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ラブレター

あたしは、そっと2つ折りにされた紙を開く。

ちいさな見慣れた文字で。

”麻子ちゃんへ。

いつも僕に優しくしてくれてありがとうね。

麻子ちゃんはいじめられてて、弱くて泣き虫な僕にたくさん話してくれたんだ。

初めてだったよ。

ありがとう。君が僕の生きる希望で、光で、未来だった。

麻子ちゃんは僕のすべてなんだ。

...大好きだよ。ねんて、叶わないと思うけどね!

本当にありがとう。僕は、もうこの世にはいないよね?僕、麻子ちゃんと生きたかったけど僕では麻子ちゃんを満たすことができないんだ。元々麻子ちゃんは、鈍いからさ。

本当にありがとう。手紙だから書けるけど...本当に本当に、大好きだったよ。 崇”


あたしが読み終わったとき。

涙が出て止まらなかった...。

崇君はあたしのこと・・・。

気づかなかった自分にいらだち、助けられなかった自分にいらだち。

右手の拳をぎゅっと力一杯握った。

「...ラブレターってとこだな。」

健ちゃんは優しい顔で言った。

「崇君がその手紙をのこしたからってあなたが、責任を感じることなんてないのよ。」

長崎さんは紅茶をついでくれた。

受け取って、涙を拭いた。

「しっかし、この文章からすると....お前、崇に告られてないか?」

「え?」

健ちゃんが手紙を見ながら言った。

「”僕では麻子ちゃんを満たすことができなかった”ってとこらへん。

フラれた、ってことじゃない?」

え・・?

で、でも、告白なんてされてないよ。

「まぁ、鈍いから、分かんなかったんだろうな。」

くっと笑った健ちゃん。

「同窓会、戻るぞ。」

「あっ、うん!」

あたしと健ちゃんはもう一度同窓会に参加した。

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