団体分割。補助と先陣。
健師によるユーファ対策がされ、あとは地震を待つのみとなった。短気そうな神だったので、健師は早めに起こるのではないかと予想した。そして、ユーファと対峙してから三日目。ついにその時がやってきた。軽い揺れ。地震に慣れきった日本人からすれば弱いな、と感じる程度の揺れ。場所は知らされていなかったものの、確実に今日がその日であった。だが、当日に突然健師が突拍子もないことを言い出した。
「…今日はふたグループに分かれよう。」
健師以外の六人は困惑する。当たり前だ。今まで七人全員でやってきたのにも関わらず突然グループ分けをしようなんて言い出すのだから。南が健師に理由を聞く。
「…なんで分かれんの?七人の方が効率がいいじゃん。」
「……俺はアイツの攻略のために概念を利用しよう…って言っただろ?あれな、多分全員でやると人間の信仰とかの崩れを誘発する。」
「…伝統が崩れるってこと?」
「そうだな。神より強い存在が七人も生まれるんだからパワーバランスやらなんやらが崩れまくる。そしたら人間の信仰力は崩れていく。神は『科学では証明できないものを説明する』ために生まれた存在だからな。何よりも強く、決定力がないとダメなんだよ。」
一通り説明された六人は、誰とメンバーになるのか、それにしか興味がなくなった。そして、ついに運命のメンバー発表がされる。
「…攻撃組とサポート組で分けるぞ。」
この時点で攻撃組になれないと確信したメンバーもいれば、どうなるか考えついていないメンバーもいた。
「それじゃ、発表するぞ…」
六人の心臓が高鳴る。健師の心臓も少し高鳴る。
「攻撃組。俺、花音、池野、瑠花ねぇ。サポート組、南、帳之、河部。」
六人の緊張が一気に解ける。帳之が溜息をつきつつ言う。
「…はぁぁ…案の定サポート組かよ。ま、わたシはあんま攻撃できないシな。仕方ないか。」
「攻撃組で嬉しいんだけど、なんか複雑な気持ちになっちゃうねー。なんか胸に残るって言うかー…」
瑠花の嘆きのような発言の後七人はさっさと準備を済ませ、出動体制を整えるのだった。




