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MOON QUARTET  作者:
2/3

02*先生

今回はシリアスなところが少ないです。少し笑いに走ったかも…(とか言って全然面白くないんですがw)。先生が登場しますよ!お楽しみに!

「………」

沈黙。星華と愁也はお互い()らしていた。気まずい雰囲気が漂う。何か話さなきゃ。再会したのに、此の侭(このまま)じゃ黙ってしまうだけ…。そう思って星華は口を開いた。

「ね、ねえ。如何(どう)して愁也は此処(ここ)に転校することになったの?」

「あ。それは、父さんが前の場所は暑苦しいとか言って、それで戻ってきた」

「…そうなんだ」

星華は思い出した。3年前のあの時から、私達はバラバラになってしまった。私だけ此の町に残った。それから、もう会えないと思ってたのに…。

不意に涙が出そうだった。星華は涙を(ぬぐ)って立ち上がった。

「愁也っ! 久しぶりに会ったんだからさ! どっか行こうよ!!」

「どっかって…。今日は普通の登校日だぞ?」

「大丈夫!! うちの高校変なの! 大学みたいに好きな日に勉強しに来るんだよ」

「変っていうより通信制だよな、それ」

「へえ~! そういう風に言うんだ。始めて知った」

「おいおい…」

愁也は呆れたが、笑った。懐かしいな、こういう話。3年前に戻った感じだ。星華は全く変わってないように振舞ってんだろうけど、目の奥が暗い。ずっと引きずっているのか…。

「? 如何したの愁也。置いてくよ?」

「ん…。ああ、ごめん。今行く」

本当は、今日みんなに挨拶する(はず)だったんだが…。まぁ良いか。新鮮だし。愁也はさっさと歩いて行く星華を追いかけた。


「で、何処(どこ)行きたい?」

取り敢えず町の中心部に来た星華は愁也に訊いた。

「じゃあ星華んち」

「ええ! 駄目だよ。散らかってるし!」

「くくっ。冗談」

「ちょっ…! てか愁也人をからかうの昔から変わってないよね!?」

「変わってたら良かったのにね」

愁也はにっこり笑う。

「あ! ほらその黒い笑み! ドSだ~」

「星華は相変わらずMだな」

「違う!!!!」

星華の必死の反抗もいとも簡単に引っくり返される。やっぱり愁也には敵わない。

不意に夢を思い出す。愁也、何か知ってるの? 亜美は何処? 会いたいと思う?

聞きたいことが積りに積ってる。

こんな風に再会するなんて。

こんな偶然、ない。

「…愁也」

「ん?」

星華は言い(にく)そうに顔を下に傾ける。(のど)のすぐそこまで来ているのに、言えない。声が出ない…あと少しなのに。

そんな星華を見て愁也は(おの)ずと分かった。星華、3年前のことを…。

星華は、深呼吸して息を吸う。愁也は星華の言葉を待つ。

「ねえ。愁也は」

“プッ”

突然の車のクラクションに驚く2人。星華は続きを言えない。

車をみるとショートの髪、眼鏡、綺麗な顔で、明らかに25歳位の女性がいた。

星華は慌てた。

「せっ先生!?」

星華は顔に冷や汗が走るのを実感した。中の女性は助手席に身を乗り出して、窓を開けた。

「星華さん?」

女性は星華を見て言った。星華は顔を(しか)めて答える。「はい…」

「どうして此処に…あら」

女性は愁也に今気づいた。

「見慣れない制服ね…。あ。もしかして貴方今日転校してくる子?」

愁也は大人の美しい女性に見つめられると(あか)くなる。ことを星華は幼いころから知っている。

案の定愁也は照れていた。

「あ…。はい。柏木愁也っていいます」

いつも冷静なくせに、大人の女性には態度が違う。星華は少しイラっとしてしまった。

「愁也? この人先生だよ?」

星華はちょっとだけ愁也を(にら)んで言った。

「あっ。そうなんですか! とても美しいです!」

あ! また(おだ)てた。星華は愁也のこういう所も昔から知っている。

「ふーん。君良いこと言ってくれるじゃん。あんまり女性に(こび)売っちゃ駄目よ?」

「せっ、先生!」

星華は思わず叫んでしまった。何故なら先生は色気を使って、そのbigなbust(ボイン)を愁也に谷間が見える様に前に乗り出したから。

「どうしたの星華さん」

「星華?」

生徒に色目使わないで下さい! 愁也が変態になります! なんて言える(はず)もなく、何でもないと言ってしまう。

「まぁとにかく、よろしくね愁也くん。私は及川翠(おいかわみどり)

握手を求めてきた翠先生は笑顔だった。

愁也は照れて握手する。

星華はその様子をムスッとしながら見ていた。

「で、貴方達は如何して此処に居るの?」

星華はギクッとする。ヤバい。何とかやり過ごさなきゃ!

「あ、白雪高校って通信制なんですよね。さっき星華から聞き」

星華は後ろから手を回して愁也の口を(ふさ)いだ。

「ふぁいふんだ!? ほへふぇんなこひょいっはは?」

星華は愁也の言ったことが分かった。

『何すんだ!? 俺変な事言ったか?』だ。

翠先生が何かを感じ取ったように星華を見つめる。

「星華さん。我が高校は列記とした通常高校よ? 星華さん、貴女まさかとは思いますがサボろうとしたんじゃないでしょうね?」

翠先生は薄笑いを顔に浮かべた。

「そっそんなことは滅相(めっそう)も御座いません!!」

翠先生は血管が1つ切れたようだ。

「じゃあなんでこんな時間にここにいるのよ―――――――――――!!!!!」


「うう…。ごめんなさい…。もう二度としません…」

星華は半ベソをかいて車の後部座席にいた。

何故車に乗っているかというと、今から数分前に(さかのぼ)る。

  星華に拳骨(げんこつ)一発喰らわせた翠先生は言った。

  「この儘此処に居ても如何もならないし、私の車に乗って学校行くわよ」

  「いっ良いんですか!?」

  大人女性の車に乗るのは初めてなのだろう。愁也は眼を輝かせた。

  「今回だけは特別よ」

随分短い回想だったがこんな感じで現在車にいる。

「貴方達仲良いわね。知り合い?」

不意に質問した翠先生。星華が少し考えてから、笑顔で答える。

「あ、私達幼馴染なんです。3年前にバラバラになっちゃったんですけど、今さっき再会しました」

「あらそうなの。再会できて良かったじゃない」

翠先生の声は星華達には届かなかった。“3年前”という言葉に愁也は反応した。星華は横目で愁也の反応を(うかが)う。愁也は…覚えてるのかな…? 覚えてないのかな? でも「忘れよう」って言ったのは愁也だし…。

星華がもんもんと考えていると翠先生は急に言った。

「そうだ。貴方達、3年前の少年の事件知ってる?」

星華と愁也は驚いて目を顔を上げる。

「え?」

先生は、私達の想像を遥かに飛び越えた事を言った。

読んでくれて有難う御座います!

愁也の素顔が見えましたね…w

先生はかなりイメージがつきにくいと思いますが、どうか気に入って下さい^^;

次回は来月中に!では~

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