第十五話 この行動ミスったかな
文化祭2カ月前のことだった。「学活」で、文化祭の役割決めがあった。もちろん学級委員長の自分がその役割決め話し合いの司会になった。先生が「来なさい」と手招きしたので教卓の前に立った。
「えー。では、最初に文化祭実行委員を決めたいと思います。男女一人づつです。誰かなりたい人!」
シーン。誰も一言も喋らず、見事に誰も手を挙げなかった。陽キャ集団も見事に誰も手を挙げてくれない。休み時間は声が大きくなるのに授業は小さくなるんだ…。マジかよ……。頭を悩ませた。
「えーとじゃあ、誰もあげないならじゃんけんで…。」
「はぁ!?やめろよ!そう言うなら、学級委員長がなれよ!」
提案しただけなのに、女子の中でも、発言力の強いグループの中心人物が棘のある声を出した。まぁでも二軍の一番上のポジションだと思わる。だが普通に怖い…。その声は大きかった…。やはり、バカな人は声が大きい人が多いのかな…。
「はぁ…。ならば自分にそんなリーダーシップあると思う人は手を挙げてください。」
シーン。誰も一言も喋らず、見事に誰も手を挙げなかった。陽キャ集団も見事に誰も手を挙げてくれない。
「そういうことだよ。え…。誰だっけな…。まぁいい。あなたのほうがリーダーシップがあるなら、なったほうがいいんじゃない?」
「はぁ?お前は友達いないから、しろよ。」
強烈なカウンター。だがしかし、自分にはそれが効かない。
「は?友達いないから…。じゃあ、友達いない人て、極論友達いる人より休み時間を減らせてこと…。」
「何言っているの?とりあえず、お前がなれよ。」
またもや、棘のある声を出した。女子怖いー!
周りも「お前がなれよ」と言いたげそうな目線だった。圧力与えるなよ。
「はぁ…。わかりました。なります。あと、不愉快な発言してすみませんでした。」
「全然大丈夫やけど、次から気をつけてね?」
「あ…。はい…。」
こうしね…。間違えた。
こうして、いつものように仕事を押し付けられた。
「先生!助けてください!」ということを伝えるような目線を送ったが残念ながら、伝わらなかったようだ。真口先生のクズが…。
だがしかし、男子がなったとしても女子の誰が鳴らなければならない。さて、誰が手を挙げるのだろうか…。と、教卓からクラスメイトに目線を向けると
井伊奴杉太郎が手を挙げていた。
自分は口をひらいたまま少し唖然とした。
「え?本当になるのお前。大丈夫?集団圧力とかなら相談ぐらいはできるけど…。」
少し同情した目で見ると、井伊奴は呆れたような口ぶりで喋った。
「いや、速く終わって自習をしたいからよ。別にあなたのためでもないし、集団圧力とかではないわ。まぁ、あなたの利益になることが残念だわ…。」
「こちらとしても、お前に貸しをつけなくていいからいいわ。次に役割決めね。えー。文化祭の役割としては…。」
無事に委員会決めは終わったが、まだ役割決めが残っていた。分かったことがある
「スクールカースト上位は怖い」
…うんまじでこわい。絶対にこれから関わらないでおこ。いや、俺学級委員長だから嫌でも関わるやん…。クソがぁぁぁ。
あと、残念ながら井伊奴杉太郎はいい奴ではなかった。
続く




