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22.ゾウ素材の買取と受付嬢クロエ

やけになって暴飲暴食を始めたラナを尻目に酒場を出て冒険者組合に向かう。

辺りはすっかり暗くなったが大通りに面した店はだいたい営業をしているようだ。


そういえば今日一日ダチョウに乗っていて思ったんだが、

やはり背に直接乗るのはどうしてもダチョウに気を使ってしまうからよくないな。

裸馬もとい裸ダチョウってのも味気ないし、ダチョウ用の鞍とか売ってないかな。

手綱…は必要ないか。こっちの思い通りに動いてくれるわけだし。

鐙…も必要ないな。騎乗したまま武器で攻撃するわけじゃないし。

結局は鞍だけか。武具屋になるのか雑貨屋になるのか…


そんなことを考えながら歩いていると、いつの間にか冒険者組合に到着していた。

中に入るとアマンダが軽く一礼してくれたのでこちらも軽く手を挙げて返す。

夜だけあって冒険者の姿はほとんどない。クロエの前まで歩き、声をかける。


「約束どおりゾウを狩ってきたから買取を頼む。」


「え、昨日の今日でそんなに狩ったんですか??」


昨日…そうか、言われたのは昨日だったな。

色々あったから何日も経った感覚だった…

「今日は手隙だったから結構狩れたんだよ。」


「時間さえあればいくらでも狩れるとでも…??」

ど壷にはまっていくな…アマンダをちらりと見ると小さく頷いてくれた。


「クロエ、あまり冒険者の方を困らせるものではありませんよ?」


「すっ、すみません!こちらのトレイにお願いします!」

クロエにとってアマンダはそんなに怖い存在なんだろうか。


アマンダは事情を知ってそうなので念話で礼を言っておく。

『助かったよ。ありがとう。』


アマンダはピクッとして少しだけ驚いた様子だったが、軽く微笑みながら

こちらに向かって小さくウインクをした。大人の色気を感じるな…


図鑑からゾウの皮を取り出すが、トレイよりも皮の方がかなり面積が広い。

「これは…どうしたらいい?」


「ふふふ、そのまま置いてみてください。」


…?

言われるがままトレイの上に置いてみると

皮がみるみる縮んでいき、トレイに収まるサイズになった。

「おお、これは凄いな。」


「ふふん、このトレイもアカネ様印の秤の一部ですから!」

クロエは渾身のドヤ顔を披露した。自分の力でもあるまいに…かわいい奴だ。


コレクト分を残してゾウの皮、ゾウの耳、ゾウの鼻をトレイに乗せ終わる。


「査定に入りますので少々お待ちください。」

先日…じゃない、昨日のようにトレイを秤に乗せた。


「ゾウの皮10枚にゾウの耳5枚にゾウの鼻1本で2250万円ですね。」

 組合長にお金を出してもらってきますのでまた少々お待ちください。」

そう言ってクロエは奥の部屋に入っていった。


皮が100万、耳が150万、鼻が500万ってところか?出にくい方が高いんだろう。

しばらく待っていると奥の部屋からバッグを持ったクロエが戻ってきた。


「お待たせしました、2250万円です。お納めください。」

と、持っていたバッグを置いた。

バッグにはアカネのサインと2250万円!と文字が記されている。

このくらいの金額だとバッグなんだな。アタッシュケースは1億超えからか?


バッグを図鑑にしまうと、またクロエが話しかけてくる。

「いやー、あのバッグ、話には聞いてましたけど初めて持ちましたよ!

 ゾウが楽勝なら地竜もいけちゃったりするんじゃないですか!?

 地竜もやっつけてあたしの初アタッシュケースを奪っちゃってくれません!?」


悪い癖が出てるな。本気で言ってないとは思うが…それにしても色々とひどい。


「程々にしておかないとまたアマンダに注意されるんじゃないか?」


その言葉を聞いた瞬間、クロエの動きがピタッと止まり

顔を動かさずに横目でアマンダの方を確認する。

アマンダはというと、クロエに向かってにっこりと微笑んでいる。


アマンダを利用しているようで悪いがこれは良い手を見つけたな。

用事も済んだし、宴がどうなってるか見に行こう。

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