━9章━
「ここは?」
4人ぐらいが立てる明るい場所で「いらっしゃいませ。お名前は?」と黒のスーツ姿に顔はぼんやりと見えないが男の声だった。
「マーガルです。あの、ここは?」
「お連れの方がお待ちです。こちらへどうぞ」と目の前に巨大な木の扉が現れ、開くと山や湖に緑の大地にピンクや黄色の花が咲いていた。
「何だ━━━。ここは?」
「マーガルッ、こっちだ」と兄さんが手を振っていた。
そっちに向かって行くと「えっ!?」と目を疑った。
「どうした?」
「だっ、だって━━━。母さんと、父さんもいるから」
「何言ってるんだ。当たり前じゃないか、母さんとの約束を叶えたんだから」
「約束?」
「食事に行く約束だよ」
「その約束。だけど父さんは━━━」
「久しぶりだな。マーガル」と父さんが笑みを浮かべていた。
「とにかく座れ、待ってたんだ。食べようぜ」と言われるとボクは座った。
すると母さんが「ありがとう、カクバール。そしてマーガルも。それじゃ乾杯」と言い4人は食事を始めた。
こっ、これは夢なのか・・・・・・。
普段から硬い表情の父さんは話はしないが笑みを浮かべて楽しそうだった。
母さんは昔の話をボクと兄さんとしながら、とっても喜んでいた。
しばらくして、あの黒いスーツ姿の人が来ると「そろそろ、お時間です」と言うと兄さんと父さんに母さんは立ち上がった。
兄さんが「マーガル、頑張れよ」と言うと3人は、どこか光の中へ消えて行った。
「みんなっ!!」と手を伸ばすと照明の明かりが目に入ってきた。
「気づいたんだ。元気そうで良かった」
「ここは? 今のは、夢・・・・・・」
「大丈夫? 頭を打ってるかな?」
「あなたは?」
「この島に住んでるマドカ。よろしくね」
「ボクはマーガル。そういえばっ、兄さんはっ!?」
「お兄さんだったんだ━━━。2人とも?」
「1人は、パイロットだよ。それで2人は?」
「博士に言われて、樹液から作った特殊な液体でコーティングして海へと送ってあげた」
「それって━━━。死んだっ、て、こと━━━」
「うん。勝手なことしてごめんなさい」
「━━━そんな事ないよ。ありがとう」
すると赤い長髪の幼い感じの男が現れ「同じ星の人間が迷惑をかけてしまい済まなかった」と言い右手を頭に乗せて両目を閉じた。
「同じ星?宇宙人━━━。迷惑をかけた人間って誰のことです?」
「見た目は少し違うが人間です。私は惑星スクイズの人間です。名前はブレイマンで迷惑をかけたのはハンダーと言い、君たちからはマオウと呼ばれていたそうですね」
「なっ、何だって・・・・・・」
「私で構わないなら、殴って下さい。たぶん、それが良いと思いまして、どうでしょう?」と言われると、すぐに顔をチカラ一杯に殴った。
「痛くない。優しいですね」
マーガルは涙を流し声を出して泣いた。




