4月17日(水)~18日(木)
4月17日(水)
今日はダイスケとユーリス様の波長相性診断試験の日だ。
ベルリーナの試験と同じ開始時間なので朝早くに王城へ行ったのだが、日付が変わりそうになるというのにまだ帰ってこない。
城で何かあったのなら連絡があるはずだから、城から帰ってくるまでに何かあったのかしら。
まさかベルリーナがアライザスと共謀してダイスケに何かしたとか……?
明日、朝一番に城に手紙を出さないといけない。
*****
4月18日(木)
朝に城に手紙を出そうとしていたのに、逆にカイル様から手紙が来た。
『色々あり、手紙で説明すると長くなるので端的に書く。
ダイスケは夕方頃に帰宅すると思う。
心配するような事は一切ない。
ただ、愚弟が申し訳ないとだけ言っておく』
全く意味がわからなかった。
でもダイスケが戻るのを待つしかなかった。
手紙には心配ないと書いてあったけど無理な話だった。
夕方、真っ青な顔をしたダイスケが帰ってきた時には、やっぱり何かあったのだと思って彼の元に駆け寄る。
そんなダイスケの後ろからひょっこり出てきたのは、やはり顔色が悪いユーリス様だ。
今までの私なら「ユーリス様が我が家に初めて来てくださった!」なんて浮かれていただろうが今日はそうはいかない。
何があったか説明してもらおうじゃないの!
なんでも図書館で過ごした後に帰ろうとしたダイスケを、ユーリス様は半ば無理やり夕飯に誘ったらしい。
そして、「まだ波長診断数値が出ていない」「数値が出るまで酒でも飲もう」と誘って……気付いたら朝だった、という訳だ。
波長相性診断の数値報告が来ないことを不思議に思ったカイル様が早朝にユーリス様のもとを訪ね、ようやく夜通し起きていたことに気づいたらしい。
ダイスケは慌てて帰ろうとしたけれど、ユーリス様が「アニー嬢に謝りたいから僕も行く」と言い出し、結局、二人を夕方まで寝かせるのがベストだとカイル様は判断したらしい。
「という訳で、僕が嘘をついたせいでダイスケに迷惑をかけたし、君にも心配をかけちゃって、ほんとーーにごめん!」
そういってユーリス様は私に頭を下げた。
正直めちゃくちゃに怒っていたけど、「ダイスケと話すのが本当に楽しすぎて」と言われると怒れなくなってしまった。
私に心配をかけたお詫びとして試験結果に関係する秘密事項を教えてもらったので、今回の事は水に流す事に。
これは……かなりいい事を聞けたかもしれないわね。
*****
「お詫びってことで秘密なことを教えてあげるから許してくれないかなぁ」
「……内容によりますわね」
「ダイちゃん。診断数値が出てないって僕がいったの覚えてる?」
「あぁ、覚えてますよ」
「ほんとはちょっと嘘ついてたんだ。数値は出てたの」
「……まあ、そんな気はしてました」
「あ。バレてた?
でも半分は本当なんだ。
僕と君の波長が合いすぎて、数値がずっと振りきれた状態になっちゃってて。
だから夕飯後に基準値を上げて計測しなおしてたってわけ」
「そういうことだったんですね」
「アニー嬢。
ちなみにベルリーナ嬢の数値は高水準ではあったけれどダイちゃんの半分くらいの数値だったよ」
「まぁ」
「これ、秘密ね。
ほんとは候補者に言っちゃいけないんだから」
「わかりましたわっ」
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