11.おっさんネーリシのダンジョンに潜る5
11話目の投稿です
誤字脱字がありましたら感想文などでお知らせください
異世界転移した俺こと麻野新は、チャラ男に絡まれ、三階層でレベルを上げ、四階層で刈りをして、今度はアリの魔物の大群を殲滅するため、大規模レイドを組むことになった。
ナターカと見張りを交代して眠りに付き、次の朝に朝食を取り、武器や防具の準備をしてから、皆揃って出発した。
しばらく歩き、ナターカが合図すると、皆が一斉に止まり、様子を伺った。
目の前にアリの魔物の大群が屯していて、真ん中あたりに洞窟らしき穴があった。
ナターカが、合図をして、冒険者達が一斉に眠球を投げ入れた。
地面に当たった瞬間に煙がブワーッと広がり、それを受けた魔物は眠り始めた。
魔法使い達が、風属性魔法で煙を吹き飛ばし、魔物の姿が見えたら一斉に向かっていき、とどめを刺ししていった。
眠球が強力なのか、剣などで刺しても起きる気配が全然無かった。
洞窟の外に居た魔物を全て倒し、ドロップアイテムに変わってから回収した。
今度は洞窟の中に眠球を投げ込み、煙がでてきたら風属性魔法で煙を洞窟の奥に送った。
しばらくすると、煙は無くなり、それを合図にぞろぞろと洞窟の中に入りだした。
所々でアリの魔物が寝ていて、それをそれぞれとどめを刺しながら進んで行った。
奥まで進んでいくと分かれ道があり、今の人数を半分に分けて、それぞれの道に進んだ。因みに俺たちは右の道を選んだ。
所々にいる魔物を倒しながらすすんで行くとまたもや別れ道になっていて、今の人数を更に半分にして進んだ。
進んだ先でも別れ道があり、これ以上は人数を割けない為、印をつけてから、先に進んだ。
進んだ先は広い空洞になっておりその奥にはウネウネと動いているのが見えた。
近づいてみると、白い芋虫の様なものが動いていた。
多分、こいつがアリの魔物の幼虫なのだろう。巨大なせいなのかなんか気持ち悪い。
後ろにいる大半の女性冒険者が少し遠ざかって居た。
アリの魔物の成虫は眠っていたのに、幼虫は眠らずに起きているのは意外だった。
それでもこちらに襲い掛かってこないで魔法使い達が火属性魔法で燃していった。
魔物を全て倒すとドロップアイテムが出てきて、見てみるとアリの魔物(成虫)とでてきたらアイテムが違っていた。
出てきたのは白いツブツブで、触ってみるととても硬かった。
他の冒険者に聞いて見るとそれは白胡椒らしく、とても高価らしい。
確か地球のヨーロッパも中世の時代だと胡椒は高価な部類だったな。店に売っている量だけでも家一軒買えるぐらいだったはずだ。それくらい物を上手く平等に分けたが、良く、文句を言うやつがいないものだ。
全てを分け終えて、いったんきた道を戻り、今度は先程印を付けた道まで戻ってきた。
今度は印を付けたのとは反対方向の道を進んだ。
しばらく進んでいると広い空間にでて、大量のアリの魔物が眠っていた。
今までと同じようにとどめを刺していき、全て倒し終えた。
更に先の道があるが、いったん休憩時間を取り、疲労が回復してから進むと言う話になった。
それぞれが、休憩を取り、その間で武器や防具のメンテナンスをするものや軽い軽食をとるものもいた。
俺とナターカとサミアの三人はそれぞれ軽食を取り、休んでいた。(因みにスライムのライムは宿の女将に頼んで見てもらってます)
休憩時間も終わり、先の道に進むと行き止まりに当たりこれ以上進めないため、いったん引き返した。
人数を分けた場所まで戻り、反対の道に慎重に進み、まずは合流するために先に進んだ冒険者達を探した。
先に進んだ冒険者達が倒しているのか、魔物には一体も遭遇しないで、広い空間に出た。
そこにも魔物がいない為、そのまま先に進むことにした。
しばらく進むと、前の方が立ち止まったので、こちらも止まり、そしてまた動き出した。
少しして、別れた冒険者達と合流した。いったん止まったのは気配を感じたからか。
まぁ、気配察知のスキルは文字通り気配を感じとれるが、人なのか魔物なのか、敵なのか味方なのかもわからない。レベルを上げれば別なのだろうか?。
向こうも奥まで行った帰りみたいで、一人もかけることなく終わったみたいだ。
合流したあと、最初に別れた道戻り、反対側に進んで行った。
しばらく進み、別れ道に当たったが左側に印が付いていた為、印とは反対方向に進んだ。
アリの魔物は一切でない状態が続き、大きい空間に出るとそこには別れた冒険者達と物凄く大きいアリの魔物が対峙していた。
見る限り、あれが親玉なのだろう。
俺らも戦列に加わり、攻撃を仕掛けた。
まずは盾持ち、ゲームで言うところのタンクが攻撃を防ぎ、魔法使いが遠距離から攻撃、怯んだ所を前衛職が攻撃を加える作戦で、前衛職も一撃を当てたらすかさず下がりを繰り返しおこなうようだ。
俺たちも合流した為、交代しながら攻めていった。
向こうは魔物といえど、常に攻撃を受け続ける為、傷の箇所が増えていくが、こちらは2つのグループに分けて、前半と後半で攻撃と休憩を繰り返しているため、大した損害もない。
親玉も傷が増えていき、やがてドロップアイテムに変わった。
ようやく倒し終えたからなのか、皆がその場で座り込んだ。
息を整えて、皆が立ち上がると、歩き出し、それにつられて俺たちも歩いていった。
四階層の入口まで歩き、道中に出た魔物は倒して、出たドロップアイテムはとどめを刺した者が取るということになった。
入口につき、一晩そこで過ごしてから地上に向かった。
他の冒険者達も同じように地上に向かい、すれ違う冒険者達と情報交換をしていった。
地上に着くと早速ギルドに向かい歩き出した。
ギルドにつき冒険者の一人が早速受付に四階層で有ったことを話、ギルドマスターのリンリアーネに話が行ったのかすぐに奥から出てきて、その冒険者と話し始めた。
他の冒険者達は換金するために並んでいて換金したものから、各パーティーのリーダー以外は帰っていった。
一応、俺とナターカは残り、サミアは帰っていった。
話し合いが終わり、リンリアーネから各パーティーリーダーに四階層に付いて、話しが伝えられた。
言われたと言っても、四階層で昨日有ったこと、アリの魔物大群みたいな事があれば報告して欲しいというものだ。
もし、今回の事を放っておいて、魔物が異常に増えたら、魔物の大群がダンジョンを出て、街を襲う可能性がある。言わばスタンピードだ。
それを起こさない為に、ギルドに報告してもらい、討伐隊を派遣する形みたいだ。
主に高ランクパーティーに依頼するそうだ。
話しが終わり、解散となって、それぞれ帰っていった。
俺とナターカもギルドを出て、途中で別れ、宿に戻った。
宿に戻ると女将に会い、ライムを引き取り、部屋に戻った。
次の日、ギルドに集合した俺たち三人は今日は休みにすると言うことで、すぐに解散した。
俺はいったん宿に戻り、ライムを連れて散歩に出かけた。
いつも通りぶらぶらと歩き、ライムは頭に乗りながら時折、身体を動かして落ちそうになっていた。
それを手で戻していたが結局地面に落ちた為、腕に抱える事にした。
腕の中でモゾモゾしていたがやがて動かなくなり、見てみると眠っていた。
ふと思い出したことがあり、そちらに向かった。
向かった先は前に片手剣を買った武器屋だ。
店に着いて中に入ると、いつも通りあらゆる武器が置いてあった。
俺は店のカウンターに行き、店員に武器のメンテナンスをしてもらう様に頼んだ。
店員は値段を言って、それに俺は問題無い事をいった。
店員は木の番号札を出してそれを渡してきた。
時間は夕方頃に終わるそうだ。
店員に挨拶をして店を出て、またぶらぶらと歩き出した。
腕にライムを抱えたまま、歩いていると、反対側から白い狼みたいなのを連れた女性が歩いてきた。
「こんにちは」
「こんにちは」
「私以外にテイマーいたのでつい声をかけちゃったのよ」
「そうですか、確かに俺以外にテイマーを見かけたことありませんね」
「そうでしょ?。でも契約召喚で呼び出すから連れていないのもいますから実際はもう少しいるかもしれないけどね」
「まぁ、確かに、俺も契約召喚のスキルは持っていますし」
「私もあるのだけど使ったことがないのよ。こうしてこの子と一緒にいたいから」
「それは分かりますね。俺もなんだかんだと言ってもライムと一緒にいるのが当たり前になってますからね。いないと寂しくなりますから」
「やっぱりそうよねって自己紹介まだだったわよね、私の名前はハーミエル。みんなは、ハーミーかミエルって呼んでいるわ、そしてこの子の名前がリンリル、通称はリルって呼んでるわよ」
その後は近くの店に入り、長い間テイマーの話で盛り上がった。
昼頃になり、二人はそのままその店で昼食をとり、店を出た後は、二人で色々な店を見ながら時間を過ごした。
ライムはリンリルの背中が気に入ったのか、ずっと乗っていて降りることもなく、リンリルも嫌がっている様子は無かった。
夕方頃になり、二人は別れて、新は預けていた剣を取りに武器店に向かった。
武器店に入ってカウンターに向かい、座っている店員に武器を取りに来たことを伝え、持っている番号札を渡した。
店員は番号札を受け取り、店の奥へ行った。
しばらくして、奥に行った店員が戻って来て、剣をカウンターに丁寧に置いた。俺は剣を確認して、金を払った。
剣のメンテナンスは最初に言われた値段通り安くて、何故こんなに安いのか聞いてみたら、ここの鍛冶師は元冒険者らしく、冒険者の時に怪我をして引退したそうだ。
この世界には回復魔法があるが、覚えている人がとても少なく、一回の治療にかなりの金がかかるそうだ。
そのため、大半の冒険者は回復のポーションを使う。
それでも、回復するのにも限界があり、ポーションの質が高ければ高いほど、値段も高くなる。
下級や中級のポーションなら手に入るが、上級、超級クラスのポーションとなると、冒険者でも中々手が出せない。
そのため、酷い怪我などをした冒険者は大半が復帰出来ずに引退をするそうだ。
自分が冒険者時代に剣のメンテナンスだけで、高額な金を支払ったので、自分が鍛冶師になって店を持った時、安くしようと思ったそうだ。
確かに、冒険者達にとってはとても助かる。
店員に聞いたら、他所だとこれの約十倍はするそうだ。
ただ、武器や防具を造った物は高額にしないと鉱石や斑木などが購入できなくなるのと、他の鍛冶師や武器店のやっかみが来るからだそうだ。
その鍛冶師は安くしたいが、それらの理由で断念しているそうだ。
それから、店員と少し話してから店を出た。
そのまま宿に向かい、歩きながら通った道の途中にある店で夕飯を二人分買い、宿の自分が寝泊まりしている部屋に戻った。
部屋の中に入り、買ってきた夕飯をテーブルの上に広げた。
ライムは頭からテーブルに飛び移り、夕飯を今か今かと待っていた。
買ってきたのはパンに肉や野菜を挟んだサンドと肉を串に刺して焼いた串焼きだ。
皿は無いのでライムには直接食べさせながら、自分も食べ始めた。
ゴミなどもライムが食べて消化したので綺麗だった。
寝る前にどこまで上がったのかステータスを確認すると、かなり上がっていた。
______________
麻野新:Lv172
体力:35600
魔力:23500
力:S+C
素早さ:S
丈夫さ:S
器用さ:S+
運:S+
ジョブ
短剣士Lv10、暗殺者Lv10、剣士Lv10(進化可能)
スキル
言語翻訳、洗浄魔法Lv10、無限収納魔法Lv10、飲水魔法Lv10、気配遮断Lv10、魔力操作Lv8、気配察知Lv10、夜の目Lv7、意思疎通Lv8、契約召喚Lv1、テイマー鑑定
称号
スライム殺し《スライムスレイヤー》
アルミラージ殺し《アルミラージスレイヤー》
――――――――――――――――――――――――――
スライム︰ネーム名ライム︰Lv54
体力:4800
魔力:1700
力:B
素早さ:D
丈夫さ:D
器用さ:E
運:C
ジョブ
スキル
消化
称号
――――――――――――――――――
ライムの方もかなり上がっているが、戦闘をしていない分、経験値は少ないようだ。
俺の方は剣士が進化可能になっていたので、それを押して、はい/いいえが出たので、はいを押した。
前回の無限収納魔法の時と同じように頭の中に「剣士がこれより進化します」と響いてきて、しばらくして「進化が終わりました」と響いたので、ステータスを見てみると剣士Lv10の所が下級剣士Lv1となっていた。
因みに短剣士には進化は無いらしく、代わりに派生系がある。
暗殺者は短剣士Lv10と気配遮断Lv5で出るそうだ。
ギルドに行った時に暗殺者が出たので聞いたら、そう言われた。
ただ、ジョブの名前が名前なため余り取るものはいないそうだが、短剣を使っている冒険者は暗殺者のジョブを持っている者が多いそうだ。
まぁ、暗殺者なんて言葉は印象が悪いからな。
それでも、ジョブを手に入れてレベルが上がったおかげで魔物に奇襲を掛けて素早く倒すことが出来るようになった。今は剣を使っているが。
確認を終えると、ライムをベッドに乗せて、自分とライムに洗浄魔法をかけてから、ベッドに潜り眠りについた。
朝起きて、身仕度を整えると、眠っているライムを起こした。
ライムを女将に預け、ギルドに向かうと、途中でナターカと会い、会話をしながら歩き、ギルドに入るとサミアがこちらにゆっくりと歩いてきた。
三人はギルドを出るとまずは道具店に向かった。
今日は四階層で減ってしまった消耗品の補充をするためだ。といっても、あのときは大した怪我も無かった為、ポーション系は必要ない。
サミアの方もマナポーションを使っていない為、他の物を見ていた。
俺も減っていた保存食を購入して、念の為回復ポーションとマナポーションを買った。
何故、ポーションは体力回復ポーションと魔力回復ポーションと呼ばないのかは誰も知らないそうだが。
二人も買えたのか、こちらに合流してきた。
その後ダンジョンに向かい、一階層、二階層、三階層と降りていき、四階層にたどり着いた。
四階層入口付近はいつも通り、冒険者達が溢れていて、賑やかだった。
他にも、冒険者の格好をしているが、ギルドの職員もいた。多分この前あった、魔物大群の調査なのだろう。
それに、ナターカが言うには、何人か高ランク冒険者が居るらしく、ギルド職員と話をしていたらしい。
その後は、ここにいる冒険者達にギルド職員は調査の為に来ていることを伝えて、高ランク冒険者達の紹介をしてから森の中を進んで行った。
俺たちは入口付近の森に少し入り、そこで魔物を刈った。
高ランク冒険者が刈っているからなのか、この前よりも出てくる魔物が少なかった。
高ランク冒険者はギルド職員と調査で来ているため、魔物を刈りながら、進んでいるのだろう。
そのまま奥まで進んで調査するから、明日か明後日ぐらいには、魔物の量も元に戻っているだろう。
何体か魔物を倒してから入口付近に戻り、野営の準備を始めた。
いつも通りの準備を終えて、夕飯を食べながら焚火の近くに座っていると近くの冒険者が声をかけてきた。
その冒険者は、この前の魔物の大群を相手にしたときにいた冒険者だ。
その冒険者のパーティーはすぐ近くでテントを張って、夕飯を食べていた。
パーティー名は星の夜空と言って、普段からダンジョンで稼いでいる冒険者達パーティーだ。
パーティー名が付いているのでずっと固定のメンバーでやっているのだろう。
世間話と情報交換をしながら夕飯を食べ、食べ終わったあとも、話し込んでいた。
話を切り上げ、明日に備える事にした。と言っても夜番は交代で行うので、前と同じように先に見張りをした。
周りはいつもの様に酒を飲みながら見張りをしたり他の冒険者と話をしながらしていたりと夜なのに少し賑やかだった。
俺は明日からの刈りを考えながら交代までの時間、夜を過ごした。
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