気絶⁉︎
私は、綾乃。
今、イケメンのタマゴ先生を校内案内して
いたんだけど、心臓がバクバクしてきちゃ
ったの。
なんだろう…
とりあえず無事校内案内が終了した。
「じゃあ、以上なので失礼します。」
「うん。ありがとうね」
星川先生がお礼をいいながらにっこりした。
やばい…
また心臓が…
どうしよう。
パタパタパタ
ガラッ。
バタッ。
私は、なんとか保健室に入った。
でも、そこから記憶がない…
目を覚ますときちんと布団をかけられてベ
ッドに横たわっていた。
あ、ここ保健室か…
「起きた?大丈夫?」
えっ。
隣を見ると星川先生…
寝顔見られてた⁈
うわー。
「あ、大丈夫です…」
そう答えると保健の先生がカーテンを開け
ながら、
「目覚ましたのね。もうすぐお母さんがお迎
えにきてくださるそうよ。あ、ほらあの車
そうかしら?」
って。
外に目をやると、うちの車。
「あ、多分あの車です。」
「じゃあ、僕行ってきます」
星川先生が母親の迎えに行ってくれた。
すると、保健の先生が
「星川先生ずっとついててくださったのよ。
後でお礼言っておくといいわ」
と。
そうだったんだ。
「はい。わかりました。」
そう言い保健室を後にした。
明日、きちんとお礼しよう。
家に帰り、かすみさんに電話をした。
すると、それは恋じゃないの?
ってかすみさんが言った。
恋ってドキドキしてこんなにモヤモヤする
もんなんだ…
知らなかった、、、
でも、かすみさんが相談に乗ってくれて本
当によかった。
次の日、朝星川先生にお礼を言いに行こう
としたら、やっぱり女子の群れに囲まれて
いた。
後にしよっと。
そして放課後。
きっとまた女子に取り囲まれてるんだろう
な。
少しクラス委員の仕事してから行くか。
そう思い教室で一人黙々と作業していた。
ふぅ。終わった。
よし、行こうと思って席を立とうとした瞬
間教室のドアが開いた。
ガラッ
「あれ?まだ残ってたんだ。委員の仕事?」
星川先生が話しかけきた。
「そうです。」
「偉いね」
あ、お礼言わなくちゃ。
「あの、昨日はありがとうございました」
「ありがとうなんて…こっちこそ体調悪かっ
た事気がついてあげられなくてごめん」
なんて、謝られてしまった。
いい人…
イケメンってチャラチャラしてるのかと思
ってたけど違うのかもしれない。
「先生は、きっといい先生になれそうですね。
頑張ってください。」
夕暮れ時、夕日に照らされながら茶色い髪
色に輝く先生の髪。
夕日に照らされた先生が
「あ、ありがとう。」
と返事した。
シンとした教室…
「綾乃さんといると落ち着くな。」
星川先生が急にそんな事を言ってきてから、
びっくりした。
「え…あの私帰ります」
慌てて逃げるように昇降口まで走った。
どういう意味で言ったんだろう…
イケメンは、簡単にそんな事言うと勘違い
されちゃうんじゃないかな。
だってだって私が実際…
それから二日が経った。
あの放課後以来先生と話していない。
でも、先生よくこっちを見てる。
なんだろう?
なんか言いたげ?
でも、いつも女子からの視線を浴びてなん
か、自由が無さそう。
その気持ち少しわかる。
中学の時、モテモテだった時よくチラチラ
いろんな男子に見られてた。
あれは、意外と精神的に疲れるものだ。
だから、常に気を張っていなきゃって思っ
ちゃうんだよね…
モテあるある!
なんて…
かすみさんもそういえばそうかもしれない
な。
実際、私よく観察させていただいてたもん
な…
視線って意外と気がついちゃうもんだよね。
あーあ、せっかく好きな人できたのにあん
なにレベルの高い優しいイケメンを好きに
なってしまったなんて私は、なんて無謀な
事を…
でも、もうすぐ先生実習終わりだ。
そしたら、私の初恋も終わるんだ。
短かったけど、楽しかったな。
あの笑顔一生忘れない。
部屋で一人、泣きながら先生に心の中で
ありがとうと言った。
実習最後の前日。
一人また放課後委員の仕事をしていた。
先生来るかななんて少し淡い期待をしてい
た。
来るわけないか。
さ、帰ろっと。
ガラッ
「あ、いた」
星川先生…
なんだろう?
「あの、何か?」
「あのさ、明日で実習終わっちゃうからどう
しても伝えたくて。その…好きなんだ。」
「えっ?」
「ごめん、急に。でも言わないと後悔するん
じゃないかと思ってさ。はじめて告白した
から、うまく伝わらないかもしれないんだ
けどさ。」
「あ…あのー彼女とかいないんですか?」
「いないよ。いたら告白しないでしょ⁉︎」
星川先生が私の質問に驚いていた。
「あ、私てっきり彼女いると思ってました。
すごくモテるから。」
「あー、たしかにそう思われたりもするけど、
実は彼女いた事ないんだ。」
恥ずかしそうに笑う先生…
私も先生が好きだけど、でも…
続く。




