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男女比1:40の学園生活  作者: 青獅子
高校3年生
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卒業会見

本日2度目の投稿です。物語はいよいよ最終局面に入っていきます。




『赤坂ガールズ・相川真奈が来春卒業 芸能界引退へ』




6月某日、俺に衝撃的なニュースが飛び込んで来た。これまで真奈からは卒業について何一つ話がなかった。ただ、『高校卒業したら優斗と結婚したい』とか、『高校卒業したら赤坂ガールズを卒業する。芸能界も引退するかも』とは言ってはいたが、その話はもう1年前の話だし、最近は仕事で忙しく、これからの話もしなくなったので、まさか本気でそう思っているとは考えていなかった。




俺はすぐ、真奈に電話をかけた。真奈は「・・・優斗、何?もう寝ようって思ってたのに・・・」と言っていたが。




「お前、赤坂ガールズ辞めるって本当か」


『うん。高校卒業したら辞めるって前から決めてたし』


「芸能界も引退するのか」


『うん。だって私、優斗と結婚するんだもん♡』


「それはそれで俺は嬉しいけどな・・・」


『詳しいことは明日、卒業会見で話すから』




真奈は俺にそう言い、電話を終えた。




◇ ◇ ◇




翌日、俺は学校で寺内に真奈が赤坂ガールズを卒業するということについて何か知っているか尋ねた。しかし、




「いや、全然話聞いてないよ。私も昨日、真奈が辞めるってことニュースで知ってビックリしてるんだから。親友の私が知らないんだから、他のメンバーも知らないと思うよ」




と寺内は言っていた。そして俺は深夏さんと七緒さんにも何か知っているかLINEで尋ねたが、2人とも知らなかったと言っていた。






そして真奈はこの日、仕事以外で初めて学校を休んだ。




◇ ◇ ◇




午後7時、真奈の卒業会見が始まった。会見には、赤坂ガールズの事務所の社長も同席していた。俺はネット中継で見ているのだが、結構マスコミが来ているな。






『相川さんが赤坂ガールズを卒業すると決めたのはいつ頃ですか?』


『昨年の春ごろです。卒業の意思を社長に伝えたのは先週ですが』


『卒業と同時に芸能界も引退されるようですが、芸能界に未練はありませんか?』


『ありません。5年間、充分やり尽くしました』


『赤坂ガールズの5年間で、一番の思い出は何ですか?』


『5年前、デビューしていきなり『希望はある』でセンターに抜擢された時ですね』


『卒業までまだ9ヶ月ありますが、卒業までにやっておきたいことはありますか?』


『私の後継者になれる後輩を育てていきたいな・・・って思っています』


『最後に、メンバーやファンの皆さんにメッセージをお願いします』


『運営さんには私がアイドルとしての道筋を作らせていただいたことに感謝しています。先輩方には私を厳しくも優しくも可愛がっていただきました。後輩にはもう私がいなくてもしっかりできるよう頑張ってください。そしてファンの皆様、私は来年の3月末でグループを去ります。これまで応援していただきありがとうございます。とはいえ、卒業までまだ9ヶ月あります。ですので、最後まで頑張ります。よろしくお願いします』






こうして真奈の卒業会見は、1時間ほどで終了したのであった。




◇ ◇ ◇




翌日、真奈は何食わぬ顔で学校へやって来た。真奈の卒業会見はTwitterのトレンドワードでも1位となり、夜の全国ニュースでも会見が報道された。そして真奈は学校へ着くや否や、クラスメイトから過去最大級の注目を浴びていた。




「真奈、昨日の会見見たぞ」


「ありがとう」


「正直、良かったと思う」


「え!?優斗に良かったって言われて嬉しい・・・」




俺は昨夜の卒業会見の感想を言う。真奈も嬉しそうな顔をしていた。そして、




「そういえば、優斗に渡すものあったんだ」


「何?」




俺は真奈から1枚のチケットが渡された。チケットには、『Mana Aikawa Last Concert 2020』と書かれている。




「来年の卒業公演。3月に名古屋でやるの。絶対見に来てくれるよね?」




真奈は俺にこう言い、俺は「うん。絶対行くよ」と言ったのであった。

ここで予告しますが、あと数話で本小説は完結する予定です。

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