表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遺書日誌  作者: あやと
93/218

ホロスコープ/握る

書き尽くした文字列

滲んだ声は響いてる

重ねた芙蓉を抱きしめて


ここから夜を切り裂いて

途切れた銀も過去に散って

だけど僕はここにいる

描いた明日に飛び込んで

繰り返す夜を終わらせて

もし白んだ空

瞬きに灯りが揺れても

見失って傷が傷んでも

僕は今この雲を払うから

何度でも君を塗り替えてやるから

どこまでも望む方へ

いつまでも君を守っていて

僕がどれだけもがいたとしても

見えないところまで沈んだ

君の心は救えない

君に届く言葉を紡げるのは

最終、君だけだから

どうしたって僕らは二人で

一つの存在にはなれない

君と僕の隙間を消すことはできない


だけど僕の心君に向ける愛は

自分を愛せない僕が

僕自身に向ける感情より大切だから

流れ込む風が冷たくとも

僕は君との距離を愛したい

きっと二人で触れ合うその危うさが

この世で一番尊い世界だから

冷え切った夢の中で

微かな体温を感じていよう

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ