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スクールカースト  作者: 東山田雲


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第十六話 えぇー?本当かい、光山輝。

 「ねぇねぇ、一緒に放課後遊ばないかい?文化委員長になったお祝いとしてさぁ。」


 突然、謎の男子から話しかけられた。

一瞬頭が真っ白になった。


 誰だっけな…。誰だったけ?

うさ。うざ……宇座市?そんな市あったけ。


「えーと。誰だっけ?」

「ちゃんと名前覚えてほしいな。光山輝だよ。」

「それで、光山輝さんは自分と遊びたいと。……。他を当たってくれ。どうせそこにいても(なんでお前がいるの…。)とみんなに思われるだけだ。お前の引き立て役なんて真っ平ごめんだ。」

「そういうわけではないけどな…。」

「中学生でスクールカーストを理解しないと生きづらいぞ。ということで、遊びは行かない。」

「なんでだ…。」


 光山輝は一瞬困惑したが、考えることを諦めて自分の席に座った。

そもそも、自分は光山輝が苦手だ。

「無知は罪なり、知は空虚なり、英知持つもの英雄なり」という言葉を聞いたことがあるか。

無知は物事もわからない。そのことに対しての善悪の分別が苦手。

だから、「スクールカースト」を理解してないと

「みんな仲良く」という理想論が生まれてしまう。

そんなの現実問題無理だ。

なぜなら、各グループ間の争いがおぞましく、必ずしも綺麗とは言えない。そして、どうでもいい価値観だと理解しなければ逆に「みんな仲良く」という目標から離れてしまう。

光山輝も「みんな仲良く」だと思っている無知だ。

「友達との絆と深めよう」なんて学年目標は作らないし、自分を遊びに誘わない。


 つまり、その英知を理解して行動に移している自分は英雄である。逆に考えれば、光山は罪人である。


 そんなことを考えていると、誰かが自分の肩に手をポンと軽く叩いた。


 「影山。」

 

 自分の肩を叩いた人の顔を見るために後ろを向くと、そこにはいい奴じゃない井伊奴がいた。いつもは美人相手に警戒して顔を見えれないが、残念な胸のおかげで美人でも目線を合わせれた。


「要件は?」

「あなたと光山の会話を観察して、あなたと光山の違いがあることに気づけたので意見交流をしたいわ。人間観察者同士、一応意見を共有しておいてあげようと思って。」

「はぁ…。」

 態度で話を聞く姿勢を取ったことを見た井伊奴は、そのことに少し疲れたような声色で話し始めた。


「無知は罪人だと私は思う。スクールカーストの一軍と四軍の人が業務連絡以外でほぼ関わらないのは、お互い思想が違うからじゃない。」

「そりゃ、当たり前よな。一軍のやつは、人とたくさん関わったから人は信頼できるという思想はできる。一方、四軍の人は人と関わらないから偏見で観察するから人は醜いから信頼できないという思想ができる。人間と関わるか観察するかで変わるのは当たり前だな。」

「えぇ。そうね。そのことについてスクールカーストがまだ明確していない小学校の時から光山に話したわ。彼はスクールカーストの一番上だったから話とかないと後々めんどくさいことになるし。」

「それで?」


 その少し疲れた声色は、強い反抗を示すような声色へ変化していった。


「彼は、そのことを理解しなかった。むしろ、その考えを拒否するように(お前は考えすぎている)と言ってその後考えすぎが善悪か判断できるかを問い詰めても反応は(お前は考えすぎている。それよりさ…。)と言って、やんわり次の議論にいこうとした。つまり、光山は優しいそうに見えるが自分にとって嫌な意見は考えすぎで捨て、議論の机の上に乗せない意見の差別主義者ではないかと思うわ。」


「まぁそれで、意見の差別主義者に飛躍したら人類のほとんどが差別主義者になる。」

「そうかしら。ならば、人類皆差別主義者だわ。明確な理由がない人を差別主義者にしか私は思えないわ。」

「そもそも、それははたして差別なのか。だが情報が不足している状況でこの議論は結論は出せない。」

「確かに…。まぁそれでも私は差別だと信じているね。」



 

「そういえば、井伊奴。そんなことをクラスメイトのど真ん中でそのことを言っていいのかよ。」

「あっ。」

 

 遅かったようだ。周りのみんなは、井伊奴に注目している。それを敵対する人味方だと思う人様々な表情があった。さて…。どうしようか…。


           続く

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