2年生!
4月ですね。優斗も高校2年生に成長しました。
4月。俺は高校2年生になった。それと同時に寮を出て自宅通学に切り替えたり、事務所が用意した寮に引っ越したり、別のところで1人暮らしを始めた生徒も現れた。どうやら新1年生は5クラスあるせいか、新1年生に入寮希望者が予想以上にいた。そのため、学校が用意している寮の空きがなくなったというのだ。真奈も4月から事務所が用意している寮に引っ越すことになった。他のメンバーも以前からここで生活していると言っていた。まあ寂しいが仕方ない。遥は相変わらず寮住まい。結局、2年生になってからもこの寮に住むことになったのは俺を含め20人となったのだけは言っておこう。
そして始業式当日。教室は1年生のまま。ただし教室に掲げられた札は『2年1組』になっている。もちろんクラスメイトは全員1年生のままだ。これはおそらく3年生になった時もそうなるだろう。そして担任は1年生同様、引き続き平野先生が務めることになった。副担任は、山口先生が1年生の担任を受け持つことになったため、飯原彩沙先生というこの春大学を卒業したばかりだという新任の英語教師だった。2年生は1クラスしかなく、クラス替えがない。そのため、本来は自己紹介を行う必要はないのだが、飯原先生のためまた自己紹介を行うことになった。
始業式が終わると寮に戻った。始業式は午前中だけだったため、午後からは自由時間だ。1年生は昨日入学式があり、週明けの月曜日には1年生全員と顔を合わせる。寮に住んでいる1年生とはすでに顔を合わせた。この春、寮に入った1年生は88人。1年生が合計で210人と言っていたから1年生の半分近くの生徒がこの寮で生活するのだ。あとついでに書き足しておくが、4月から山口先生もこの寮に住むことになった。理由は単純に家賃を浮かすため。ただしこの寮に住む教職員は給料から寮費が数万円徴収されるため、あまり変わらなかったようだ。そして飯原先生もこの寮に住むことになったのは言うまでもない。
寮に戻った俺は食堂で昼食を食べる。食事は遥と一緒。遥は「真奈ちゃんにフラれたんだから新しい彼女作っちゃいなよ〜」と言っていたが、俺は「今はそのつもりないよ。真奈にフラれたこと、相当ダメージになってるんだからな」と言ってやった。真奈のことはまだ好きだ。未練しかない。これからもイベントにできる限り顔を出すつもりだ。真奈も「優斗が来てくれるのなら嬉しい」と言っていた。昼食を食べると、すぐに平野先生に呼び出された。
「渡辺くん、これから暇?夕食までには間に合うわ」
「空いてますけど何か・・・」
「じゃあ渋谷行こ。私服着替えて!」
俺は平野先生に言われて制服から私服に着替える。
「先生、着替えましたー」
「・・・さすが渡辺くん。元々格好いいから、何着ても似合うわね。あとデートなんだから久美子って呼んで。敬語禁止!」
「・・・じゃあ行こうか、久美子」
「優斗、渋谷にレッツゴー!」
まあそういう訳で、俺は平野先生と渋谷にデートへ行くことになった。




