4月24日(水):ベルリーナside
ユーリス様と魂送りの打ち合わせをしてきた。
ユーリス様はわたしと過ごせるのが嬉しいのか、ずっとニコニコとわたしの話を聞いてくださってた。
ドレスの事を聞いた時も「君は何でも似合うから君の着たいものを着るといいよ」って言ってくれた。
何でも似合うだなんて、わたしのことをほんとに良くわかってくださってるのね!
レモンイエローのドレスにしようかとおもったけど、やっぱりドレスはユーリス様との結婚式の予行もかねて白にしようっと。
精霊のもとに旅立つ聖女様にも見せてさしあげたいしね。
ある程度打ち合わせが終わった頃に使用人がお茶を持ってきてくれたので、休憩をとることになった。
ゆっくりユーリス様とお話ができるチャンスなので、あの怪しいオヤジの件について少し探りを入れてみることにした。
きっかけは何でもよかったけど、当たり障りなく「気のせいかもしれないけど、なんだかダイスケさんの視線が怖い時があるんです」と切り出してみた。
するとユーリス様は「その話、詳しく聞いていい?」と食いついてきた。
異世界から来た人で関わりが無さすぎるせいかもと前置きしつつ、「視線を感じて振り返ったらダイスケさんがいることがある」とか、あのオヤジが怪しそうな適当な嘘をならべておいて、「この間もエスコートの件であの人がカイル様に耳打ちした後、カイル様の顔色が悪くなっていたのも気になっちゃって」と本題をぶつけてみる。
「もしかして兄上がダイスケに脅されてるとか?」
「ええ……もしかしたらユーリス様も何かあればと不安で」
そういうと、ユーリス様は心配してくれるなんて優しいんだねって褒めてくれた。
当然よ。ユーリス様の問題はわたしの問題でもあるもの。
それでもユーリス様は「気にすることはなにもないよ」と笑顔で仰った。
でも、わたしにはそれがなんだか強がりに聞こえてしまう。
何か私にできることがあれば遠慮なくいってくださいっていったのに、ユーリス様はお優しいから「気持ちだけ受け取っておく」って。
やっぱり私の方でもこっそり動くべきかしら。
*****
「最近、視線を感じて振り返ると、そこにダイスケさんがいることがあって…」
「ダイスケに見られてるの?」
「気のせいかも……しれないんですけど」
「ベルリーナ嬢は人目を引く存在だからダイスケも見とれちゃうんじゃないかな」
「まぁ……!」
「ダイスケがいやらしーい目で君を見ていたら、その時は僕がキツくお仕置きしておくよ」
「お心遣いありがとうございます!」
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