━10章━
マドカはパンツしか履いてないマーガルにローブを着せた。
「ありがとう」と指で涙を拭いた。
「どういたしまして」
「ところで、ここに他に人は?」
「いないよ。海で遭難してた私をドルフが助けてくれて、この島へつれて来てくれたの」
「それじゃ、ドルフは?」
「イルカだよ」
「私は古くから地球に住んでいて、様々な生物とコミュニケーションがとれるんです」とブレイマンは言うと部屋を出て行った。
「着いていこぅ」
「うん」
部屋の外に建物を囲むように庭があり、その向こうはジャングルのようになっていた。
「ここには私が作った生物たちが住んでいる」
「生物を作った? どういう事ですか?」
「スクイズ人は色々な生物が作れる星を探して、環境は自然にまかせて微生物から新生物を作って絶やさないようにコントロールしているのです。またそのデータを新たな星へ別の者が持って行き、更に優れた生物を作って行くことを我々は繰り返しています。この地球の管理者として私が選ばれ、研究をする為に作ったこの場所をスクイズ島と呼んでます」
「そうだったんだ━━━。生物はそんな風に産まれていたんだ━━━。ブレイマンさんは寿命とか無いんですか?」
「始まりも終わりも、このままです。外的から何かあれば死ぬことはあります」
「そうなんですか」
「長く生きてるけど、子供っぽく見えるから可愛いでしょ」とマドカはブレイマンの頭をなでた。
「━━━」
「それでは続きを。新生物が環境に合わせてどのような成長や進化をするのか観察していて、失敗もあります。たとえば人間の前に、主として暮らしていた恐竜は大きくなり過ぎて食に対しての欠点が原因で大量死してしまいました」
「食?」
「食べる量が多過ぎたんです。草食恐竜の食べる植物は減り、そのせいで肉食恐竜の食べる恐竜も減り死んでいったんです。そして隕石の落下に大気汚染で氷河期にまでなった時には、地球を捨てようと思いました。だけど、それでも生きている生物を見つけたんです」
「何です?」
「哺乳類です。知能が発達していて、環境に合わせた生活をしていたので安心していたのですが問題がありました。繁殖率の悪さです。その結果、絶滅したのもいたんですが繁殖に関しての知能が発達していた生物もいました。その中の一種類が人間へとなったんです」
「それでまだ何か作っているんですか?」
「生物は作らず、今は観察とある準備を始めています。知能が高い人間は自分たちの生活だけを考え、色々な物などを作っています。どのようになるのか見ていたのですがそれが止まらず、環境が壊れ始まりました」
「全ての人がそうとは限りませんよっ」
「もちろんそれに気づき、修復しようとしている人間もいます。ですがハンダーは、そんな人間を全て消してしまおうとあんな事をしたのです」
「そっ、そんな・・・・・・」
「それで他のスクイズ人とも話した結果、人間を信じてこのまま観察をしようと言う者と星がダメになってしまっては意味が無いと言う者に別れました」
「それで━━━」
「遂に星を守ろうする者たちが動き始めました」
「どうするんですっ?」
「ある準備をしてると言いましたよね」
「はい」
「このままでは地球人は滅ぼされるか、余計な知能で作った兵器と言う物で星をダメにしてしまい自ら滅んでしまいます。それを防ぐにはスクイズ人の持つ能力を地球人が使えるようになるしかないと、こんな事にならないように思いながらも準備をしているのですが完成しません」
「ボクは生物学者です。何かチカラになれるなら協力します」
「マーガル、生物学者なんだ。だけど博士が困ってるのは、ある石何だって。いつ、どこでなのか無くしたみたいで色々試してるけどダメみたい━━━」
「石って、どんな?」
「六角形で惑星スクイズに棲む、アルディガーノと言うドラゴンの子供の鱗なんです」
「六角形・・・・・・、ボッ、ボクのズボンはっ?」
「破れてたから、ゴミ箱に入れたよ」
「どっ、どこ?」とマーガルはマドカに案内してもらいポケットを探してフィルムケースを取り出した。
「何? 何それ?」
マーガルは走って行き「ブレイマンさん、もしかしてこれじゃ、ないですか?」とフィルムケースを渡した。
「こっ、これは・・・・・・」と中から急いで出して見ると「━━━そう、です。そうですよっ。どうしてこれを?」
「兄さんが遺跡から、発見したみたいですっ」
「そうなんですね。これで完成させれる。ありがとうございます」と右手で左胸を2回叩き両目を閉じた。
「役に立たれて良かったです」と言うとマドカに頭を撫でられた。




