第五話 変な作文ではないよな…。
なぜか、自分は真口先生に呼び出された。なぜ、自分のような真面目で優秀な存在を呼び出されたが不明であるが一応職員室に訪れた。
「1年2組の影山です。真口先生いらしゃいますか?」
と、職員室の前で聞いたら真口先生がこっちに来いというばかりに手を振った。
「影山、なぜ呼ばれたか分かるか?」
「知りません。自分はバカなので呼ばれた理由を教えて貰えないでしょうか?」
「あのな…この作文の再提出を求めるためだ。」
「誤字脱字がありましたか?」
「抜けているというか、バカバカしすぎてな。とりあえずお前がバカと言うなら、バカを自覚してほしいから改めて読むぞ。」
と、自分の回答を待たずに、勝手に読み始めた。
ー人間は失格した生物である。 1年2組影山遠助
「人間は失格した生物である。」自分は人間をこう定義する。なぜならば、「人間」は序列をつけたがるからだ。しかし、人間以外の多くの生物も序列を付けているため序列を付けていることに対しては文句を言わない。なら何が問題なのか。それは、「無意味な序列」をつけることが問題である。
例えば動物でも、「ライオン」は体の大きさ、強さ、そして気性の激しさで決まる。なぜならば、単純に「強いライオン」がグループを仕切ることでグループ全体が強くなるからだ。これは序列を作ることでグループを守ることができるため必要な行動である。
だがしかし、人間の場合は違う。例を挙げよう。
「スクールカースト」というものがある。スクールカーストは何にも意味がないのに仲がいい同志でグループ化し序列を作る。グループ全体を守ったりするわけでもないのになぜこのような行動を取るのか。それは「俺の方が上」という優越感に浸りたいだけだろう。優越感に浸るためだけに序列を作る。
そんな自己利益のために序列を作る為、人間は失格した生物だと言えるだろう。
だから、私はそのような序列に所属しないで孤独という正義の選択肢を選んだ。
結論 無意味な序列には入る必要がない。
と、先生は読み切った後、呆れたようにため息をついた。
「はぁ…こんな腐った作文なんて読みたくないんだかな。」
「腐っていません。希望に満ちた孤独談を書いているだけです。」
「腐っている人は腐ったことを自覚しないんだぞ…まぁいい。とりあえず再提出だ。というかこんな作文を作る人をなんというか知っているか?」
「えぇと…文豪?」
「違うな。正解は高二病と言うんだ。影山はそれを自覚していない。自覚しろとは言わない。だがしかし腐りきった作文ではなく中1ぽい作文で書け。そうしないと影山を評価しづらいから必然的に内申点下がる。だから、再提出だ。分かったか?」
「はぁ…い。」
なんで、再提出しなければならぬのかよくわからなかった。だがしかし、ここで書くことを拒否すると多分内申点落とされるだろう…諦めて作文用紙を先生から受け取り、学校から出た。
…自分は高二病ではないはずだろう。なんで先生に決めつけられんだ。まぁ…書くか…
続く




