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23.宴の結末

酒場に戻ると冒険者はみな酔い潰れ、

テーブルに突っ伏したり椅子にもたれかかったりしている。

ラナも同様で、無事なのはおっちゃんだけだな。


「ひどい有様だな。肉は足りたか?」


「ああ、なんとか足りたよ。まったく、酒はバカみたいに飲む癖に

 ヌーの肉をそれなりに食ったくらいで魔子酔いになるとは情けねえ…」


そうか、ここにあまり強い冒険者はいないんだったっけ。

キリン肉を出してたらもっとひどいことになっていたのか?

「おっちゃん、いつものセット1つ。」


「あいよ!…やっぱりヌーの肉は好みじゃなかったか?」


「よくわかったな…脂身がどうにも苦手らしい。」


「こっちも客商売だからな。それくらいはわかるさ。」


「さすがだよ。ラナの様子はどうだった?楽しめてそうだったか?」


「最初は苦虫を噛み潰したような顔をしてたが

 しばらくしたらまんざらでもなさそうに見えたな。」


「そうか、それはよかった。少しでも遺恨が解消されればと思ってたんだ。」


「なるほどな。ラナちゃんはいい師匠を持ったようだな。」


「そんなにいいものじゃないさ。」


「お待ちどう!いつものセットだ!」


「やっぱりこれだな…相性が良すぎる。

 もちろんおっちゃんの腕によるところも大きいんだろうな。」


「ははは、嬉しいがおだててもビールは出さねえぞ。」


「そんな含みは持たせてないさ。素直な感想だ。」


先程とは違ってスムーズに食べ終える。

味わいながらじっくり食べたつもりだったんだが…

これくらい差があればおっちゃんじゃなくても気付くか…


「ふう、うまかった。支払いはこれで足りるか?」

と、図鑑から100万円の束を一つ出す。


「おいおい、こんなにいらねえよ。」


「商売のことはよく知らないがおっちゃんには長くこの店を続けてほしいからな。

 普段より忙しくなっただろうし、酔い潰れた連中を店から出すのも大変だろう、

 手間賃ってことで納めてくれないか。」


「…そういうことならもらっておくよ。ありがとな。」


「礼を言うのはこっちの方さ。ラナ、帰るぞ。起きろ。」

ラナを軽く揺すってみる。


「むにゃむにゃ、私にかかればダチョウなんて楽勝よぉ~。」

強くなった夢でも見ているのか…にしては随分慎ましいが。


仕方がないな…ラナを肩に担ぎ、宿に連れて帰る。

人攫いに間違われることもなく無事に到着した。

ベッドにラナをうつ伏せに寝かせる。まだよく眠っているようだ。

俺も双臀に顔を沈めて眠るとしよう。

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