ダイスキ
お久しぶりの更新です。スランプが続くとなかなか続きが書けませんね・・・ネタを出すのに苦労しました。
ゴールデンウィークが終わった。連休中、真奈は握手会やライブで全国をどさ回りしていた。ちなみに、かなり過密なスケジュールだったので、連休が終わり、学校で久しぶりに会うことができた真奈の顔は疲れてて、かなりやつれていた気がする。まぁ、すぐ元気な真奈に戻ったけど。
一方の俺は連休中、名古屋に帰省していた。土曜朝の新幹線で名古屋に戻って、10連休を満喫。そして連休最終日の昼の新幹線で東京に戻った。帰省したことに関しては、もうあまり言う必要もないだろう。母さんにも会えたし、地元の仲間たちとも遊ぶことができたから。
◇ ◇ ◇
5月が終わり、6月に入ったばかりのある日曜日、宮本沙友里が東京にやって来た。
「やっほー、優斗!久しぶり・・・でもなかったね。1ヶ月ぶりだね」
「ああ、そうだな」
「ところで、真奈ちゃんは?彼女ほったらかしていいの?」
「仕事」
「そっかぁ・・・じゃあ、今日だけ私が優斗の彼女になってあーげる♡」
「別に俺の彼女にならんでもいいじゃん・・・」
朝一番の新幹線に乗り、東京駅の改札から出たばかりの沙友里は俺に懐いてきた。・・・しかし、意外と可愛いな。
「ところで沙友里、何しに東京に来たんだ?」
「優斗に会うために決まってんじゃん」
「少しは真面目に答えてくれよ・・・3週間前に会ったばかりじゃん」
「じゃあ観光。私、東京なんて滅多に行かないからいいとこ教えて」
「お前なぁ・・・てか、どこ行きたい?」
「どこでもいいよ」
「そっか」
沙友里は東京ならどこでもいいと言ったので、2人で話し合って、結局は俺がまだ行ったことのない上野や浅草方面に行くことにした。俺も東京に来て2年経ったのに、スカイツリーにすら登っていないのはね・・・
「優斗って下町方面詳しいの?」
「いや全然。行ったことすらない」
「そうなんだ。てか学校どこ?」
「目黒区。いや、世田谷区だったかな・・・違う、大田区かも」
「自分が通ってる学校なのに、どこなのかもわからんの!?」
「・・・名古屋と違って、東京の地理あんま詳しくないし」
午前中は上野と浅草で観光という名の買い物をしていた。季節はいよいよ夏に入り、梅雨の入りとともに、蒸し暑さが日に日に増してくる。しかしこの暑さだというのに、沙友里は元気に店を物色し、服やらバッグやら化粧品やらを色々と買っていた。で、浅草で昼食取ってからは移動し、スカイツリーに登る。
「うわー、東京全部が見えるよ!」
「そうだな・・・まあ、実際はビルばっかなんだけどな」
「私、東京行ってよかった・・・」
確かに展望台から眺める景色は絶景だった。特に今日は快晴で富士山がくっきり見える。これが夜になると夜景がすごいんだろうな・・・
◇ ◇ ◇
夕方、俺はこれから帰りの新幹線に乗る沙友里を送りに東京駅に向かった。
「優斗、今日はありがと。東京行ってよかった」
「ああ、俺も沙友里に会えてよかったよ」
「それは私も。優斗に会えてよかった。それに買いたい物も買えたしね」
「ありがと」
「あ、そういえば優斗に言いたいことがあったんだ」
「何だよ」
「私、東京の大学に行きたいの」
「え?そうなんだ」
「うん。だって東京は何でもあるしね。今日は東京ってどんな感じなんだろうって思って東京まで行ったの」
「そうなんだ」
「それに私、優斗にもっと大切なことを言いたいし・・・」
「何だよ大切な話って」
「私、優斗のこと大好き。中学からずっと好き。愛してる」
「え・・・」
衝撃の一言だった。ヤバい。顔が紅潮している。心拍数も凄いことになっている。しかし、俺は沙友理の告白の返事を断った。なぜなら俺には大切な彼女である相川真奈がいるからだ。
「・・・ゴメン。俺、沙友里の想いに応えられないわ。だって俺、真奈がいるし」
「優斗、そうだったね・・・」
沙友理の目には涙が浮かんでいた。そして、
「優斗、真奈ちゃんを大切にしなさいよ。優斗の恋は私たちの犠牲で成り立っているんだからね」
俺にそう言った沙友里は改札、そして新幹線の乗り場へ向かったのであった。
最後かなり駆け足だったのは許してください。




