表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/167

55.お代官様

「じゃあヌー狩りに行ってくるわね。」


ラナはヌーを狩りにダチョウを駆っていった。

そういえばDランクはダチョウもいるのにそっちは狩らないのだろうか…?

以前ダチョウを見てかわいいと漏らしていたがその辺が理由なのかもしれない。


「さてと、俺達はどうしようか?何かしたいことはないか?」


「ドウスルカ…コウイツモ同ジ場所デハ思イツカナイモノダナ。」


「それもそうだな。俺も特にやりたいことがないな…のんびりするか。」


「動ク予定ガナイナラバ思ウ存分巻キテツイテモイイカ?」

また変なことを言い出したぞ…


「別に構わないが首と股間だけじゃ不満なのか?」


「不満ガアルワケデハナイノダガ

 セッカクノ機会ダカラ試シテミタイノダ。」


そう言うとヨルムは太さを変えずに随分と長くなった。

スルスルと足先に移動したかと思えば器用に巻きついていく。


「何もサンダルまで巻き込むことはないだろうに。」


「ヨイデハナイカヨイデハナイカ。」

まるっきり悪代官である。やってる事は逆なのにな。


別れている部位にはには8の字を描くように巻きつき、

みるみるうちに俺の全身がヨルムに覆いつくされていく。

やがてそれは頭のてっぺんまで達し、もはや肌が露出していた部分は

余すことなくヨルムが触れている状態だ。


「フウ、ココマデ巻キツケバ我モ満足ダ。」

ヨルムは満足気に呟いた。


『それはそうだろう、もう他に巻きつく場所がないんだからな。』


口も塞がれているので自然と念話になる。


だが全身が覆われているというのに圧迫感もないし、

ヨルムの鱗はスベスベなので心地良い。

問題は普通の人間だと鼻も口も塞がれているので死んでしまうことだろう。

俺の場合は息苦しいなんてこともないので快適そのものだが…


『しかし意外と快適なのがまた…』


「ソウダロウソウダロウ。ドウダ?今後ハコノ状態デ活動スルトイウノハ?」


『残念だが却下だ。人が全くいないところならともかく

 この状態じゃ襲われているようにしか見えないだろう?』


「ヌウ…残念ダ。ソウダ、ラナガ戻ッテキタ時ノ反応デ判断スルトイウノハ!?」


『それも却下だ。ラナは俺達に慣れすぎていてこの程度で驚きはしないだろう。

 普通の感覚とは言い難い。むしろ羨ましがられる可能性すらある。』


「ソウカ…デハセメテラナガ戻ッテクルマデハコノママイサセテホシイ。」


『そうだな。思う存分堪能してくれ。』


「ソウサセテモラオウ…」


色々言ったが暗いし寝るには都合がいいんだよな。

ラナが戻ってくるまでしばし眠るとしよう…



ダチョウの足音が近づいてくるのが聞こえる。ヌー狩りから戻ってきたようだ。


「ヨルムちゃん…随分伸びてるわね。その中にポノがいるの?」


「ソウダ。イイ機会ナノデ思ウ存分巻キツカセテモラッタ。」


「ポノばっかりずるいわよ…たまには私にも巻きついてみない?」

予想通りラナの反応は好意的だ。蛇好きにも程があるだろう…


『思った通りラナの反応はあてにならないな。』


『マアソウ言ワナイデヤッテクレ。

 蛇ニココマデ好意的ナ人族モ珍シイダロウカラナ。』


「ソウマデ言ウナラ巻キツイテヤロウカ?

 頭部近辺ハイツモ通リポノノ股間ニ宛テルガ…」

そこは譲らないんだな…


「本当!?是非お願いしたいわ!」

愚問とばかりにラナが返す。


『ラナも戻ってきたことだしそろそろいいんじゃないか?』


「名残惜シイガ元ニ戻ルトシヨウ。」


首以外に巻きついていたヨルムの体が首に巻きついた部分に吸い込まれていく。

伸縮は自由自在と言っていたがどの場所をどう縮めるのかも意のままか。


ミイラ状態から解放されるとしたらこんな気分なのかもしれないな。

将来的にそんな体験をするとは思えないが…


「おかえり、ラナ。ヨルムに巻きついてもらえるようでよかったな。」


「ただいま。そうね、今夜が待ち遠しいわ。」


「ソウ言ワレルト腕ガ鳴ルナ。」

俺と違って鼻と口を塞ぐわけにはいかないからそこ以外に巻きつくのだろう。

想像すると結構淫靡な印象を受けるが…それは構わないのだろうか?


「ところで、ラナはヌーばかり狩ってるがダチョウは狩らないのか?」


「ダチョウはかわいいからあんまり狩りたくないのよね…

 できるなら捕まえる1匹だけにしておきたいわ。」

なるほどな。予想通りだったわけだ。


「ダチョウのの羽根は有用そうだし早めに手に入れた方がいいかと思ってな。」


「確かにそれは欲しいけど捕まえても出なかったら装飾店で買うわよ。」

そこまでか…ならもう何も言うまい。


それにしてもラナは金銭的に余裕がありそうに思えるな。

他の冒険者の懐事情は知らないから何となくだが。


「それじゃ帰るか。」


「そうね。」

「ソウダナ。」



一昨日と同じような光景を目にしながら町に到着する。

酒場で食事を済ませて宿に着き、しばらくしてから寝る時間になった。


ラナの部屋を訪れると初夜のようにラナは裸にバスタオルを巻いた状態だった。

言動からして処女のはずなんだが…どこかで箍が外れたのだろうか?


「待ってたわ。さあ巻きついて!」


「別ニラナニハ直接ジャナクテモイインダガ…」


「そっ、そんなぁ…」


「ソレニラナノ尻ハポノノ領域ダカラ我ハ手ヲ出サナイゾ。」


「パンツを履いておくべきだったわ…」

今からでも待ったをかけて履かない辺りにラナの男気を感じるな。


俺は初夜と同じように直尻に顔を埋めて

接触している部分と股間以外の物理的干渉を消した。


ヨルムは俺の股間に巻きつきつつ、

長く伸ばした胴体でラナの股間と鼻と口以外にも巻きついていく。


ラナはというとほぼ全身をヨルムに巻かれているが、

鼻と口と股間だけ露になっているという珍妙な出で立ちとなった。


「思ってたのと違う!」

ラナによる不満の叫びが部屋に木霊した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ