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男女比1:40の学園生活  作者: 青獅子
高校2年生
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大切な話

優斗たちの高校生活も折り返し地点となり、物語は重大な局面に向かおうとしています。

期末試験が終わった。成績結果は来週発表される予定なのでまだわからないが、この期末試験が終われば夏休みがすぐやってくる。試験がすべて終わり、ホームルームが始まる前の休み時間、俺は真奈に呼び出された。




「ねぇ、優斗。学校終わったら、私と一緒に出かけない?」




この時、真奈が出した表情はとても真剣だった。このため、俺は真奈の真剣な誘いを断る訳にはいかなかった。






学校が終わると俺は真奈に連れられ、渋谷に向かった。寮に戻る暇もなければまだ昼飯も食べていない。


渋谷駅につくと、10分ほど歩いた。真奈に連れられ向かった先は真奈が住む寮だった。寮とはいえ、見た目は5階建ての普通のマンションだ。しかも最近建てられたのか、綺麗でピカピカしている。ここには前に一度だけ、真奈の付き添いで近くまで行ったことはある。その時は「中には入れない」と言われたんだけどな。




「今なら大丈夫。中入っていいよ」




真奈からは意外な答えが出た。俺は「マジ?」と言ったが、真奈は「向こうの人にはもう話つけてるから」と言っていた。


こうして俺は厳重なセキュリティの壁を潜り抜け、真奈の住む部屋に入った。




真奈の住む部屋は最上階だった。間取りは1LDK。リビングはかなり広い。そして真奈曰く、風呂もかなり広いらしい。そして、渋谷まで歩いていける距離だから、かなり相場は高いはずだ。俺は真奈に、「家賃、何十万だ?」と尋ねた。すると真奈は、「5万くらいかな・・・」と言ってきた。・・・意外と安いな。この東京都心で家賃5万なんて、探して探してやっと見つかるレベルだろ。




「そういえば優斗、お昼まだだったね。今から私が作るからそれまで好きにくつろいでいいよ」




俺がリビングでそう考えている間、真奈がそう言ってきたので、俺はリビングの椅子に座り、テレビを見ることにした。時計を確認してみる。すると、午後1時を回っていた。テレビを見ても、お昼のワイドショーの時間だ。そしてその間俺は、テレビの隣にあった棚をチラッと見る。そこには大量のゲームやDVD、CDが並べられていた。




30分ほどして、昼ご飯が完成した。出てきたのは冷やし中華と野菜サラダだった。真奈がご飯の準備を済ませると、俺はテレビの電源を切り、ダイニングテーブルに向かった。




「優斗って、そういうところは律儀だよね~」




真奈がそんなことを言っている中、俺は真奈が作った冷やし中華を食べた。やっぱり美味しい。真奈は料理が得意だ。しかも、自分のプロフィール欄に趣味・料理と書くほどの料理好き。真奈の料理の上手さは他のメンバーはもちろん、プロの料理人からも絶賛されている。




「お前最高に可愛いし、料理も上手いし、お嫁さんとしてはもう完成形なんじゃないか?」


「そんなこと、優斗に言われるなんて・・・私、照れちゃう」


「俺、真奈みたいなお嫁さんが欲しいよ・・・」


「うん。私も、優斗に認めてもらえるお嫁さんになるよう頑張る!」




2人がこう話している間に、食事が終わった。2人共全部しっかり平らげた。そして俺は、真奈からあることを告げられた。




「私、これから優斗に大切な話があるの。部屋に来て」




俺は真奈にこう告げられ、真奈の部屋に入った。部屋にはかなりの数のダンボール箱が置いてあったが、一応は片付いている感じだった。そして壁にはアニメのポスターが何枚も貼られ、本棚には大量の漫画本が並べられていた。そしてその時、俺は真奈からあることを告げられた。




「私、高校卒業したら赤坂ガールズを辞めて優斗と結婚したいの。芸能界も引退する」




真奈から告げられたのは衝撃の一言だった。まさに自分の頭に雷が落ちる感触。これはプロポーズと言ってもいいだろう。本来は男性が女性に指輪を出して結婚してくれと言うものだろうが、その辺はまあいいや。


俺は「お前から別れ切り出したのに、急に結婚してくれって・・・つーか、まだ1年半あるぞ!アイドルだってまだやりたいだろうし、別に結婚を急ぐ必要なんて・・・」と真奈に言った。すると真奈は、「私だってまだアイドルやりたいよ。できれば一生アイドルでいたい!でも私、それと同じくらい優斗のことが好きだから、大好きだから・・・」と言った。俺は大好きな女の子から大好きだ、結婚してくれと言われて嬉しかった。しかも相手はめっちゃ可愛いし、料理も得意な大人気アイドル。今にも天まで昇りそうだ。しかし、俺の答えはこうだった。




「俺、大好きな女の子に好きだ、結婚してくれと言われてめっちゃ嬉しいよ。今にも天まで昇りそう。でも、今は白紙にして欲しい。アイドルに専念してほしい。俺、高校卒業までに結婚できるかの答えを必ず出すから・・・」




俺の返事に、真奈はすんなり受け入れてくれた。真奈は俺に、「そう・・・でも、優斗に好きと言われて、やっぱり私嬉しい・・・」と言ってくれた。そして「夏休み、私と一緒に旅行しない?」と誘われた。俺は「そうだな」と真奈の誘いに乗った。そして、




「日時は7月25日から1泊2日でいい?私、夏休みはその2日間しか空いてないの。場所はどこでもいいけど、海と温泉がある所がいいなぁ・・・」




と真奈は言った。俺は「そうだな。なるべく近場で安いところを探そうか」と言った。となると行き先は熱海かその近辺か。俺は真奈に「だったら、熱海か伊豆のあたりだな・・・」と言った。すると真奈は、




「うん!私も久しぶりに伊豆へ行きたいと思ってたの。やっぱ優斗って、私のこと考えてくれているね!でも25日は私の誕生日だから、しっかり祝ってね」




と俺に向かって言ってくれた。そう、7月25日は相川真奈の誕生日なのだ。






夕方になり、真奈が「これから仕事があるの。私も残念だけど、優斗とはここでお別れね」と言われたので、2人同時に渋谷駅まで向かうことになった。しかし、向かう方向は別々。そのため、真奈とはここで別れることになった。


そして帰り際、真奈から「今日は楽しかったよ。次は月曜日、学校でね!」と言われ、俺は「俺も楽しかったぞ!」とJRの改札に向かう真奈にそう言い、寮に戻った。


そして俺は「真奈の誕生日プレゼント、どうしようかな。正直、真奈に何が似合うかわからないし・・・彼氏失格かもな」と帰りの東横線でそう思ったのは言うまでもない。

真奈の重大な決意に、優斗はどう返事をするのでしょうか。

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