光のドラゴン
ファンタジーを代表するモンスターといえば十人中九人くらいはドラゴンと答えるであろう、そんなファンタジーを代表するモンスターが目の前にいる。
シュカさんの曲芸魔法につられてやってきたか……?
ドラゴンはこちらをぎろりと睨んでいる。
すると、青い炎の弾を口から吐き出してきた。私は超速で打ち込まれる炎の弾をなんとか回避すると、私の身体になにやら赤い点のようなものがついているのに気づく。
この点はなんだか動いている。点Pかよ、とかそんなツッコミは置いておくのだが……。
「これレーザーポインターか……? となると」
私はその場から転がって避けた瞬間、私のいた場所に光のレーザーが放たれていた。どう考えてもあのドラゴンの攻撃だろう。
次々と光の矢がドラゴンから放たれる。私は動き回り何とかその光の矢を回避していく。
あっちは飛んで攻撃してるってのにこっちは空を攻撃する手段がないから一方的だ。降り立って来いよ卑怯者が。
「陰湿ドラゴン、降りてきてくださいな!」
煽りが通じる相手ではないが思わず出てしまった。
ドラゴンは私を殺そうと躍起である。私はひたすら殺されまいと必死である。
ドラゴンの攻撃を避けて生き延びる。死にたくない!
ドラゴンの攻撃だけに集中し、攻撃を避け続けていると。
突然、私の周りに光の矢が降り注ぎ、周囲の地面は隆起し始めた。
大地と共に空へ押し上げられる。ドラゴンがニヤリと笑っているような気がする。
「あぁ、なるほど……」
回避できなくさせたわけだ。
ドラゴンは口をあんぐりと大きく開け、光が口の中へ収束していく。
この隆起した大地もろとも吹っ飛ばすつもりだろうな。飛び降りたら回避…‥出来るわけがない。落下して死亡だ。
「えっと……ここから入れる保険ってありますか?」
誰に聞いているのだろう?
さて、どう回避したものか。私は周囲を見渡してみる。
すると、ドラゴンの手がぶら下がっているのがわかる。ジャンプしたらギリギリ届きそうな位置だ。
きっと気がついていないのだろう。あそこに飛び移るしか道はない……!
私は助走をつけ、大地を強く踏みしめて大きく飛び上がった。
飛び上がった瞬間、極太レーザーが私がさっきまで立っていた大地を包み込む。
私は空を切る。
ドラゴンの手を掴めなかったら死ぬ……! 集中しろ、このまま落ちて死ぬなんて馬鹿な展開にはなりたくない……。それじゃつまらないぜ……?
私は思いっきり手を伸ばした。そして。




