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言の葉の家へようこそ ~異世界の言葉がわかる転生令嬢、各国を巡る~  作者: 菖蒲月
第一章 幼少期編 ー芽吹くことば ー

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32.子供だから出来ること

主人公の自国語は「」、は外国語は<>で表記しています。

 

 はい、何して遊ぼうかと楽しく考えながら寝て、スッキリ爽快に目覚めたマリーナです♪


 今日は、1日カルロと遊ぼうと思います!


 小さな貴族の子供2人、なおかつ私はスキル持ちって事で、護衛の騎士を付けてのお出掛けにはなりますが・・・。事故や事件にあってからでは遅いので、こればかりは仕方ないかな。


 本来なら危険な行為みたいなんだけど、まだ近しい貴族や親類にお披露目したばかりで、私の存在もスキル持ちであることもほとんど知られていないので、護衛をしっかり付けるならって事で、今回は特別にお出掛けを許可して貰えたので、それだけでも良しとしなきゃね~。

 


 さて、今日は何をするかと言うと、アンカーの砂浜に行きます!


 この世界の言葉を覚え始めたばかりの時期は、我ながら呆れるくらい知識欲が爆発(笑)していて、色々な人の話を聞き漁っていたんだけど、その時に彼氏とデートで砂浜に行ったというメイドの話を聞いてから、行ってみたいと思ってたんだよね~♪


 だって、この世界の公園といえば噴水広場みたいな感じで、みんなの憩いの場ではあるけど、決して子供が遊べる場所ではないのよ。子供用の遊具とか砂場も無いしね。


 全然子供が遊べる場所が無いからつまらなくて・・・。

だから、今日はカルロと一緒に思いっきり砂遊びをしようと思います♪


 砂遊びをするって言うと反対されそうなので、メアリーにはカルロにお土産として渡す貝殻を探すと説明(それも目的の内だし嘘ではないもんね!)して、汚れても良いようにギル兄様とヴォルフ兄様の小さいときの稽古着を出して貰ったので、カルロもそれに着替えて貰って、いざ出発です!


(秘密道具を入れた肩掛けバッグもちゃんと持ったし、楽しみ楽しみ~♪)



◇◇◇


 やってきました、砂浜~♪

海で泳いだり、砂浜で遊ぶという習慣がないためか、砂浜いはほとんど人がおらず貸し切り状態でした。


 波から遠い部分に座るためのシートを敷いて貰って、そこで靴と靴下を脱いでしまうと、メアリーやカルロの侍従、護衛の騎士達がビックリしていた。


 まあ、貴族の令息令嬢が外で靴や靴下を脱ぐことはないだろうからね~。

でもやっちゃうもんね~、3歳と5歳なら多めにみて貰えるはず!という目算もあるけどね。


<ほら、カルロもぬいで!すなはまをはだしであるくと、すっごくきもちいいんだって♪>


<う、うん。分かったよ!>


 カルロを急かして、周りが唖然としているうちに、さっさと脱がしてしまう。

カルロはある程度、自分のことは自分で出来るので、ちゃんと自分で靴下も靴も脱ぎ履き出来るのよ。


 フェレーリ家では船に乗れる人数は限られるから、家族全員の専属使用人をいつも連れてくる事は出来ないので、普段から自分で出来る事は自分でするっていう教育がされているんだって、素晴らしい教育だよね。


<カルロ、いこう!>


 裸足になったカルロの手を引いて、シートから砂浜に駆け出した!

「後ろからお待ち下さい!!」って慌てる声が聞こえるけど、聞こえないふりでダッシュです♪


 波打ち際ギリギリまで走って行くと、慌ててついてきた騎士達が追いついてきた。


「お嬢様、足に傷がついてしまいますので、戻って靴を履きましょう。」と言ってくるが、


「くつがぬれちゃうから、ようじがおわってからはくわ。」と拒否する。


 騎士達は困った顔をしているが、強制も出来ずにオロオロしている。

その隙を見逃すマリーナさんではございません!

すかさず秘密道具入りの肩掛けバッグから、手芸用の小さなスコップを2つ出して、1つをカルロに手渡した。

(みんなに内緒で、砂遊びのために庭師からスコップ借りて来たんだ~♪)



<はい、カルロ。このスコップでいっしょに、すなやまをつくろう!>


手渡されたスコップを持ったまま困惑した表情のカルロが、<え?砂山?砂を山にすればいいの?>と混乱している様子。


<そうそう、すなをやまにするのよ。このへんのすなは、すこしなみでしめっているから、やまにしても、かんたんにくずれないわ。>


<どうして湿っていると崩れにくいの???>


 カルロが困惑気味に聞いて来た。

そっか、貴族の子供は泥団子なんて作ったこと無いだろうし、濡らした砂が固めやすいなんてしらないんだね。


<しめっているすなは、おみずのちからで、くっつきやすくなるのよ。>


そういって、乾いた砂で団子を作ろうとするがまとまらない様子と、湿った砂だとギュッと固まった砂団子になる様子を見せた。


<わ~、本当だ!湿った砂だとしっかりと固まるんだね。そっかなるほど、砂の山を作るのにサラサラの砂だけじゃ、すぐに崩れちゃうんだね。>


<そうそう、じゃあ、おおきなやまをつくるよー!!>


<おーー!!>


 それから2人で黙々と砂を積み上げて、私のお腹くらいまでの高さのある砂山が出来た。

(ちょっと騎士達が手伝ってくれましたが、私たちも頑張ったよ!)


<さて、ここからがほんばんだよ。>


<え?これで完成じゃないの?>


<もちろん!このやまをくずさずに、やまをとおりぬける、アナをほるよー。>


<山を崩さずに穴を掘るの?それは大変そうだね・・・。僕たちで出来るかなぁ。>


<やってみよう!>



 まずは、山が崩れないようにすこし湿り気の多い砂で補強して、山の左右からお互いの位置を確認しながら、真ん中を目指して少しずつスコップと、崩れそうな部分は手で掘っていく事にした。


 周りで見守っている騎士達も、山が崩れないかハラハラしながら見守っていたが、ついに真ん中でマリーナとカルロの手が当たった!山も崩れてない!!


 やったー!!と喜ぶ2人の様子に、周りの騎士達やメアリー達も一緒に喜んでくれた。


 最初は貴族の令息令嬢が裸足になるなんて、と渋い顔をしていたメアリー達でしたが、私たちがあんまりにも楽しそうに遊んで居るので、今日くらいはと多めにみてくれることにしたらしい。



◇◇◇



 さて、じゃあ次の遊びに行くよー!


<カルロ、こんどはもうすこし、ちいさいやまをつくるよー。こんどはかわいたすなのやまだよ!>


<もう一度作るの?さっきの半分くらいの山でいいのかな?乾いた砂で作れば良いんだね。>


 一度作ってるので、要領よく山を作る私とカルロ。今度は小さい山なので、騎士達のお手伝いは無しで出来ました!


 山が出来たら、秘密道具第2弾!!途中からメアリーに預けていた肩掛けバッグから、『良い感じの木の棒』をジャーン!と取り出した。


 今後は何が出てくるのかと思っていたみんなは、出てきた木の棒にポカンとした表情をしている。

まあまあ、この良い感じの木の棒をいま作った山の天辺にドーンと挿しまして、


<かんせ~い!>


 うん、みんな「???」っていう顔をしてるね[笑]

まあ気持ちは分かるので、早速ネタばらしをします。


 これは『棒倒し』をするための準備で、一人ずつ山から砂を手で削っていき、山の天辺にある棒を倒してしまった人が負けという遊びであることを説明。


 カルロと2人ではつまらないので、騎士2人とカルロの侍従1人を合わせた5人で挑戦することに。


 結果は、騎士の1人が2連続で負けました[苦笑]

1回目は、どういう遊びかを知ってもらう意味もあったので、みんな探り探りだったんだけど、これって結構性格が出るのよね~。


 今回のメンバーで言えば、私とカルロと騎士の1人は、慎重ではあるけど大丈夫な時は結構大胆に行く派で、カルロの侍従は終始慎重派、そして騎士の1人があまり深く考えない行き当たりばったり派だったんだけど、見事に行き当たりばったり派の騎士が2回とも負けてました。


 本人は納得がいかないようで、他のメンバーに対戦を申し込んでいましたが、周りで見ていた他のメンバーは何となく彼が負ける理由が分かっているようで、余裕の表情で対戦を受けているのが面白い。


 私とカルロは、すこし遊び疲れたので、シートに戻って水分補給中です。

その間は、見晴らしの良い砂浜で、他に人も居ないので、最低限の護衛を残して、みんな休憩と言う名の棒倒し対戦をしています[笑]


<マリーナ、棒倒し面白かったね。山を崩さずに穴を開けるのも凄く面白かったし、マリーナは砂の遊び方を色々と知っているんだね。(山の真ん中でマリーナと手を繋げて嬉しかったな///)>


<はなしできいてから、いつかやってみたかったんだー。つきあってくれてありがとう、カルロ。(あら、カルロ顔が少し赤いみたい、日焼けしちゃったかな?)カルロ、ほおがあかいわ。ひやけしちゃったかなぁ、ごめんね。>


<え!?これは身体を動かして熱いせいだから大丈夫だよ!!心配しないで!(マリーナと手を繋いで恥ずかしかったのは内緒にしておこう///)>


<そう?それならいいんだけど、むりはしないでね。>


<うん、本当に大丈夫だよ。>


 そんな会話をメアリーやカルロの侍従が、生暖かい目で見守っていた事には気付いていないマリーナでした。


<さてあとは、おみやげをもってかえろう♪>


<お土産?>


<ふっふっふっ♪凄く素敵なものだよ~。>


 そういうと、困惑したままのカルロの手を引いて、再び波打ち際に移動します。


 波が引いた後の砂浜の表面に、貝殻が浮き出ているのをカルロ見せて、波打ち際を一緒に歩きながら形や色が綺麗な貝殻を探して行きます。


(中には透明に近い貝殻もあったし、四角っぽい形の貝殻、奇抜な色[紫や緑]のもあった。流石異世界、貝殻もファンタジーだわ~♪)


 2人で集めた貝殻を、肩掛けバッグの中から出した空き瓶の中に入れると、光が当たって様々な色が反射してとっても綺麗♪


 メアリーや騎士達も面白いのや綺麗なのが見つかるとくれたので、たくさん集まりました。

これで、本日のミッションは無事に完了です!あ~楽しかった♪


(カルロと一緒に拾った綺麗な貝殻たちで、カルロにプレゼントを作るんだ~。帰るまでに渡せるようにコッソリ作らなくちゃね♪)


最後まで読んでいただきありがとうございます(ღ˘⌣˘ღ)

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