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遺書日誌  作者: あやと
85/218

イチゴ

ー

ー

歌が僕をくすぐって

まだ足りないぞって泣きながら笑う

だから衝動が脈打って

でももう終わりだと知らせる

こういう時に会いたくなるのは

刃物の先に一ミリでも

甘い考えがあるからなの

眩しい光を遮る手を

ああまた紡ぐのを見て

やっぱり遅すぎたんだなと感じる

貴方は今何をしているだろう

僕がここにいることも忘れているだろう

自分を生きて幸せを見失わないで

どうか健やかな未来を叶えて欲しいと願う

誰かの価値観に振り回されても

どうかそのまま道を見つめていて欲しい

僕を忘れてしまうくらいに

貴方には愛を欲を自分を満たしていて欲しい

僕が浅はかな言葉を砕いて

くだらなくありふれたものを守るから

なんて

ここに記すことも自己愛なら

言葉は思考は僕の自転だろう


夜は一層安らぎを生み

けれども君を遠ざけて行く

さようならと言えなかった記憶も

もう僕ごと失うんだ

ー

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