↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『ハズレ能力だと思ったら、ポーションが何でもありでした 』  作者: Lark224a


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/33

第20話 決意する。

そして『買い物』『ポイント』『換金』についても一通り調べてみたところ、それぞれがどういう機能なのか、ある程度までは把握することが出来た。


まずは『買い物』。


名前の通り、金を使うことで化け物と戦うための装備やアイテムを購入することが出来るらしい。


画面には武器や防具らしき物がいくつも並んでいたが、その一つ一つに表示されている値段はとんでもなく高く、一番安い物ですら1000000Gもの費用が掛かる。


今の俺達には到底手が出せるような金額ではないが、そもそも気になるのは、この『G』という金をどうやって手に入れるのかということだ。


その答えになったのが『換金』であった。


『換金』では、化け物が落とした紫色の石を換金することでGを得ることが出来る。


試しに、あの緑色の化け物を倒した時に手に入れた紫色の石を選択してみると、画面には換金額として100G程度の数字が表示された。


一番安い物ですら1000000Gだというのに、一体あの化け物を何体倒せば届くのか。


単純に考えれば途方もない数になるが、化け物によって石の価値が違う可能性もある以上、今の段階では何とも言えない。


そして、最後まで一番よく分からなかったのが『ポイント』だ。


この『ポイント』だけは何度選択しても特に新しい画面が表示されることもなく、今のところ何に使うものなのかさえ分からない。


ただ、俺の所持ポイントには『2』と表示されており、これまでの流れから考えれば、恐らくレベルが上がったことで手に入ったものだと思う。


――以上が、現時点で分かった新しい能力の全てだ。


俺は目の前に浮かぶ画面を眺めながら、頭の中で一つずつ情報を整理していく。使い道の分からない機能もあるが、それについては今考えても答えが出るわけではない。


それよりも重要なのは、この力を使って明日からどう行動するかだった。


「これで‥‥全部だよね。明日から‥‥どうする?」


隣から聞こえてきた凪の声に、俺はすぐには答えず、少しだけ考える。


そう、問題は明日からどう行動するかだ。このまま家に居続けるのか、それとも外に出るのか、大きく分ければ選択肢はその二つしかない。


幸いなことに、食料も水も今のところかなり余裕がある。すぐに家を出なければならないほど追い詰められているわけではなく、俺がポーションを作り、出来る限り準備を整えるだけの時間も残されている。


ただ、それだけを理由に家に籠もり続けることが正しいとも思えなかった。


外には、俺達が倒したあの緑色の化け物以外にも何かがいる。窓の外から見える景色や、ここ数日で聞こえてきた音を思い返せば、むしろあれだけしかいないと考える方が不自然だ。


今の俺達の力で、そんな化け物達を突破することが出来るのか?


もし、あれより遥かに強い化け物と遭遇したら?


考えれば考えるほど不安ばかりが浮かんでくるが、そこで俺は一度思考を止めた。


いや、そうじゃない。


今のまま外に出るのが危険だからといって、この家に居続ければ安全だという保証なんてどこにもない。むしろ何もせずに時間だけが過ぎれば、いずれ食料も水も尽きるし、その前に化け物がここまでやって来る可能性だってある。


このままじゃどっちみち同じだ。なら、俺達がやるべきことは一つしかない。少しでも生き残れるように、成長するしかない。


俺はそこで考えを決めると、隣にいる凪へと顔を向けた。


「‥‥凪。明日から訓練を始めよう。父さんと母さんを助けに行こう。」


俺の言葉を聞いた瞬間、凪は目を大きく見開いた。ほんの一瞬だけ固まったものの、その表情はすぐに明るくなり、迷うことなく力強く頷く。


「‥‥!!うんッ!!」


そうだ。ここで止まってしまえば、結局いつかは限界が来る。この場所に化け物が現れない保証などなく、いつまでも二人で隠れ続けることなんて出来ない。


だったら、まだ食料にも水にも余裕があり、準備する時間を確保出来る今のうちに少しでも戦えるようになっておく必要がある。


それは父さんと母さんを探しに行くためでもあり、何より、これから先も凪を守り続けるために必要なことだった。


こうして俺と凪は、ただ家の中で助けを待ち続けるのではなく、自分達の力で外へ出て父さんと母さんを探しに行くための準備を始めるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。