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役立たず

 ピエロのシュカさん。

 彼女は大玉に乗りジャグリング。


「ふっふっふっ。見せてあげよう私の戦い! 曲芸魔法"ジャグリングボム"」


 ジャグリングの球が爆弾となってモンスターを爆破。

 ド派手だなぁ。そんな感想しか出てこない。


「ド派手でいい技だろう!?」

「いや……いいと思いますけど……」

「そうだろうそうだろう! ただこれの欠点もあってだね」

「…………」


 ドドドドと地響きが聞こえる。

 

「あれは……モンスターの群れ?」

「…………」


 シュカさんは踵を返して走っていく。


「なんですかあれ!?」

「ジャグリングボムの欠点だ! ボムはド派手なので音もデカく周りのモンスターを惹きつける効果があるんだな! 戦闘で使用すると高確率でモンスターの群れを呼び寄せるんだぜ」

「だぜじゃないですけどね!? すっごい欠陥魔法!」


 流石にこの数を相手取るのは無理だ!

 私たちは全力で逃げる。だがしかし、いずれ追い付かれるだろう……。

 なんだこの曲芸魔法っての。ジャグリングボムとかただの迷惑魔法じゃないか。


「くっ、しょうがない……。曲芸魔法"大玉ボンバー"!」

「また爆弾!?」

「ちっちっちっ。ただの爆弾じゃないぜぃ」


 シュカさんは大玉に乗った。そして。


「これは自爆特攻技じゃーーーーい!!」

「シュカさーーーーーん!?!?」


 大玉に乗ったシュカさんがモンスターの群れに突っ込んでいったかと思うと爆発して消えた。

 モンスターの群れは相当数数が減ったがこっちも頭数が減ってる。自爆技って……実用性がほぼ皆無すぎるだろう……。


「この数ならなんとか相手どれないこともないかもですが……」


 果たしていけるか?

 私は拳を構える。目測でおよそ15体くらい。集中して一体ずつぶっ倒していけばワンチャン……。


「はぁ……。私も特攻するしかないですね……」


 私はモンスターを殴り飛ばす。

 モンスターの攻撃をかわし、攻撃を叩き込みまたかわす。ヒットアンドアウェイの要領である。

 私が戦っていた時だった。突然としてあたり一面が暗くなっていく。


 今の時刻は昼の1時、夜になるには早過ぎる。

 私は上を見上げてみると。そこにいたのは。


「うっそ……。ドラゴン……?」


 ファンタジーではお馴染み、漫画やゲームでも強大なモンスターとして描かれるような巨大なドラゴンが私の頭上を覆っていたのだった。










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