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アレンと徳島とWNIの国のアリス  作者: 海豹ノファン
アレンと徳島とWNIの国のアリス
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友達を取り戻せ!


アリスはブタになってしまった結愛を元の姿に戻そうとイモムシ唯のいる森の奥にいこうと言う時会った事のある人物達がまたアリスの前に立ちはだかった。


「へへへ…美味そうな豚連れてるじゃねえか」


「み、ミサりん!?」


現れたのはミサりんとその取り巻きだった。


彼女達は武器を持っている。


「あたいらはこれからお茶会したいんだが食材が足りねえんだ、だからそこのブタを一匹よこせ」


ミサりんは悪どい目つきでアリスに催促する。

勿論首を縦に振るアリスでは無い。


「この子は私の大切な友達なの、貴女達に渡すわけにいかないわ!」


アリスは結愛の立場を考え結愛である事は隠し断る。


「じゃあ力づくで奪うしか無えなあ!」


ミサりん達は棒を振り上げアリスに襲いかかった。


「うう…」


気がつくとアリスはうつ伏せになって倒れていた。

体中ズキズキして痛い。


ミサりん達に結愛を取られてしまった。

急がないと結愛は食べられてしまう。


立ち上がろうとしたがズキリと重い痛みが襲いアリスは動けないでいた。


挿絵(By みてみん)



そんな時一人の女性がアリスの前にやってきた。


「可哀想に、誰にやられたの?」


その女性は異能を使ってアリスのボロボロになった体を癒す。


優しい光でアリスの体中の傷は癒え、アリスは動けるようになった。


「貴女は?」


アリスの前に現れたのは綺麗な黒髪に白い肌の優しそうな女性だった。


その黒髪の女性はアリスに自己紹介をした。


「私は高城友美、治療の異能使いです、傷だらけでしたが何があったのですか?」


友美と名乗った女性はアリスに経緯いきさつを聞く。


「実は友達を連れてたんですけどミサりんとその取り巻きが現れて気がついたら…」



アリスは友美に何があったのかを説明する。


「酷い…彼女他の人も平気でいじめているのね!」


友美は怒りを露わにする。


「もしかして貴女も?」


「はい、今度のKEI主の新作で私はいじめられる事になります」


「酷い…でもこれで読者が沢山来てくれると良いですね!」


「はい、だから演技の練習しないと…私はそろそろ行きます、また何処かで会いましょう!」


「はい、ありがとうございました♪」


アリスと友美は別れた。

感じの良い女性だったなあとアリスは思った。


さて結愛を助けに行かないと!

アリスは結愛を救出しに向かった。


アリスは聞き込みをしながら結愛を奪ったミサりん達の行方を追うと一つの豪華な庭に辿り着いた。


「ブヒー!ブヒー!!」


そこにはブタがはりつけにされていてミサりんとその取り巻きが机を囲んで談笑していた。


「あれは結愛ちゃん!?可哀想に、私が助けに行くからね!」


アリスは勇気を出してミサりん達の前に歩いた。


「なんだあ?またやられに来たのか?」


ミサりん達はアリスを凄む。


(結愛さんごめんね…)


アリスは心の中で結愛に詫びた。

しかし結愛がミサりんにフレンズと言っていた事から豚が結愛とわかれば思い止まってくれるだろう。


アリスはそう信じた。


「その子は結愛さんよ!呪われて豚になっちゃったの!だからその子を食べるのはやめて!」


アリスはミサりん達に力強く抗議した。

するとミサりん達は笑い出す。


「ぷぷっ聞いたかよ!そいつ結愛だってよ!」


「ギャハハ!おかしいおかしい!」


まさかとは思ったが案の定の反応だ、それを見た結愛はどんな気持ちでいるのだろう。


「これでわかったでしょう!早くその子を返して!」


アリスは顔を赤くして怒鳴る。


「ふうふう、どうすっかなあ?」


含み笑いしながらミサりんは考える仕草をする、そこで取り巻きの一人がミサりんに耳打ちをする。


「そうだなあ」


ミサりんはニタリと笑う。


「じゃあそこの精神の部屋の中の200度のサウナで三時間、-200度の冷凍室で三時間耐えて来い、そうしたらそこのブタは返してやる!」


「わかった…」


アリスは精神の部屋の200度のサウナに、そして-200度の冷凍室に三時間耐え忍んだ。


(苦しい…でも結愛さんを助ける為よ!頑張らないと…!)


普通なら死ぬような温度だが精神の部屋なので死ぬ事は無い。


しかし熱さ、寒さは部屋に入っている限り延々と続くのでその体力の消耗は相当なものだった。


それでも耐えたのは大切な仲間を助ける為、そしてアリスの強靭な精神力ゆえだろう。


友への想いで耐えきった後アリスは部屋から出た。


「さあ、それぞれの部屋で三時間耐えたわ!だからその子を返して…!」


アリスが手を差し出すが肝心の豚の姿はすでになく机の食器は食べられた跡があった。


そしてミサりん達は満腹満腹といった感じに椅子に座って楽しんでいた。


「悪いな、豚は既に食っちまったよ♪」


「味は微妙だったけどねー♪」


ミサりんはあくびれも無くそう漏らす。


「そんな…」


アリスは目の前が暗くなる感覚を覚える。

真の絶望感…その淵に立たされると時が止まったように動けなくなってしまう。


ただ悔し涙はボロボロと出て止まらない。


アリスはミサりん達が笑いながら談笑しているのを見ている事しか出来なかった。


「じゃあな、最高のご馳走をありがとよ♪」


ミサりん達はさあ帰ろうとアリスの肩に軽く手をやる。


その時アリスはミサりん達に対する殺意が芽生えた。


「返せよ…」


アリスは低い声でミサりん達を呼び止める。


「あぁ?」


振り向くミサりんとその取り巻き。


アリスは今黒いオーラに包まれていた。

顔の半分は闇に覆われ青い目がギラギラとしている。


炎のように彼女の体の周りにたなびく漆黒のオーラで茶髪は踊るようになびく。


アリスは大切な友達を失った悲しみとそれを奪った者達への憎しみで狂戦士に覚醒した。



人は憎しみによっては絶大な力を発揮する事がある。

武術の心得があるアリスは全身に闘気をまとって生温かい風がそこから吹き出てミサりん達や取り巻きは目に見えるアリスの殺気に少なくとも圧倒されている事だろう。


狂戦士となった今アリスの暴走を食い止められる者は誰もいない!



「私の大切な友達を返せよー!!」


アリスはミサりん達に飛びかかった。


「このクソガキ!!」


逆にアリスは地面に転ばされる。


「口車に簡単に乗せられた奴が悪いんだろうが!!」


「年下の癖に生意気な口聞きやがってムカつく!!」


ミサりんと取り巻きは矢継ぎ早にアリスの全身を鬱憤を晴らすかのように蹴り続ける。


アリスは無力感と絶望感でいっぱいだった。

もうここで死んでも良いとさえ思ってしまっていた。


私は駄目だ…大切な友達を結局は救えなかった…私はこいつらに殺されるかも知れない…結愛さん…生まれ変わっても私達は大切な友達、今度は今のような辛い思いは絶対させない、絶対貴女を守る、だから来世で一緒になろう…ね…。



アリスは蹴り続けられながら結愛への思いを馳せた。


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