゃくしながら満面の笑顔を浮かべる。


「アリスちゃんもアリさん食べるですう♪」


「い、嫌!やめて!!」


アリスの拒絶にメルは堪忍袋の尾が切れる。


「無理にでも食べるですう!!!」


メルは大量のアリをアリスの口の中に突っ込む。


「食わず嫌いしてると大きくなれませんよお♪」


全てアリをアリスの口の中に突っ込んだ後そうアリスにたしなめた。


もっともアリスはその時点で気絶してしまいメルの言葉は耳に入らなかったが…。


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