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36.ヨルムに質問攻め

皆一様に驚いてはいるが反応は三者三様だった。


「蛇ちゃんは喋れるのね!凄いわ!」

「マジかよ!?手合わせ願いたいぜ!」

「ヨルムンガンドー!?本当なのー!?」


驚いた時というのは素が出るものだ。

ラナの蛇好き、ゴンザナシの戦闘狂、マトンの語尾。

以上は素であると露呈したようだ。


「フッフッフ、驚イテイルヨウダナ。」


当のヨルムは驚きさえすれば何でもいいらしい…非常に上機嫌だ。


「まぁ…というわけでただの蛇ではないんだ。

 こう言っちゃなんだがゴンザナシ達より強いからな。」


「蛇ちゃんはかわいい上に強いのね!」

ラナはもはや目にハートが浮かんでいる勢いだ。


「蛇チャンデハナイ。ヨルムンガンドダ。

 ダガオ前達ニハ特別ニヨルムと呼ブコトヲ許ソウ。」

ヨルムは上機嫌が継続しているらしい。


「ヨルム!俺と手合わせをしてくれないか!?」


「イイゾ。」

と言うや否やヨルムはゴンザナシに向かって毒霧を吐いた。


「がっ!?」

ゴンザナシは微動だにできないでいる。おそらくは麻痺毒か何かだろう。


「手心を加えてくれてありがとー。神話に出てくる存在ともなると寛大だねー。」

マトンはヨルムの事を把握した上で礼を言っている。

戦闘狂が相方だと苦労が絶えないんだろうな…ご愁傷様。


「ナニ…昨日以前ノ食事ヨリ容易キコトダ。」

普段からクラーケンを食ってたならそうかもな…


「意思の疎通が取れる上に強い蛇だなんて…

 私もいつか捕まえて自分のものにしたいわ!」

ラナは完全に夢の世界に行っている。将来的に人族がそこまで

強くなることがありえるのかはわからないが夢が叶うといいな。


「そういえばヨルムを捕まえても元の位置にそれらしい存在はいなかったな。」


「我ノ生マレハ神界アスガルドダ。モットモ、スグ北極海ニ捨テラレタカラ

 再出現スルトシタラソノドチラカダロウ。我ト同ジ存在ガイルナド考エタダケデ

 気分ガ悪イガ所詮ハ生マレテ間モナイ存在、長キ時ヲ生キタ我ノ敵デハナイ。」

意思を持った存在ならそう考えるのも無理はないよな…


「世界一周の身の丈って話を元にドレーク海峡に行ったら

 運良くヨルムがいたわけだが北極海から移動した理由は?」


「北極海ハ水深ハ充分ナンダガ狭クテナ…

 胴回リガアル程度太クナルトトグロヲ巻クノニ窮屈ナノダ。

 ダカラ広サニ余裕ノアル南極周リニイタトイウワケダ。」

緯度を考慮していない点に目を瞑れば世界一周どころか三周はしてたもんな。

というか今のように縮んで対応すればいいのにと思わないでもない。


「ずっと海底にいた割には俺より常識がありそうなのは何でだ?」


「単純ナ話ダ…ポノニ常識ガ足リテイナイダケダロウ…トイウノハ冗談デ、

 何故カハワカラナイガ生マレタ時カラ一定ノ知識ヲ持ッテイタヨウニ思エル。」

遂にヨルムに気を使われてしまったか…

生まれた時からということならアカネによるものだろう。


「あ、そろそろゴンザナシの麻痺?を解いてやったらどうだ?」


「オオ、スッカリ忘レテイタ…」


「解除してくれて感謝する…ヨルムには当分挑まないことにするよ。」

麻痺の最中もどうにか動こうと頑張ったのか、ゴンザナシは全身汗だくだ。

というかここまでやられてもいずれ挑む気なのが凄いな。



一段落した空気の中、マトンが急に爆弾を放り込んできた。

「ねーねー、ヨルムと地竜はどっちが強いのー?」


「…何ダト!?」

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