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男女比1:40の学園生活  作者: 青獅子
高校1年生
41/105

ラジオ!

「君がバイトの渡辺くんだっけ?今日は1日頼むよ」




そう言うのはラジオ番組の構成作家の細川《ほそかわ》さんだ。




日曜日、俺は朝からあるコンサートホールの楽屋にいた。真奈がMCを務めるラジオ番組の公開収録を手伝うためだ。ちなみに内容は出演者である真奈のアシスタント。1万円ほど出るらしい。


しばらくして、楽屋に真奈が入ってきた。真奈は「今日のバイト、優斗だったんだ!」と言う。そして真奈も加わり、今日の公開収録の内容をチェックする。12時頃昼食を取り、昼食後はリハーサルを行う。30分の番組を45分ほどかけて収録し、合計で2本録るとのこと。そして休憩を挟んだら2時間ほどで終わる予定だ。




午後2時、公開収録はスタート。スタートと同時にステージの幕が開いた。ホールは満員で、大勢のファンからの声援が聞こえている。そして、


「Twitterの動画、お前の彼氏なんだろ!」


「お前小中高と女子校だろ!だったら例の男は誰なんだ!」


「お前の隣にいるアシスタントってまさか彼氏じゃねーよな!」


どうやらまだ根に持っているファンがいるようだ。しかも最後は図星。




収録の内容は真奈が最近の近況を話したり、音楽をかけたりと至って普通の内容。俺のアシスタントの内容も基本真奈の数メートル横で待機し、MCである真奈の補助をするという内容だった。しかし収録中、真奈から何度か話をかけられる機会があった。そして公開収録ということもあり、ファンに質問をしたり、ファンをステージに呼び出して真奈と30秒だけ話せるというコーナーもあった。




そして収録が終わり、真奈は数日前のTwitterの件の謝罪をしていた。どうやら俺のことをテレビ局の関係者の息子だとごまかし、たまたま知り合ったが恋愛関係はないと言っていた。


その間俺は楽屋に戻り、給料を貰う。細川さんからは、「相川との息がバッチリ合ってたよ。そのことはお互いの目線が通じ合うだけでわかる。君高校生だっけ?これから収録は平日の夜か土日にするから、収録に来れたらまた来なさい」と言われた。


そして数分後、真奈は楽屋に戻り、細川さんとディレクターの中井《なかい》さん、マネージャーの西村《にしむら》さんにこう言った。


「今日のアシスタントの渡辺くんは数日前、Twitterで取り上げられていた本人です。私と彼は両想いで、いずれ彼と付き合おうと思っています。ただ今は・・・」


真奈のセリフはこれだけだった。それに対し細川さんは、


「事務所の人がいる前でこんなことを言うのもアレだけど、もう付き合えばいいじゃん。両想いだってのがわかってるのなら障害はないだろうし」


と言ってきた。そして真奈は、


「それが・・・私、女子校に通っているのは事実なんですけど、彼は私のクラスメイトです。彼、どういう理由かはわかりませんが女子校に通っているんです。だからそれが唯一にして最大の障害なんです、クラスメイトのことを考えたら付き合うのは無理かなって・・・」


と言った。それに対し細川さんは、


「まぁ、恋愛頑張れよ」


と言った。




収録を終え、俺と真奈は帰路についた。帰りの電車で俺は、「大人から見たら、両想いだとわかっているのに付き合っていないということはやっぱり不自然に思われるのかな・・・」と真奈に言った。それに対し真奈は、「やっぱそうなるのかな・・・」と言った。そして、2人があれこれ話しているうちに、電車は目的地に着き寮に戻った。




来週からは期末テストだ。真奈も明日からは仕事を休んでちゃんと学校に来ると言ってた。そして俺は真奈といる時間をなるべく多く作りたいなと思った。

裏設定・・・真奈はかなりの漫画・アニメ好きです。声優のレギュラーも1本あります。

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