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忘れろドラゴン!

 必殺技を使ったら必殺技が登録された。

 何言ってるかわからないと思う。私もわかっていない。


「えと、必殺技が登録されましたね?」

「このゲームは必殺技名を叫びながら使うと必殺技として登録されるんですよ! その必殺技を使うと威力が上がるんです!」

「そういう仕組みなんですね」


 いいじゃないか。

 かっこいい必殺技名とかあれば中二心がなんだかくすぐられてしまう。ゲームだからこそ、ド派手な必殺技で相手を叩きのめしたいじゃないか。

 そう考えるとシュカさんのあの大道芸攻撃も悪くないものだと思えてきた。


「デビルスパイダーも倒せましたし、満足ですね」


 デビルスパイダーからドロップした素材を拾っていく。

 デビルスパイダーの足、棘、毒液と素材となるものは落ちているようだ。これで武器や防具も作れるんだろうけど……。そういう伝手とかないしな。

 

「さて、今日はおしまいにしましょう。さすがに疲れました」

「ですね。僕も毒を直したら来週分のネームに取り掛かることにします」


 解散し、私は街まで戻ってログアウトして、単行本作業に取り掛かることにした。

 単行本作業でいろいろと加筆していく。加筆しながら、私はいつしか必殺技を考えていた。


竜の鉄槌(ドラゴフレイル)とかかっこよさそうですよね。ドラゴンですからドラゴンと絡めた名前のほうが純粋にいいですよねー……」


 気が付くと原稿に登場するはずもないドラゴンを描いてしまっていた。

 学園の空に突如として現れるドラゴン。なんというミスマッチ。地球の世界にドラゴンがいていいわけないだろ。

 私はドラゴンを消していく。


「いかんいかん。おまけ漫画とかも描かなくてはいけないのに」


 描きはじめ、ドラゴンが描かれる。

 消す。

 ドラゴンが描かれる。

 また消す。


「やばい……。自分の脳内にドラゴンが侵食してきています……。何を描いてもドラゴンになっちゃう……。学園にドラゴンが登場してたまるかっていうのに……」


 ドラゴンフラッシュ現象とでもいうべきだろうか。

 頭の中がすっかり自分の必殺技とドラゴンで埋め尽くされているので、この手から出力されるのはドラゴンだけとなってしまった。

 ドラゴンでゲシュタルト崩壊してしまいそうだ。


「落ち着け……。いったんドラゴンのことなんて忘れるんだ」


 私はテレビをつけてドラマを見ることにした。


『お母さん見てみて! ドラゴン裁縫セット!』

『ブルーマウスチャンピオンドラゴンを特殊召喚!』

『アトラクション・のぼりドラゴンが……』

『はは、まるであいつはドラゴンだな』

「なんでテレビ番組全部ドラゴン関連の放送してるんですか……?」


 これじゃ仕事にならないじゃないか。

 ドラゴン、やばい。ドラゴンがやばい。ここまで脳を侵されたのは初めての経験だ。何か考えていないとすぐ必殺技を考え出してしまう。


「忘れろ、ドラ、ゴーーーーーン!!!」










すいません、タイトルやっぱ変えました

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