第二話 これが自分と光山の違いである。
「きーりつ。気をつけ、さよなら。」
自分の号令に合わせてクラスメイトも同様の言葉を繰り返した。
「「さよならー!」」
挨拶が終わった瞬間、即座に教室のドアに向けて一直線。ドアを開け、誰にも見られるずに無事に廊下へ直撃。
よし。ここまでは安全ゾーン。
ただ、ここで油断すんな。
真口先生が「警察が速度違反を見つけるために草むらに隠れる」ぐらい隠れて取り締まる。
廊下では逆に走ると帰る時間が遅くなってしまう。せっかくの休日の時間が減ってしまう。ここは安牌を切って速度を落とすべき。だがしかし、速度を上げなければ土日の時間を増やせない。苦悩する思考。
負けるな自分頑張れ自分。
その時だった。その声は鳴り響いた。
ピンポンパンポン。
「一年の学級委員長は今すぐpc室に来てください。」
その放送の声は自分にとてもやさしい口調で同時に切なかった。
クソがぁぁ。
誰だ!自分の放課後をつぶしやがった先公は!
自分は、絶対に先生だろうが国家権力だろうが関係ない。自分は休日を守る。
守るんだ希望を!
ーPC室の匂いて独特て好きなんだよな。分かるかな?………。先生の圧力に屈してしまったよ。
1人の学級委員長を待っていた。学級委員長は自分合わせて8名いる。現在7名。1人を待っていた。
3分ほど経過した。
「ガラガラ。」というドアの音が静かな教室で鳴り響いた。その音が合図に、先生が話を始めた。
「こんにちは。今日委員会でやることは、今月の目標を決めることです。早く終わらせるためにさっさと終わらせましょう。まず各学級の問題に知ってから今月の目標を決めましょう。一組から。」
淡々な口調でもうこの会があらかじめ予定されたように始まった。いや。先生が急に言ったからな。やるなら給食の放送で言ってほしい。皆、予定とかあるからな。例えば…。何もなかった。
自分は先生に謝罪させることを諦めて、人の話に耳を傾けた。
「一年一組の学級委員長、光山輝です。一年一組の問題点はみんなとの絆がまだ浅いことです。二学期が始まりましたが、まだ皆絆が浅いです。僕と会話をする時以外は挨拶しかしません。それ以外は真面目です。以上です。」
………。自分は内容を理解しきれなかった。
特に絆て部分。とりあえずそこを質問をしようと手を挙げた。
「質問よろしいでしょうか。」
「はいどぞ。」
先生が了承すると、自分は光山輝に質問した。
「あの…絆てなんですか?」
このセリフを言った瞬間皆、自分に睨みつけた。なんだよ。光山輝も自分を睨みつけている。
まぁ、気にしないけどね。僕は風評被害にあっても友達がいないからダメージがないからね。
「絆とは…友情が深いことですね。」
「つまーり。どのような行動なんですか。具体的に言ってください。自分バカなのでわかりません。」
「え…と…だから…」
自分が問いただすと光山は口ごもった。
そして教室全体がとても空気が重くなった。
なんだよ。意味が分からないよ。自分質問しただけだよ…。
と思っていたら、光山輝の横にいる女がいつの間にか泣いていた。おいおい。なんで泣くんだよ。
「しっ…く…光山くんをいじめないで…」
「え?!質問しただけですが…。」
と、反論すると次々と、他の学級委員長が野次を飛ばした。
「そうだ!いじめるな!」
「お前はなんて酷いやつだ。」
「学級委員長やめろ!」
………。
いや。学級委員長に押し付けられたのでやめてやってもいいですが。あの…自分いじめていませんよ。
なんでですか。誰が反論してください…
いや…無理か。友達いないし。
自分は諦めがついてある言葉を口にした。
「すみませんでした。」
「いやいや、いいよ。」
光山輝は特に気にしていない様子だった。
しかしな…。この発言が光山輝でなければ、こんなことにならなかっただろう。
自分と光山が逆の立場であれば、多分自分は光山と同じく擁護されるのではなく非難されていんただろう。
光山輝も何もなかったように発言を続けた。
女の涙も止まった。
皆、光山輝に目線を向けていて自分の反論は忘れていた。
…やはり、自分てホモ・サピエンスじゃなくて空気たっけ?
ー2時間後、各クラス問題を出し話し合ってクラス目標が決まった。
そして、自分が問題をいう番になったら忘れられていた。社会て平気で陰キャの存在を忘れるよな。
言論弾圧反対。
皆(自分を除く)で考え勝手に目標が決まった。最後の挨拶というばかりに先生が黒板の文字を読み上げる。
「皆さん、よく考えましたね。今月の目標は…友達との絆と深めように決まりました。拍手。」
皆、拍手を送った。このテーマでいいらしい。
……はぁ。
続く




