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殻の都  作者: 鐘雪 華
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6/21

連携

「ケンタ、クリスタ。これを見て」と私は自分の指サックを見せた。

「なんだそれ? 下手くそだな」

「クララのコツコツ叩く音が私たちと違うと思っていたけど、それが原因だったのね。私たちが見張っているから作り直して」


「よく見て」

「ん? これ、石か?」


「そうよ。石をつけているの。石は殻より強いわ。それに、つけるだけだったら殻を作るよりはるかに楽よ」

「そうかもしれないけど、美しくないわ」とクリスタが自分の滑らかな指サックを自慢した。


「作るのは楽で、強いっていいことづくめじゃないか! じゃ、尖った石を探そう!」

 ケンタが探し始めるのを掴んで止めた。

「待って! 武器を強くすることは必要なんだけど、この方法で石をくっ付けると、自由な形の岩場を自分で作れると思わない?」


「でも、あの細長い魚が来たら、食われるぞ」

「ケンタ、クララはあの細長い魚が入れなくて、私たちが通れる岩場を作れると言っているのよ」

 クリスタは賢いわね。


「うーん。岩を集めて、くっ付けて安全な場所を作るのは大変だぞ」

「なるほど。ケンタの言う通り大変ね。クララ、ダメじゃない?」


「それに、俺は腹が減った」

 確かに食料は必要だ。

 ここにクリスはいないから、食べ物はくれない。

 食べ物を探し回るのは時間もかかる。

 さっきの細長い魚は同じ穴に戻ったように見えた。

 ということはあの場所から動かない。


「さっきの細長い魚をやっつけましょう。あいつはまだあの岩場にいるわ。やっつけたらあいつの巣穴をもらって入り口を狭めれば安全な寝床になるわ」

「確かに、疲れているから寝床はありがたいけど、やっつけるってできるのか?」

「そうね。あれは、ダメなやつよ」


「私たちには武器があるわ」

 私が指サックを見せたが、ケンタとクリスタも納得していない。


「私が囮になって、のこのこ出て来た細長い魚をケンタとクリスタで締め付けて動きを止めて。私がこの指サックで突けば勝てると思わない?」

「クララの言う通りね。私たちの吸盤で岩をしっかり掴んで、あの細長い魚を掴めば動きを止めるのは難しくないわ。ケンタ、やりましょう」


「わかったよ」

 私たちは手で動きを指示できるように、合図を決めた。


 私たちは岩場の細長い魚に気づかれないように、大きく回り込んだ。

 そして、ケンタは左、クリスタは右の岩場にくっつきながら静かに近づく。

 配置についたことを確認し、私は無防備を装い、近づくが出てこない。

 もうちょっと近づかないとダメか… 私はもう少し近づく。


 細長い魚が私を狙っているのがわかる。

 予想通り、細長い魚は私を狙って出て来たところをケンタの手が細長い魚を捉えたと同時にクリスタが飛び出し、がっつり掴む。


 細長い魚は暴れるが、2人に抱えられいるので大きく動けないが、鋭い歯が並ぶ口を大きく開けて私たちを威嚇している。

 私は細長い魚の顔をめがけて指サックで力一杯突くが、細長い魚は固く少し傷が付いただけだ。


 細長い魚はさらに暴れようとうねっているのをケンタをクリスタが抑えているが、ケンタが早くしろと言いたげな顔を向ける。

 私は細長い魚の腹は鱗がないように見えるため、腹を狙った。

 固い… 内側に鱗がある感じだ。


 どこか弱いところは…と探していると、ケンタが目を攻撃した。

 効果が大きい。


 私はケンタに合図を送り、私が目を攻撃する。

 だが、まだ動きが止まらない。

 どうしようか…と思っていたら、ケンタが細長い魚に開いている穴に指サックを突っ込み、グリグリする。

 エラ?を攻撃しているの?


 いつの間にかクリスタも反対側のエラ?を攻撃し始める。

 二人の連携攻撃が凄い。

 うーん。私の出る幕がない… と思っていると、細長い魚は沈黙した。

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