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アレンと徳島とWNIの国のアリス  作者: 海豹ノファン
4匹の兎勇者と徳島アーク伝説
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不思議な夢

ここから新しい章のはじまり!どんな危険な旅が待ってるのか!?

「執事さん、私、不思議な夢を見たんだ?」


「夢?」


アリスは気になった夢を執事に話す。


「結愛という女の子を追いかけて穴に落っこちたらいつのまにか徳島という不思議な世界にいて…」


「徳島!?」


徳島と聞くと突然目を見開く執事。


「どうしたの?」


きょとんとしてアリスが聞く。


「アリス嬢、徳島の電車の話は聞きませんでしたか!?」


「あ、日本に唯一電車が走ってない県は徳島だったね」


閃いたようにアリスが言うも、「それで?」と執事に聞きただした。


「アリス嬢、徳島に電車らしきものが出て来ても乗ってはいけません!地獄に引きずり込まれますよ!」


真剣味を帯びた表情で執事は忠告する。


「ねえ、その話、詳しく聞かせて?」


アリスは執事にせがむ。


「はい、その電車の話なのですが…」


「アリス!!」


執事がアリスに話の続きをしようとした所突然姉が怒鳴り声を上げる。


「またこんな所で油売って!剣術の稽古つけなきゃいけない時間よ!早くしなさい!!」


「はい!すみませんお姉様!」


姉の怒鳴り声に震えながら立ち上がり「また続き、聞かせてね」と弱々しく告げながら姉についていくアリス。


「ディジーお姉様はいつもアリス嬢には刺々しいですね…実の姉妹では無いとは言え…」


アリスとディジーは血は繋がっていなかった。


そしてディジーはアリスには常に厳しく接し学問も武芸も徹底的に叩き込んでいた。


そしてディジーはアリスは剣術は苦手と踏んでアリスに剣術を仕込もうとしていた。


ダァン!!


「!??」


ディジーがアリスに押されていた。


(剣術苦手のアリスが…何故!?)


アリスの矢継ぎ早に出る突きにディジーは防戦一方。


それを見ていた父も「うむ」と何かを見据えたようにアリスとディジーの戦いを見ていた。


ディジーと戦ってアリスは思った。


(あれ?私いつのまにか剣の腕が上がってる?夢の中でレキさんと剣で戦ってたから?いや夢の中でもそんなすぐには…)


戦っているアリスも心の中でディジーの剣がスローに見えているのと自分の剣が上がっている事に一種の恐怖のようなものを覚えた。


「試合そこまで!!」


父が手を上げる。


ハァハァと息を荒げる姉妹。


ディジーはアリスに剣で押されて尻餅をついている。


「私が剣術苦手のアリスに…何故…?」


狼狽えるディジー。


「ディジーよ、お前はアリスの剣の腕を見誤っていた!」


父がディジーに指摘する。


「ふん!何よ偉そうに!私よりアリスの方が可愛いんでしょ!!」


ディジーは拗ねて声を上げる。


ディジーの喚き声が道場間に響く。

そしてディジーは剣を床に叩きつけてすぐさま道場から走り去った。


「こらっ待ちなさい!!」


父は後を追う。


「…」


アリスは複雑な気持ちになった。

自分は姉とは血は繋がっていない。

父はディジーよりアリスを溺愛し、ディジーには姉としての責任を押し付けディジーを見ようとはしない。


(私…知らず知らずのうちにお姉様を苦しませているのかな…)


薄々は感じていたがこの瞬間はよりアリスに罪悪感が襲う基となった。


ーーー


「ねえディアナ、どうしたら良いと思う?」


「にゃーん♪」


アリスは飼い猫のディアナに悩みの話を聞かせるがディアナはにゃーんとしか答えない。


「猫に人の話はわかるわけないか…」


アリスは抱いていたディアナを下ろし、鏡に向かう。


アリスの澄んだ顔が映っている。

あれ?


アリスは鏡の中にあるものにふと異変を感じた。


ディアナがいない!

え!?

アリスはふと後ろを振り向く。


いるはずのディアナがいない!


そして再び鏡に映る自分を向き直った。

そこにはディアナがちゃんといる。


一体どうなってるの??


アリスは困惑した。


『勇者よ!』


アリスの脳裏に声が響いた。


「誰?誰かいるの??」


アリスは声の主を呼びかけるが意識は混乱していた。


『お前の冒険はまだ終わっていない!家の外へ出るが良い!新たな世界がお前を導くであろう!』


アリスは鏡を見る。


え?鏡には白ずくめの服に仮面を付けた青年が立っていた。


頭には兎の耳のようなものが二本伸びている。


見た感じは年は15歳くらいか、とは言っても素顔は見えない、しかしスラっとしていて大人と言うにはまだあどけない体つき、とは言えある程度成長して声も男性に近いと言った感じだった。



え!?アリスは驚いた。


鏡にはその青年が立っているのだから。


「驚かせて済まない、俺はスノーラビット…」


スノーラビットと名乗る青年はアリスに淡々と経緯を述べた。


「徳島がまた大変な事になっている」


スノーラビットはアリスに告げる。


アリスとしては鏡に自分とは違う青年の姿が映っているのだから奇妙な気持ちになっていた。


「いきなり現れてこんな事言っても混乱してしまうだけだよな、すまない…」


スノーラビットは詫びる。


「いえ…それよりマスクを脱いでは?どんな姿でも私は驚きませんよ?」


アリスはスノーラビットに丁寧に伝える。


「すまない、それは出来ない…」


スノーラビットは申し訳無さそうに言う。

あぁ事情があるのかな…アリスはこれ以上は言わなかった。


「それより君に渡したいものがある」とスノーラビットはアリスにあるものを手渡す。


「これは…ワンダーキー!?」


手渡されたものは十手くらいの大きさの鍵、人の心の鍵をこじ開けたり牢屋の鍵をこじ開け、または武器にもなるワンダーキーと言うものだ。


「この鍵を手渡された理由、君ならわかるはずだ…」


アリスは思った、また勇者として世界を救う事になるのだろうと。


「君の思っている通りだ、俺は今の所正体を明かすことは出来ない、しかしいずれは知る事になるはずだ、それまではこの鍵を持って徳島を救いに行ってくれ!」


スノーラビットはアリスにこう告げる。


アリスは再び待たされた重い勇者としての責任に押し潰されそうになるもワンダーキーを強く握り自身を奮い立たせた。



この前、春兎という青年から貰ったワンダーキー、ハートの女王を改心させ、徳島を救い、もう使わないだろうと思っていた。



しかし所詮は夢の中だ。



そう…夢の中…。


そうよ!これは夢なんだわ!

アリスはそう思う事にした。


夢だとしても徳島の夢といい現実の中にいるような夢の中だ。


「外へ出て見ると良い、君の新たな冒険はそこではじまる!」


スノーラビットは告げる。


「え…ええ…」アリスは外に出てみる。


するとそこはアリスの見慣れた風景では無かった。

しかしアリスはこの風景に見覚えがあった。


「ここは…徳島!?」


アリスはいつのまにか徳島という場所に再び来てしまっていた。


再び後ろを振り向くとアリスの住んでいたはずの屋敷は消え、徳島の街並みが広がっていた。


自然が多くも東洋の色が残りかと言って途上でもなくモダンな建物が立ち並び車が行き交う。


暮らすのに何不自由しないそう、イメージするならお袋の味と言った感のする優雅な街だ。


「ヘイユー!!」


少女の不自然な英語が轟いた。



アリスに話しかけた少女、再びの再会にアリスの表情は明るくなる。


「結愛!」


アリスと結愛は抱き合った。


「またここで再会出来るなんて!」


「ミーもだよ!感激!!」


スノーラビットと言う人が引き合わせてくれたのかな?アリスは一瞬思った。


「スノーラビットと言うハンサムがハウスから出ると冒険が始まると言って言う通りにしたらその通りになったよ!」


結愛は意味深な事を言い出す。


「もしかして貴女も?」


「うん、それでハリセンも渡された!」


結愛はハリセンを見せる。


「あ、私もワンダーキー渡されて…」


アリスは腰に差していたワンダーキーを手に取る。


「またアドベンチャー(冒険)がはじまるわけだね!」


「そうみたい…」


アリスと結愛は語り合う。


「あ、そうそう!」


突然結愛が何かを思いついたようにアリスに話しだした。


「徳島駅に初めて電車が登場したんだって!そこへ乗ってみようよ!」


結愛がアリスを誘う。


しかしアリスは執事の言った事を思いだした。


『徳島に電車というものは存在しない、電車という単語が出ても興味本意で乗ってみたり人に誘われても乗ってはいけませんよ!』


「…ごめん、私は乗れない…」


アリスは申し訳無さげに詫びた。


親友の誘いを断るのは心苦しいが徳島に存在するだろう電車に乗ってはいけない、地獄に引きずり込まれる。


その恐怖もあった。


すると結愛は態度を豹変させ「ミーとユーはそこまでの仲だったんだ…」とすねだした。


結愛はアリスに背を向けて歩こうとする。


「待って!」アリスは引き止める。


「何?」つっけんどんに返事をし結愛は振り向く。


「私も乗る、さっきはごめんね、誘い断ったりして…」


「ノープロブレムよ♪」


結愛のテンションは元に戻った。


その様子に少し安堵感を得るアリス。


しかし…。

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