魔王転移。破壊への一歩。
そこにはランタンのようなライトや宝石のようなものが散りばめられた床や壁のある広い部屋があった。そして、目の前には声の主と思われる大きな怪物がいた。
「随分デケェな。今回の討伐対象はこれで合ってんのか?」
池野の質問に健師が回答する。
「あぁ。こいつだ。歪みは全部こいつが引き起こしてる。」
七人は戦闘態勢に入る。しかし、攻撃直前に怪物が口を開く。
「貴様らはこの魔王様と戦う権利を得た!!しかし、その権利を魔王様が全力で潰す!!今までの努力が全て水の泡になるんだよ!!」
健師が話す。
「…何言ってんだこいつ。まおう?それがこいつの名前か?んで今までの努力ってなんだ?」
「サぁな。こいつ多分ゲームの世界から来たんだろうよ。努力ってのは多分手下関連のこと。」
帳之の回答に瑠花が続く。
「なるほどねーそれなら説明つくわー。」
軽い会話に池野がイラ立ち始める。
「そろそろ攻撃始めて良いんじゃねぇか?」
「…そうだな。行くか。」
七人が剣やら銃やらを取り出す。何も出さないやつもいたが。
「…行くぞ。」
健師が剣を構え直し、すぐに攻撃を始めた。
まずは攻撃範囲の広い南が攻撃する。魔王の頭を狙い、ライフルで二、三発撃ち込む。次に健師と花音の斬撃。しかし、これは魔王の巨体に似合わないすばやさでかわされた、ように見えた。実際には左の腕に大きなキズが付いていた。
「な、ぜ…避けたハズ…」
魔王が困惑の声を上げる。
「…説明してやるよ。どうせ短い命だ。気休め程度に聞いとけ。」
健師の説明が始まる。
「この剣な?MX-6000っていう代物でな?俺の神力っていう力が込められてんの。俺の神力は分子や電子を自由に操る力なんだわ。それで分子を細かいつぶにして皮膚の上で高速移動させれば避けても避けなくてもヒットするんだよ。あと俺の大切な仲間たちも神力じゃなくても強力な力を持ってるんだよ。だからな?」
健師と花音の剣が光り出す。それに加勢するように瑠花が念のようなものを送る。
「こーんなことも出来ちゃうってわけよ。」
健師が攻撃する。花音も同じような攻撃をする。
魔王はその攻撃に呆気なく倒れる。こんなに弱くていいのか。
「お兄ちゃん。こんなに飛ばしてよかったの?」
「良くない気がするな…まあ倒しちまったしな。」
魔王はまだ息があるようであった。その魔王に帳之はゆっくりと近づいていった…
もしかしたら読み方がわからない、なんてことがあるかもしれないと思ったのでなんとなくここに書いておきます。「神力」は「しんりょく」と読みます。後書きをこんなことに使って申し訳ありません…




