東京に行きたかった!!
「今日は学校サボろか♪」
「ひぇええ!?」
わたしの心友、時本柚香が突然言い出しょった。
「父母にはどう言うん?」
「なぁに、決まりょるさ。学校行いとる言うて、疑う人やありゃ。」
「さなこと言うたて、窺見す人常々おらんかろな?」
「おる訳なかろ。さに、アタシんらは有名人じゃなきにょて、写真に写さるもありゃしん。」
ホッと肩をなでおろす間もなく、各自装いを変えに家に戻り、普段の装いに着替えて挙た。
自己紹介忘れちょた。わたしは傘栗枇杷。都から遠く離れた海沿いにある久鶴市に住む高校1年ぞ。柚香とは名付けよりの仲なて、共にアニメ狂いにして劣等生ぞ。故にサボるとまぞいにょが・・・
「今から、東の都に行くけ!」
「柚香、いと遠いが〜」
「なぁに、たかが片道4時間の道かろ〜!」
「夕べに戻れるかろか?」
「向こうに2時間おるほどかろ。ほな、良きけ!」
かして、東の都への道は始また。
にょが、秘めたる道は順調に行くはずなく、1時間も経たずに、水別れの先の谷で遂に先にて泥崩れが起き、これ以上進めんとの旨が流れた。
「ええ〜!?」
「東に行きんの!?」
わたしらは近くの駅で払い戻しして貰おうと、其の駅へと歩む人の群れへと合わさりたり。
陽炎の揺らめきたる暑い道で、わたしらは喉が渇いていたとて道を外れて看板に従うて山の水飲み場に飲みに行いた。冷や水を久しぶりに飲みけれたとて、其処から道迷いよった。
「ここいずくぞ〜?」
柚香が泣きつつ言うた。
「わたしに判るわけなかろ!?」
怒り口で言う他になし。
「目標さえありゃな〜」
其のやに迷ううちに、声が聞こえきた。
「いざ、ここへ」
「誰か!?」
声のすなる方へ向こうても、何もありゃしん。
また迷うにょが、更に強く声が聞こえる。
「ここへ来なさい」
声のすなる方へ進むと、洞ありけり。
恐ろそる進めば、奥にはいと大きげな鮫の歯並びあり。
「「わやぁ〜〜!!!」」
しかして、奥からはさらに
「光る歯を取れ」
と言う声すなり。
見るに、光る歯2つありょるで、わたしと柚香でひとつずつ取た。
何故か、身体が熱くなた気すなり。




