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お兄ちゃんの彼女  作者: 猫の集会
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3/5

進まない

 私は、綾乃。

 

 憧れの先輩でしかもお兄ちゃんの彼女であ

 

 るかすみさんに憧れて、モテ女を目指して

 

 ついにその夢が叶ったの。

 

 でも、モテてもどうしたら良いのかさっぱ 


 りわからない…

 

 だって、あんまり…

 

 ってか一言も話した事ない人から告白され 

 

 ても付き合えない…

 

 仲良しの男子もいるけど、友達としての好 


 きなんだよね…

 

 恋の迷子?

 

 で、結局中学時代モテたけど誰ともお付き 

 

 合いしないまんまだった。

 

 友達には、もったいないって言われたけど、

 

 なんか…

 

 で、そんなこんなで高校生になってしまっ

 

 た。

 

 そもそも、私の理想の男性ってよく考えた 


 らお兄ちゃんなのかもしれない。

 

 優しいし…明るくて…

 

 だからって、お兄ちゃんと付き合いたい訳

 

 でもない。

 

 かすみさんから、奪おうなんて気もさらさ 


 らない。

 

 なんなら、結婚してもらいたいくらい慕っ 


 ている。

 

 本当のお姉さんみたいに話しを聞いてくれ

 

 る。

 

 だから、お兄ちゃんが理想の男性って言っ

 

 たときも、笑いもせず真剣に聞いてくれた。

 

 焦らなくてもいいんじゃないかなってアド 

 

 バイスもいただいた。

 

 そのうち好きになるかもと思って付き合っ 


 て、やっぱり好きになれませんでした。

 

 なんて、ひどいよね。

 

 だから、先に進めない。

 

 せっかくモテ女になれたけど、高校でも彼 


 氏できなさそうだな…

 

 そもそも、同級生よりも年上がいいんだよ

 

 な…

 

 そんなある日、うちの高校に実習生が五人

 

 来た。

 

 体育館で実習生の先生のタマゴさんが五人

 

 自己紹介していた。

 

 一人のタマゴ先生が前に立つとものすごい

 

 声援と拍手が起こった。

 

 え⁈何⁉︎

 

 隣の子にどうかしたの?

 

 有名人なの?

 

 って聞いた。

 

 そしたら、えっ⁉︎

 

 あんなイケメンそうそういないじゃんって。

 

 あ、なるほど。

 

 私、目悪いから見えないや。

 

 眼鏡教室だし。

 

 でも、どうせたいしたイケメンじゃないん

 

 だろうよ。

 

 教室に戻り女子は、とにかくイケメンタマ 


 ゴ先生の話でもちきりだ。

 

 眼鏡持ってけばよかったかな…

 

 ま、そのうち近くでみれるだろうな。

 

 そう思っていたら、先生がガラガラって入 

 

 ってきた。

 

 後ろに先生のタマゴさんがいるみたい。

 

 また、黄色い声がクラス中に響き渡る。

 

「みんな、静かに!特に女子。」

 

 って先生がにっこりしながら言った。

 

 あ、眼鏡 眼鏡。

 

 眼鏡をかけてタマゴ先生を拝見。

 

 どれどれ。

 

 あー、確かにイケメンだ。

 

 でも、きっとあんなイケメンなら彼女がい

 

 るんだろうよ。

 

 私は、かけていた眼鏡を外した。

 

 女子達が嬉しくて騒ぎたいのを頑張って押 

 

 さえている様子。

 

 そんな中、タマゴ先生が自己紹介。

 

 星川 琉 りゅう 先生というらしい。

 

「はい、じゃあホームルームおしまいですが、

 

 綾乃さんクラス委員だから、放課後星川先 

 

 生を校内案内してくださいね」

 

 って言った。

 

 みんなが一気に私の顔をみて、いーなーっ

 

 みたいな顔をした。

 

 私は、露骨に嫌な顔をした…

 

 いきなりクラスの女子の敵じゃん…

 

 ま、クラス委員だし仕方ない。

 

 放課後職員室に星川先生を呼びに行った。

 

 げっ、女子に取り囲まれてるじゃん…

 

 私が立ち往生していたら、担任の先生がこ

 

 ちらに気がついてくれた。

 

 ほら、皆さん下校しなさい。

 

 そう先生に促されてみんな渋々帰って行っ 

 

 た。

 

「では、校内案内はじめさせていただきます

 

 ので、私に着いてきてください。まず音楽 

 

 室から行きますね。」

 

 真顔で淡々と説明していた。

 

 すると星川先生が

 

「さっき露骨に僕の案内役嫌がってましたよ 

 

 ね?帰るの遅くなってすみません。」

 

 と申し訳ない顔をした。

 

 イケメンだけど、意外といい人かもしれな

 

 い。

 

「いえ、大丈夫です。」

 

 そういいまた、淡々と説明。

 

 たまに生徒とすれ違う。

 

 すると芸能人を見たかのように女子が騒ぎ

 

 だす。

 

「先生大変ですね。」

 

 少し哀れみながら先生を見上げると、

 

「もう慣れてきた」

 

 って笑いながらそう言った。

 

 なんですか⁉︎その笑顔‼︎

 

 真顔だけでなくそんなスマイルしたら…

 

 やばい。

 

 心臓がバクバクしてる…

 

 なんで?

 

 続く。

 

 

 

 

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