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男女比1:40の学園生活  作者: 青獅子
高校2年生
72/105

握手会!

6月末の日曜日。俺は明日から期末テストだというのに、横浜まで行っていた。この日は梅雨時にも関わらず晴れていて、30度を超す暑さだという。なぜこの状況でわざわざ横浜まで行くのかって?理由は単純。赤坂ガールズの個別握手会に参戦するからだ。ちなみに人生3度目。お目当てはもちろん相川真奈。




朝9時、開場。俺は厳重な警備を長い行列とともにくぐり抜け、会場に入った。そして朝10時の握手会開始に向けて、大勢のファンが一斉に走り出し、それぞれのブースに列を作る。また握手会と平行して、ミニライブが午前と午後、計2回行われるが、それはまた別の話にしておこう。


そして俺は真っ先に、真奈が座るブースへと駆け出した。・・・しかし、すごい行列だ。真奈、やっぱり人気あるんだな。寺内の列も結構長いみたいだし。




「皆さんお元気でしたか〜?相川です。今日、握手会に参加する皆さんに私からお知らせしたいことがあります。握手会に参加する際はまず、手をしっかり消毒して、綺麗にしてから握手会に参加してください。以上、相川真奈からのお知らせでした!」




真奈が拡声器を使い、そう言うと、レーンが開放され、握手会が始まった!




握手会のテンポは意外と速い。1人1回あたり3秒程度で強制終了となり、次の人と握手をすることになる。真奈ほどの人気メンバーとなれば、それが何時間も続き、お昼休憩を挟んだとしても、夕方までひたすら握手をすることになる。真奈は今まででいったい、何人と握手したのだろうか?下手したら、選挙区をこまめに回る政治家よりも、握手をしているのではないのだろうか?


しかし、真奈も脂汗の染み付いた豚野郎とは握手なんかしたくないと思うだろう。他のメンバーもそう思っているはずだ。まぁ俺もそうだし、向こうも手汗は気にしているだろうけど。そう考えていると、握手会をやるアイドルも大変なんだな・・・




俺が列に並んでいる間、そう考えているうちに、ついに真奈と握手する番が回ってきた!俺は手前にあった消毒液で手を洗い、ついに真奈と対面する!




「まーにゃん、おはよー!」


「おはよー!」


「俺、明日から期末なのに来ちゃった」


「君、高校生?私も明日からテストなのー」


「うん。高校生はお互い大変だよね・・・」


「だよね・・・まぁ、お互い頑張ろうね!」


「まーにゃんも学校とアイドル、頑張れよ!」


「うん、ありがとう!」




握手会で俺に接した真奈の対応は、いつものような、『恋人』でも『同級生』でもなく、ただ単純に、『アイドルとファン』だった。真奈は普段、ファンから『まーにゃん』と呼ばれている。3期生で赤坂ガールズでの活動歴は4年ほどだが、真奈は数多くの先輩メンバーとともに、赤坂ガールズの中心メンバーに立っているのだ。そして、俺は真奈との握手会を終えると、時間があったので、隣の会場でやっていたミニライブを見ることにした。若手メンバーが中心だったが、みんな真奈に劣らず可愛い。彼女たちが将来の赤坂ガールズを背負っていくと考えると、非常に感慨深い物を感じる。そういう意味では、中学まであまりアイドルに興味がなかった俺も真奈と1年以上関わることで、すっかり赤坂ガールズのファンになってしまったんだな。




午後になり、俺は昼食を食べるため会場近くにあるレストランに向かった。ほどなくして真奈からLINEが届いた。LINEには、『優斗、今日握手会来てくれてありがとう!』と書かれていた。俺は真奈に返信をする。すると、真奈もこれから休憩だということがわかった。そして、昼食を済ませると『真奈、午後からも頑張れよ!』というLINEを送り、俺は会場を後にした。そして、真奈から『ありがとう!私、優斗から励まされちゃった!』という返事が来ていたことは言うまでもない。

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